« ショーン・ビーンの「レッド・ライディング」3月5日スター・チャンネルで一挙放送 | トップページ | ”Game of Thrones” の新しい動画 »

歌声の魅力: ルネ・パーペ リサイタル

Rene_pape19日に東京のトッパンホールでおこなわれた、ドイツのバス、ルネ・パーペのリサイタルに行ってきました。

3ヶ月前に、METライブビューイングの「ボリス・ゴドゥノフ」をご紹介しましたが、あの素晴らしいバスを生で聞くことができるとワクワクして会場へ。

プログラムはシューベルトのリート数曲、シューマンの「詩人の恋」全曲、ヴォルフの「ミケランジェロの3つの詩」、ムソルグスキーの「死の歌と踊り」

最初の曲はシューベルトの「音楽に寄す」だったのですが、その第一声の豊かな響きに圧倒されました。
400人規模の小さなホールなので、そっと歌いだしているのですが、ホール全体に鳴り響く感じ。
映画で聞くのとは、やはりぜんぜん違いますね。
高周波の倍音をたっぷりと含んだ声は、艶やかで華やかさも感じられる素敵な低音。

バスの方が「詩人の恋」を歌うのはかなり珍しいと思いますが、低音の「詩人の恋」もとってもいい。
うっとりと聞き惚れてしまいました。

映像で観ても背がスラリと高く、立派な押し出しの人だなと思いましたが、実物は実に大きい(笑)
背が高くがっしりした体格で、テイルコート姿もひときわカッコ良く見えました。
あの体の大きさが、重低音用ウーファーとして威力を発揮しているのでしょうね。

ホールが小さすぎてもったいないくらいでした。

終演後、CDなどを購入するとルネ・パーペ本人がサインをしてくれるらしく、サイン用のテーブルが準備されていましたが、彼のソロCD「神々、王と悪魔 」はすでに持っているし、足が悪い母と一緒だったのですぐにホールを後に。

今年の6月のメトロポリタンオペラの来日公演では、「ドン・カルロ」でフィリッポ2世を歌うそうですが、チケットのあまりの高さに手を出せないでいます。coldsweats01

ルネ・パーペが歌う「ドン・カルロ」の「彼女は私を愛したことがない」は、ご本人の公式サイト右側の ”Gods, Kings & Demons” のところや、YouTube のこちら(レコーディング風景)やこちらなどで聞くことができます。

Renepape_2

こちらの、2006年のザルツブルグ音楽祭のガラ・コンサートから、「ドン・ジョヴァンニ」のレポレッロの「カタログの歌」の映像もなかなかオススメ。日本語字幕付きですし、彼の演技力・表現力の素晴らしさが良く出ていると思います。

余談ですが、公式サイトに載っている右の写真(クリックで大きくなります)。
CDの「神々、王と悪魔 」のライナーノーツの裏表紙に使われている写真なのですが、なんか違和感を覚えて、よくよく見比べてみると、なんとCDに使われている写真からは、右手のタバコと足もとにある灰皿が消されていました(爆)。

彼は、歌手にはあるまじきことに、喫煙者smoking なんですよね。

もう1つ、ルネ・パーペのフィリッポ王で見つけたこちらのブログ
2006年にMETでパーペのフィリッポ王をご覧になったthreenornsさんのブログなのですが、その中で以下のくだりが可笑しくて思わず笑ってしまいましたので、ちょっと引用させていただきます。

わたし的に残念なのは、ドン・カルロのヨハン・ボータ。歌唱は迫力満点で声も大きいんだけど、難点は表現力とあの容姿。ちょっと太り過ぎでかどう見ても動きが辛そう。折角のエリザベッタとの愛がなかなか伝わってこない。NY Timesの批評が結構面白くって、スラっと長身のフィリッポ王のと丸太のドン・カルロを比べたら、自分だったら、どう考えてもフィリッポ王の后で満足する、と書いてあった。そうだよね。パーペのどこがご不満?って感じ。その上批評では、タイトルを「フィリッポ王の悲劇」に変えるべき、とまで言っていた。まぁ観てみて同感。なにしろパーペが本当に良すぎた。

そうですよね、パーペはちょっと色悪風で魅力的ですからねぇ、ドン・カルロにはよほどの2枚目を持ってこないとフィリッポ王に負けちゃうでしょうね。

twitter/punkt_ochibo

|

« ショーン・ビーンの「レッド・ライディング」3月5日スター・チャンネルで一挙放送 | トップページ | ”Game of Thrones” の新しい動画 »

Rene Pape」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ショーン・ビーンの「レッド・ライディング」3月5日スター・チャンネルで一挙放送 | トップページ | ”Game of Thrones” の新しい動画 »