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クローネンバーグ監督のインタビュー記事

20110910_cronenberg”A Dangerous Method” のトロント映画祭参加によって掲載された、クローネンバーグ監督のインタビュー記事をご紹介します。

David Cronenberg goes into the mind for his new movie about psychiatr

あまりクローネンバーグらしくないとも言われているADMについて、監督自身がどう考えているのか語ります。

デイヴィッド・クローネンバーグは彼の精神医学についての新作映画のためにその精神の中に入る

トロント - デイヴィッド・クローネンバーグは、彼の新作映画 ”A Dangerous Method”があまり、えぇーと、クローネンバーグらしくないようだということに最初に気がついた人物だ。この映画はシグムント・フロイト(しばしば協力者となっているヴィゴ・モーテンセンによって演じられる)とカール・ユング(マイケル・ファスベンダー)の初期の時代を見る。この二人の精神分析医は、人間の精神に対する異なるアプローチをめぐって対立し、ユングの現実の患者で後の愛人であるサビーナ・シュピールライン(キーラ・ナイトレイ)の登場によって、議論はより困難に - そして性的に - なる。彼女自身の権利によって有名な精神分析医になっていくザビーナはスパンキングされることを好むマゾヒストだった。

この映画の中心は知的討論があるが、このテーマは、初期の「デビッド・クローネンバーグのシーバース」や「ラビッド」のようなホラー映画や、より洗練されたメタファーの「ザ・フライ」や「クラッシュ」にわたるクローネンバーグの長年の身体に対する興味からは隔たっているように思える。

「おかしなプロジェクトのように聞こえるよね。」と ”A Dangerous Method”がトロント映画祭でプレミアをおこなった翌朝、クローネンバーグは言った。「人々はこれはあまりクローネンバーグらしくない映画だと言うが、それは私も同じように感じていると思う。何が違うのか?」

前世紀の変わり目の精神医学の夜明けにおける二人の男のアプローチの中にそれを見出した。

「私はフロイトは人間の体の現実性を強く主張したと考えている。あの時代は非常にヴィクトリア朝風でとても抑圧的だったのだ。」とこの監督は言う。「フロイトはペニスとヴァギナと肛門と排泄物」について語った。彼は児童虐待と近親相姦について語った。これはあの時代、非常に革命的なことで、彼が言ったことは、とても動揺させ混乱を起こさせることだった。だがこれらすべては焦点を人間の体に合わせる必要がある。

だが、よりユング派であるアプローチがあって - より偶然の一致の神秘主義的関係による - そもそも初めの段階でそれは彼を ”A Dangerous Method”に導いた。
それは、レイフ・ファインズがこの映画の元になったクリストファー・ハンプトンの舞台 ”The Talking Cure”に参加した時に始まった。ファインズは彼の映画「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」に主演したのでクローネンバーグは興味を持ち、それで芝居の台本を読んだ。

「あの時点では、思い返してみるととにかく、それは自分がいつもフロイトと精神分析学の誕生についての映画をやりたがっていることを気づかせてくれた。」と彼は言った。
彼は特にハンプトンの取り上げ方に引きつけられた。一例をあげると、この物語はこの分野の中心であることが分かり、影響力をほとんど忘れられたサビーナを含んでいる。

「私がやりたいと思っていたフロイトについての映画は、彼は多くの人々が関わったあんなにも長く複雑な人生だったので、実際にはたくさんは言えない。それでは、どうやってそれをやるのか?」とクローネンバーグは言った。「突然、ここに美しい知的なメナージュ・ア・トロワ(三角関係)があった。そしてこの驚くべき、私はこれまで聞いたことがなかった新しいキャラクター、サビーナ。これは美しい構造を持っていて、劇的だったし - 混沌として無秩序でたくさんのたくさんの登場人物でいっぱいのものから、扱いやすく正確な劇的な構造が - すっかり見事に蒸留されていた。」

それはまた彼に、めったに映画ではお目にかかれないフロイトを描く機会を与えた:一般的なイメージの、病弱で痩せたガンにかかった老人ではなく、彼の権威の頂点にいる元気でハンサムな50歳の男性:「ハンサムで、男らしく、カリスマ的で、機知に富み、鋭く、魅惑的な。これらすべて。私は人々がフロイトにキャスティングする通常の方法ではないやり方でキャスティングするべきだと思った。」

それは結局は、そのクローネンバーグとの関係は「イースタン・プロミス」と「ヒストリー・オブ・バイオレンス」で主役を演じたことを含む、モーテンセンのものになった。この男たちは友人でもある。実際後で、彼が持ち運んでいるポットで入れた1杯のハーブティーを済ませると、モーテンセンは自分の調査は、その機知と雄弁さが彼にデイヴィッド・クローネンバーグ以上に思い出させる人がいないフロイトを発見したと言った。「皮肉と会話の技術の観点から、私は毎日自分の目の前にそれらすべてがあった。」

何であれ、フロイト派(あるいはユング派)の密接な関係は、結果として映画の中で、ユングとサビーナの道理に反する情事とユングとフロイトの間の知的な議論の間を行ったり来たりする。これが彼のいつもの映画との違いを感じるもう1つの側面であるが、二人の男が1つの部屋で問題について議論するのを見ることは、実はとても映画的だとクローネンバーグは言う。

「CGと異星人の侵略とがらくたにもかかわらず、もっともスクリーン上で見るのものは人の顔だ。」と彼は言う。「私にとってはそれが映画だ。そしてそれはダイナミズム、照明、演技と、劇場ではなく映画に関係した物事の課題になるのだ。」

彼はセリフのやり取りは本質的に劇場的だという考えに異議を唱えた; 実際、ハンプトンの芝居は元々はジュリア・ロバーツ主演のサビーナと呼ばれる映画の脚本として書かれたものだった。それが中止になった時に、これがスクリーンに行く途中で芝居になったのだった。

「私にとって、監督として最も難しいのは二人の人物が1つの部屋の中にいることだ。」とクローネンバーグは言った。「これはいつでもあることだ。実のところ車の衝突の撮影は難しくない。私はそれを確かにやってきた。あれは私にとって、ある部屋の二人の人物の細部に本当に入り込むことのようにはそれほど難しくないのだ。

そもそもこの映画が制作されるきっかけを与えた大元がレイフ・ファインズというのも面白いですね。
ヴィゴが自分で入れているハーブティーはもちろんマテ茶のことですね。

twitter/punkt_ochibo

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コメント

punktさん、連日の更新お疲れ様でした。久々に、オフィシャルの(きれいな?)ヴィゴを見ることができて、うれしい毎日でしたlovely
正直、ご紹介いただいたものすべてをチェックできていませんcoldsweats01が、”A Dangerous Method”日本上映が本当に待ち遠しいです。ありますよね?;
スペインの舞台も気になるところです。今度こそ?coldsweats01

投稿: nao | 2011.09.19 21:55

naoさん
まだまだ追加のビデオや写真もあるのですが、私もメモってあるだけで整理が追い付いていません。
もう少ししたらまたまとめますからね。
ヴィゴの舞台も気になりますよね。
上演が年内だとすると、今回はちょっと観に行くのは無理だなぁ。

投稿: punkt | 2011.09.19 23:52

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