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ベルギーの Le Soir に掲載されたヴィゴのインタビュー記事

ベルギーの新聞 Le Soir のサイトに掲載されたヴィゴのインタビュー記事(9月4日)を、viggo-works の Domさんが英語に翻訳してくださっています。

なかなか内容のある、良いインタビューだと思いますのでご紹介したいと思います。

フロイト博士に成りきったヴィゴ・モーテンセン

2日前、確かに私たちの時代の偉大な俳優の1人であるフィリップ・シーモア・ホフマンは、エクセルシオール・ホテルのヴェネチア風廊下で、いかにヴィゴ・モーテンセンをこの専門分野の名人として尊敬しているかを私たちに語った。ある視点は完全に共通だった。この、ショーン・ペンの「インディアン・ランナー」、ピーター・ジャクソンの「ロード・オブ・ザ・リング」で途方もなく素晴らしく、そしてもちろん「ヒストリー・オブ・バイオレンス」と「イースタン・プロミス」の後一緒に仕事をするのは三度目のクローネンバーグと一緒の作品でも素晴らしいこのアメリカ人俳優は、本当に素敵であるのと同じように知的な男だ。

この後の前置きはちょっと省略して、いよいよヴィゴのインタビュー部分です。

彼はたびたびフィクションでも描かれていますが、”あなたの”フロイトはどのように定義したのでしょうか?

言うことはたくさんあるよ。彼はとても上手に書いた。彼は例えば「私が行くところはどこでも、私の前にすでに詩人がいるのだ。」と言った。彼は単に科学者というだけではない。彼は単に、優れた教訓的なセンスの才能がある良い教師というだけではない。彼の時代における手紙でも重要な人物で、今日でもそれはたくさん残っている。彼の言語は美しく、力強いイメージに満ちている。彼はまた偉大な伝達者で、広報活動の重要さを理解していた。これは奇妙な混合だった。彼はこのような性に関連した革命的なアイディアを持っていた。そしてその一方で家庭では、彼はとても旧式な男で、ぜいたくなブルジョア階級の場所に住み、どちらかというと伝統的なスタイルの服を着ていた。

フロイトについて、生きていることのすべてが性に関係していたと言うのでしょうか?

いや、私はそうは思わない。だが彼が生きていた時代のせいで、彼はそれに多くの注意を払ったのだと思う。フロイトは19世紀のウィーンで育ち、当時の女性たちは、彼女たちの充足感を手助けしない社会的なコルセットの中にあった。

この映画の中でオットー・グロス博士によって、フロイトの...性的な問題? と示唆されているように、この強迫観念はこれを見せてはいません。

あれはこの映画のなかの喜劇的な引用なんだ。でも正直言って、私は知らないんだ。でも結局のところ、彼は大家族を持っていたのだから、それが何かを意味しているのかもしれない。

これはデイヴィッド・クローネンバーグと一緒に撮る3本目の映画ですね。この芸術的交友にはどんな秘密があるのでしょう?

彼は多くの自由を与えてくれる。その上、彼は非常に緻密なんだ。私たちは本当の信頼関係を維持している。それぞれの彼の映画はとても個人的なものだ。最初の5分間はいつも落ち着かなくさせる。人はもしも私たちがあの中にいたならと思いめぐらす。そして突然、注意を払うことなく私たちは中にいるのだ! 一見したところ、この映画はより伝統的でより型通りだ。もしもこれを念入りに見ればそれは見かけだけ。彼は創造者なのだ。彼は毎回、あなたがさらに深く考えるように誘うのだ。前回のデイヴィッドとの私の映画では、私の(イースタン・プロミスの)役柄にとって身振りがより重要だった。こっちではそれが言葉だ。言葉”が”ボディーランゲージなんだ。

この映画は、医者と患者の間の分析の中で生まれるかもしれない壊れやすさを強調していますね。そしてこの壊れやすさは双方ともを汚染するかもしれない、そうですよね?

そうだと思う。あらゆる感情や怖れに関連した個人的な告白はいつも危険なのだ。だが理想的には、精神分析医はこのような否定的な結果を持ってはならない。深い問題に直面してユングは治療処置を提案するだろう。フロイトはそれを断るだろうが、分析はその患者がもっと気付くこと、その自覚を患者自身の神経症との闘いに使うこと、そしてコントロールを取り戻すことを始めるのに役立つかもしれない。これらすべての基礎になっているのが話すことと聞くことなのだ。フロイトは科学的なアプローチをし、ユングはより宗教的、霊的なレベルにある。

フロイトとユングの間の往復書簡は膨大な量を占めています。もはや今日では人々はたくさんの手紙を書かないのですね。

ああ、私は今でも書くよ。私が手紙を書くと人々はそれをもらったことに驚くんだ。それはまれなことになってきているね。ほとんどエキゾチックなんだ。でも私は好きだな、そう。

あちこちのレビューでも、言葉のバトルの映画だというような意味のことが書かれていましたし、ファスベンダーが言葉のリズムを繰り返し練習した、というようなことを言っていました。やはりこの映画は言葉が非常に重要なのですね。

実は12月にNYに行く計画があって、あわよくばついでに”A Dangerous Method”も見てこようかと思っているのですが、言葉が中心の映画だとすると、英語で観るのは結構ハードルが高そうです。coldsweats01

ヴィゴがよく手紙を書くというのは、なんとなく想像がつきますね。
結構、筆まめなんでしょう。 もらった人はさぞかし嬉しいでしょうね。

twitter/punkt_ochibo

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