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ヴェネチア映画祭”A Dangerous Method” フォトコール&記者会見

20110902_venice_019月2日、ヴェネチア映画祭でクローネンバーグ監督の”A Dangerous Method” のワールドプレミアが行われました。

プレミアに先立ち、報道関係者および批評家向けの試写、フォトコール、記者会見などがおこなわれ、たくさんの画像やビデオクリップがネット上にあふれています。

その中から写真やビデオをざっくりと簡単にご紹介して、最後に記者会見の記事の内容を御紹介したいと思います。

左の写真でヴィゴが手に持っているのはフロイト先生のぬいぐるみなんですが、おそらくファンの方がサンロレンソカラーの手編みで帽子、靴下、マフラーなどでチューンナップしたスペシャルバージョンです。

元のぬいぐるみは、ロンドンのフロイト博物館のサイトのこちらから通販することができますよ。

画像やビデオクリップの探索は、すっかりErikoさんとピピーナさんに頼りっぱなしですが、私はなるべく記者会見などの記事の内容を御紹介するように頑張ります。

20110902_venice_02

<リドへの到着とフォトコールの写真>
Getty Images(その1その2その3
Zimbio(その1その2
Cele|bitchy(その1その2
Vogue.it (写真のサムネイルがある右下の fullscreen をクリックして別画面を開き写真を表示させると比較的大きな画像に)
写真家 Nicolas GeninさんのFlickr
EL PAIS
LIBERO CINEMA
Guardian
POPSUGAR
Lainey Gossip
ヴェネチア映画祭公式Facebookのフォトギャラリー

【追記】 この写真を紹介するのを忘れてました。期待を裏切らないお二人です。

 

<リドへの到着のビデオクリップ>
YouTube(その1その2
ComingSoon.it
ONLICE FOCUS
Telegraph

<記者会見のビデオクリップ>
Rai.tv
YouTube

<面白インタビュー動画>
Rai.tv(歌ってます!)
YouTube (腹話術師ですか?)

 

さて、いよいよ記者会見の内容を御紹介しましょう。

Reuters のブログ Fan Fareからクローネンバーグ監督の発言を、

ジャーナリストや批評家たちへの上映の後の記者会見で、知的なコスチュームドラマの受け入れはあたたかく、カナダ人映画制作者は今年の映画祭の数字の重要性をじっくり考えた。

「これは第68回のヴェネチア映画祭で、私は68歳だ。」と彼は言った。「そしてちょっと奇妙な点を付け加えると、この映画祭の開幕映画は”The Ides of March”(訳注:「3月15日」という意味です)と呼ばれているが、これは私の誕生日なんだ。だからこれをちょっと覚えておいてくれ。」

確かに監督の誕生日は3月15日! これは幸先のいい暗合なのでしょうか?

rss broadcast(AP提供)からは、相変わらず絶好調のクローネンバーグ節を御紹介。

「私のキャスト達は非常に精神分析を受ける必要があって、実際のところそれが彼らをキャスティングした理由で、優しく彼らには助けが、たくさんの助けが必要だという考えを紹介するためにね。」

「そしてみなさんは彼らがずっと良い人になったのを見ることができるわけです。以前は彼らはめちゃくちゃだった。私が彼らを見つけた時、彼らはノイローゼだったんだよ、絶望的にね。」とクローネンバーグは大笑いして言った。

モーテンセンはそれにノッた。「今は私たちは自分自身で身支度します。」と彼は答えた。

いつものごとく監督に調子を合わせているヴィゴですが、今回記事になっている受け答えは比較的真面目ですね。その変わりミヒャが冗談とも本気ともつかないことを言ってますけど。

2人の精神分析医が感情を合理的に説明しようとしていたとき、フロイトもユングも精神分析学のイメージキャラクターという印象は与えていなかった。フロイトは、ユングが頑固にも彼の権威を守るという彼の夢に関わることを拒否するとユングを遠ざけた。そしてユングはシュピールラインとの情事に足を踏み入れるとそれについて嘘をついて、彼の先輩を失望させた。

「この映画の中でみなさんがご覧になることの1つは、彼らの知的な立場はそう大きく異ならなかったということだと思います。これは本当はプライドの問題だったのです。彼らは彼らが助けようとした患者たちと同じように子供っぽく振舞ったのです。」とモーテンセンは言った。

「この時代のウィーンでは、毎日おそらく5通から8通の手紙が届けられていたということを理解する必要があります。」とクローネンバーグは言った。「それはインターネット以前のインターネットのようなものです。それで、もしも朝に手紙を書けば午後には返事をもらえると期待したのです。ですからこれらのキャラクター達の間には膨大な量の手紙があって、それらの手紙の中でお互いに引用し合っていたのです。」

原資料の宝の山は脚本を「とても、とても正確」なものにしたとクローネンバーグは言った。

ナイトレイは彼女の役をより理解するために精神分析医と話をするのと同じように、シュピールラインの伝記や日記を読んでより深く入り込んだ。ファスベンダー彼の主要な準備は脚本だと言った。

「これはこのような方法で書かれているので私はこれを音楽の一部のように感じました。」とファスベンダーは言う。「何度も何度も復唱することを通してのみ、この曲のリズムを見出すことを始めたのです。」

彼は1つだけ譲歩して外部調査をおこなった。

「私は『こどものためのユング』という素晴らしいユングについての本を手に入れたんです。おバカさん向けのハンドブック(訳注:日本だったら「サルでもわかる...」かな)というたぐいの本でした。そして私が見つける必要があることは、ほとんど大体この本の中で見つけたと思います。」と彼は言った。

モーテンセンはまだ十分得ていない。彼はユングの遺族たちにさらにもっとスイス人精神分析医の手紙を公開するように訴えた。

「ユングの家族が、彼がシュピールライン嬢に書いた残りの手紙をきちんと公開するつもりなのかをただ知りたいのです。」と彼は言った。「なぜなら、それらは読むのにとても良いものだからです。それはとても面白い資料で、私はもっとそれを見たいのです。」

別の Reuters の記事から、2、3箇所を御紹介。

ナイトレイにとって、ヒステリーや性的なスパンキングのシーンがある役は、彼女が良く知られている慎み深く控え目な役柄からは逸脱している。

この役を楽しんだのかどうかとた訊かれて、金曜日にワールドプレミアがあったヴェネチアで彼女はリポーターに答えた。「これはすごく楽しかった。私は女優ですから明らかに正気じゃないし、とにかく私はこれを利用したと思います。問題ないですよ。」

・・・・・

クローネンバーグは、彼の知性に訴えるコスチュームドラマについて、彼が「知的なメナージュ・ア・トロワ(知的三角関係)」と呼ぶことは「まったく正確だ」と言った。

・・・・・

クローネンバーグの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」と「イースタン・プロミス」のスターでもあるモーテンセンにとって、このように良く知られたフロイトという人物を演じることの鍵は細部で動きがとれなくなりすぎないことだった。

「結局、これは学術的な課題ではないし、ドキュメンタリー映画でもなく、興味深く、時には可笑しく、時には悲劇的なドラマで、それほど学術的な問題を扱っているわけではありません。」

クローネンバーグは、人間は啓発され進歩する一方通行の道の上にいると多くの人々が信じていたこの時代には、フロイトの考えは危険と考えられていたと言った。

「フロイトは精神分析によってこれは真実ではないと言った。いわゆる文明と言われる薄い化粧板があって...そしてこれらの...無意識のものがとても破滅的な方法で噴出するかもしれないと。これは第一次世界大戦前夜で、それはもちろん進歩の夢といわゆるヨーロッパ文明の終わりだった。」

さて肝心の評判の方ですが、クローネンバーグ監督作品にはよくあることですが賛否両論といった感じです。

でも面白いことに、Varietyで「ザ・ロード」を酷評して出足をつまずかせた批評家のトッド・マッカーシーが、こんどはTHRでとても良い評価をしているのです。これが今度はいい方に働くとよいのですが...

twitter/punkt_ochibo

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