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METライブビューイング「ロデリンダ」

Rodelinda2もう今日からライブビューイングは「ファウスト」が始まりましたが...

METライブビューイング、ヘンデルの「ロデリンダ」を見ました。

ちょっと馴染みが薄いバロックオペラですが、ヘンデルのオラトリオ「メサイア」は大好きで、自分でも「メサイア」の合唱は何度も、舞台でも歌ったことがあるので、オペラがどんな風なのか興味がありました。

ヘンデルの時代はカストラートがスターとして活躍していた時代なので、このオペラでも現代はカストラートに代わって2人のカウンターテノールが活躍します。

今回、この2人のカウンターテナー、王座を奪われた国王ベルタリードを歌うアンドレアス・ショルと、彼の忠実な腹心ウヌルフォを歌うイエスティン・デイヴィスがとても素晴らしかったです。

Rodelinda1

スラリと背が高く男らしい容姿のショルからはベルベットのように柔らかで滑らかな声が、そしていかにも俊敏そうな感じのデイヴィスからは、本当に女性のメゾのように聞こえるよく響くクリスタルクリアな声が出てきて、目で見ている姿とのギャップがちょっと不思議な感じ。

特にデイヴィスはあまりカウンターテノールっぽくない声で、メゾのステファニー・ブライスと一緒のところで、ブライスが歌っているのかと思ったらデイヴィスだったというシーンがあってびっくりです。

カウンターテノールの2人は2人ともメリスマが正確無比。
細かな音符のひとつひとつが粒がそろっていてくっきりしているのに、フレーズが滑らか、非常に高度なテクニックで歌っているのですが、いかにも超絶技巧という感じではなく、とにかく美しい。

後のヴェルディのオペラならバリトンが歌っているような、屈折した敵役を歌うのがテノールというのも面白いですね。

お話がめでたしめでたしとなった最後の五重唱が、見た目は男性3人+女性2人でばっちり混声の重唱が聞こえてきそうなのに、ソプラノ、メゾ、カウンターテノール2人、テノールの5人なので、耳に聞こえてくるのはほとんど女性コーラス(笑)

インタビューなどでさかんにダ・カーポ・アリアという形式について解説をしていましたが、メサイアに親しんでいるとこれは馴染み深い形式ですし、同じ歌詞を繰り返して長く歌うのも宗教曲では良くあるスタイルで、こちらも私にとっては日頃親しんでいるもの。

歌手のみなさんも繰り返しの部分も細かく演技をつけていましたから、退屈するなんていうことはありませんでした。

女声陣では、「ワルキューレ」でフリッカだったステファニー・ブライスがまったくタイプの違うバロックオペラを歌っているのが凄いです。ブライスさんの歌もなかなか良かったですよ。

もともと大音量では演奏しないバロックが、あの大きなオペラハウスで実際にはどんな風に聞こえていたのでしょうね、ちょっと興味があります。

twitter/punkt_ochibo

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コメント

「カストラート」という映画を思い出しました。
カストラートのファリネッリがヘンデルのアリアを歌っていましたね。

投稿: 林檎 | 2012.01.15 23:37

林檎さん
そうです、そうです。
あの「カストラート」のファリネッリは実在した当時の人気カストラートです。
ヘンデルとの確執みたいなのがお話の筋でしたものね。

もうちょっと後のモーツァルトの時代でもまだカストラート歌手は人気だったようで、モーツァルトの有名な「アレルヤ」が出てくるモテット「エクスルラーテ・ユビラーテ(踊れ喜べ、幸いなる魂よ)」も当時の人気カストラート歌手のために書かれた曲だそうです。
今ではソプラノの歌ですけど。

投稿: punkt | 2012.01.15 23:46

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