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「インセプション」

Inceptionインセプション

原題: INCEPTION
公式サイト

昔からずっと主演のレオナルド・ディカプリオが苦手だったので当初は見るつもりがなかったのですが、映画館でみた予告編の映像が素晴らしくて興味を持ちました。

渡辺謙さんも頑張ってるようだし、と先行上映で観たらとても面白かった。
これは当たりでした。

すっかり気に入って、もう1回 IMAX版でも観てきましたが、特に音響が格段に良くなるので重低音のズンズンくる音が素晴らしく、映像も大迫力でした。

他人の夢の中に入り込むとか、夢を何人もで共有する、というアイディアに対して、いったいどうやったらそんなことができるのかというところに引っかかってしまうと、この映画の世界に入り込めない場合もあるようですが、そこはSF的にクリアする技術があるものとして納得できれば非常に面白いお話。

子供の頃に、今自分が感じているこの世界は実は夢の中で、目を覚ましたらぜんぜん別の世界かもしれない、ということをかなり真剣に考えていたことがあったので、この話にはすぐに入り込めました。
夢の中では時間の流れが現実世界とは違うというのも納得できる感覚ですしね。

主人公コブ(レオナルド・ディカプリオ)の相棒アーサー役で出ているジョセフ・ゴードン=レヴィットは、女の子に振り回される優しいけどヘタレなトムを演じていた「(500)日のサマー」とまったく違って、クールで有能な男。
いやぁ、良い俳優さんですね。
無重力アクションもとってもカッコイイし、これから注目の1人になりました。

 ~・~・~・~・~・~

さてここからは、ネタバレ御免のトリビアコーナーです。
まだ映画を見ていない方は、映画をご覧になってから読むことをオススメします。

 

ロフトプラスワンにて行われた『町山智浩帰国トークライブ』での町山さんの解説が秀逸でした(私はネット中継で見ました)。
こちらで要点をダイジェストしてくださっていますが、パリのシーンで出てくる高架になっているような形の橋は、「ラストタンゴ・イン・パリ」に出てくる橋で、この映画のテーマにかかわるヒントになっています。

エレン・ページの役名、アリアドネがギリシャ神話のミノタウロスが閉じ込められている迷宮からテーセウスが脱出する手引きをしたクレタ島の王女の名前であることには私も気がついていました。彼女はコブが(心の)迷宮から脱出する手引きをするからこの名前なのですね。

 

映画の中で、夢の世界から目を覚ますために”キック”するきっかけとなる音楽として、エディット・ピアフの Non, je ne regrette rien (水に流して) が使われています。

YouTube のこちらで、エディット・ピアフが歌っている動画を見ることができますし、動画についているコメントを開くと、歌詞の全文が日本語訳つきでご覧いただけます。
歌詞の内容を見るとなかなか意味深ですね。

そしてさらに、この映画の音楽はハンス・ジマーで、予告編にも使われている重低音で響く、非常に印象的な音型がありますが、その音型が実は...という解説をしている YouTube のこちらのクリップ
ある音楽の再生スピードを落としていくと...というものですが、なるほど、そんな仕掛けがあったのか、とびっくり!

なぜピアフのこの歌なのかとの問いに対して、やはり町山さんが Twitter

あの歌「水に流して」は『ラストタンゴ・イン・パリ』のベルトルッチ監督の映画『ドリーマーズ(夢見る人々)』の歌です。

と教えてくださっています。

 

複雑な夢の階層を説明する図解として、ジョセフ・ゴードン=レヴィット本人が自分のサイトで紹介している図も綺麗ですが、さとルさんが Twitterで紹介してくださっているこちらが解りやすいですね。

でも何と言っても最高に面白くて気に入ってしまったのが、同じくさとルさん作の「もしも夢の世界にtwitterがあったなら
もう爆笑ものです。

 

映画のラストシーン。
夢なのか現実なのか、宙ぶらりんで放り出されてフラストレーションが溜まった人たちが、ラストシーンの続きのこんな動画を作ったりしていますが、ラストシーンを解明する手掛かりとなる話が、CIA☆こちら映画中央情報局ですのこちらで紹介されています。

「インセプション」は実に研究し甲斐のある映画ですよ。
オススメです。

twitter/punkt_ochibo

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コメント

初めまして!以前からこちらのサイトはヴィゴの最新情報を得るためによく拝見させていただいております。お世話になっております。

今回「インセプション」は私も解釈に頭を悩ませていたので、punktさんがご紹介してくださったサイトは、理解を深めるのに非常に役に立ちました。ありがとうございます。


>もしも夢の世界にtwitterがあったなら

もうこれは最高です!腹抱えて笑うどころではありませんでした。

これからもよろしくお願いいたします。

投稿: トリみどり | 2010.08.05 14:49

punktさん、いろいろ面白いものをありがとうございますhappy01
私もこの作品は楽しめました。 
映像がすごいので映画館で見た方がいい作品ですね。

今日は別な映画の試写会に行ったのですが、前に並んでいた女性のふたり連れが
『インセプション』の話をしていて「クレジットは3番目ぐらいなんだけど、無重力で活躍する人が素敵なの~heart04」と言っていたので思わず二ヤリとしてしまいましたsmile

投稿: Aralis | 2010.08.05 23:47

トリみどりさん
こちらこそ初めまして。
この映画、面白くて思わず引き込まれてしまうのですが、後になって思い返すと次々疑問が湧いてきて、答えを求めて探しまわる...という方が多いみたいですね。
娯楽作品ですが噛み締めて味わうことができる優れ物ですよね。
夢ったー、芸が細かくて最高ですよね。

Aralisさん
そうそう、なるべく大画面で見るのがオススメですよね。
今回、ジョセフ・ゴードン=レヴィットはずいぶん新たなファンが増えたんじゃないでしょうか。happy01

投稿: punkt | 2010.08.06 01:25

私は今でも「今こうしてパソコンに向かってる私は現実の私なんだろうか」と思ってたりするので、この映画には興味津々でしたcat
「タイタニック」以降のディカプリオは苦手なんですが「500日のサマー」を観てからジョセフ・ゴードン=レヴィットのファンになったので、彼の活躍が観たいっていうのもありましたね。
(ジョセフ君は「G.I.ジョー」でもかなりシブイ役だったので「500日のサマー」のほうが例外なのかもしれないですね)
そしてやっぱり謙さんですよねーheart
いやあ、期待を裏切らない映画でしたーscissors
punktさんのトリビアも実に参考になりました。とくに音楽のことはなるほど~って感じです。ありがとうございますsign01

投稿: Naomi | 2010.08.07 10:08

Naomiさん
音楽の話はとっても面白いですよね。
私も YouTube を見てなるほど~と感心することしきりでした。
ジョセフ君は、本人のインタビューやトークショーに出ている時のビデオクリップを見ると、非常にてきぱきした感じの人で、サマーのトムよりもずっとしっかりした感じですよ。
トムは演技力の賜物なんですね。

投稿: punkt | 2010.08.08 00:06

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