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トロント映画祭 ”A Dangerous Method” 記者会見から

20110910_toronto_06Flicks and Bits のこちらに、ヴィゴのインタビューとして掲載されている記事があります。

内容を読んでみると、トロント映画祭の記者会見におけるヴィゴの発言を元に、場合によっては質問の文章をあらたにそれに合わせて作って再構成したものになっています。

ヴィゴの回答自体はほぼそのまま引用されているようですので、このインタビュー記事もご紹介しておきます。

”A Dangerous Method” はデイヴィッド・クローネンバーグとのあなたの3度目のコラボレーションになりますが、あなたは彼が何をこの物語にもたらしたと思いますか? 彼と一緒に仕事をするのはどんな風なのでしょうか?

ヴィゴ・モーテンセン: もっと確信がなく、もっと知識がなく、この題材 - フロイト、ユングとシュピールライン - についてもっと博識でない別の監督の手にかかったら、これは退屈な映画になっていたと思う。デイヴィッドがした最も良いことは、私が彼と一緒にいつも経験してきたことだが、彼はセットに落ち着いたプロフェッショナルで楽しい雰囲気を作り出すことによって自信を植え付けることだと思う。彼はあなたに呪文をかけてしまうのだ。彼は時間は十分にあって、何もプレッシャーはなく、すべては上手くいっているという錯覚を作り出すんだ。

シグムント・フロイトのどのような面が、個人としてや俳優としてのあなたに結び付きますか?

ヴィゴ・モーテンセン: 原則として、少なくとも私が読んだ観点では、フロイトがその開拓に大きく手を貸した最も有益なとらえ方は、ある独特の方法で人々の話に耳を傾けるという考えだった。なぜ私が有益と言うのかというと、ただ誰かの話を聞くということは人ができる最も愛情のこもったことの1つだと思うからだ。彼らを裁かずに誰かの告白に耳を傾けるという考えは、もちろんあなたは何らかの方法で彼らを裁こうとするだろうが、耳を傾けている人は、家族でもなく、あなたが話すことに感情的な利害がある誰かに聞かれているのでもなく、彼らはただ耳を傾ける。もしもあなたが耳を傾ければ、まず第一にそれは、ただあなたについて、あなたの国についてやあなたの興味があることにだけではなく、彼らについて何が起こっているのかにある興味を示しているということを意味する。これはどように演技することにアプローチするのかということによるが、私にとっては最も良い演技、最も良い方向性がそこから来る。あなたは自分が望むだけすべてを準備することができるが、結局、そこに到達すると、良い演技の土台は本当に聞くことなのだ、たとえたくさんのセリフがあったとしても。(笑) これは有益で、私たちが語っているこの物語のこの面が私は気に入っている。

この映画は本当にこれらの人々に命を吹き込んでいると思うのですが。

ヴィゴ・モーテンセン: そうだね、クリストファー・ハンプトンは素晴らしい脚本を書いた。この映画はアカデミックであろうとして泥沼にはまっていないので、これはアカデミックだしとてもよく調査されている。 - シュピールライン、ユングとフロイトによる業績に基づき、大部分は彼らの間の手紙を使っている。学術的な価値はあるが、その目的は最後には面白い物語を語ること、見るのが楽しく、見るのが興味深く、たぶんこの時代についてもっと学びたいと思わせる映画、このような人々、これが私が焦点を合わせていることだ。調査することを楽しんだのと同じぐらい、この映画の撮影で経験したことから得た物は、結局これは学術上の相違についてではなく、どこにでも、いつでも起こりうる個性の違いと誤解についてだということだ。これが私にとって非常に興味深かったことだ。

この映画はシグムント・フロイトとカール・ユングの欠点や奇行の一部を見せることを避けていませんね。

ヴィゴ・モーテンセン: 私がこの舞台や脚本について気に入っていることの1つは、クリストファーもデイヴィッドもこの物語を進める上で、この物語を撮影する上で、繕おうとか、この時代の実際を変えてしまおうとしなかったことで、彼らはこれらの男たちの虚栄心を少なくしようとしなかったし、女性に対する考えをもっとリベラルにしようとしなかった。彼らをその時代から切り離すことはできないが、彼らが何について考えていたか、彼らの時代に考え出したことは注目に値する。彼らは私たちみんながそうであるように、その時代の産物なのだ。ザビーナはフロイトによってある程度功績を認められていたが、彼は彼女の功績をもっと認めることができたし、もっと良く彼女を理解することができたであろう。だが、彼はあの時代の男だったのだと私は思う。そしてそのエゴがその邪魔になったのかもしれない - なぜなら彼は彼女をもっと良く理解する能力があったし、彼は確かに彼女のアイディアをある程度まで活用して、彼女に脚注を与えているが、ユングは彼女には何も与えていないんだ(笑)。二人ともエゴに物事の邪魔をさせていた。私は上辺を美しく飾っていないのが好きで、この脚本はその欠点を取り除いていないんだ。

記者会見の映像を見ても、やはりヴィゴの答えはいつも長いですね。
フロイトやユングについては、山ほど勉強してるんでしょうね。

twitter/punkt_ochibo

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