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「ザ・ロード」についてのヴィゴのインタビュー記事

5月17日に ”The Road” のDVDとBlu-ray が発売になるイギリスから、「ザ・ロード」についてのヴィゴのインタビュー記事が出てきました。

IndieLondon: The Road - Viggo Mortensen (DVD Interview)

内容的に特に目新しいことがあるわけではありませんが、「ザ・ロード」の日本公開が間近なのを祝して、ご紹介したいと思います。
前置の部分は省略して、ヴィゴのインタビュー部分のみです。

Q: 「ザ・ロード」のような役のためにはどうやって準備をするのですか?

ヴィゴ・モーテンセン: この物語で名前があるのはただ1人で、それはデュヴァルの役柄だった。私自身に関しては、私の役柄の名前と彼がこの国のどこの出身かを決めた。イギリスと同様に「訛りがまったくない」というようなことは本当にはないことだからね。でも私の主な仕事は感情的に正直になることだった。私たちが旅をして通り抜ける風景と同じように私たちは本物でなければならなかった。私たちがざらざらした感じを減じたり、自然さを減じることはまったく許されなかったと思う。これがアメリカから来ていることが何を意味するか私が理解し、そしてこの役柄がどこ出身で彼の話し方を決めたことが何を意味するか私が解っている仕事だった。でもそれは本当はこの本はそれについての本ではない - これは本当のところはアメリカについてでも、もはや暴力や銃についてのヒストリー・オブ・バイオレンスでもない。

Q: なるほど、これは人々と彼らがおこなった選択、双方についての物語なのですね?

ヴィゴ・モーテンセン: まったくその通りだ。これは人々についての物語で、それと共に本当はただ旅についてなんだ。何かあったら途中で何を学ぶのか、そして「なぜ生き延びるのか?」と「どのように生き延びるのか?」という疑問にどんな答えを見つけ出すのか。この本から到達するある答え、そしてこの映画を通して考えることは、あなたが期待しているもの(住まいの暖かさ、食料、親切な人々、日の光)が全てなくなったらについてではない。これはあなたが何を持っているのか、あなたが持っていくもの、それはお互いにであってあなたの中にある良いものは何でも - についてなのだ。これはあなたができる選択なのだ。

この物語の中に、生き延びるためには何でもする、ただ生きるために生きている人々を見るだろう。だがある時点で、すべてがどれほど悲惨であるにもかかわらず、おそらくあたなは思いやり深く親切であることを選択できることに気が付けるだろう。そしてこれは本当に美しい:まるで水や他の花がまったくない砂漠の真ん中で、たった一輪の花が育っているのを見るように。これが私たちを他の動物たちとは違うものにしていることなのだ。動物たちが思いやりある振舞いをするのを見ているとはいえ、人間として恐怖や、暴力、残酷な行為や、他人への軽蔑や不信のような怖れからくるあらゆることを乗り越えて、私たちは思いやりを選択することができる。これが今まで私が演じてきた他のどの役柄ともこれを違ったものにした。ここで私が考えた探究は、より内面的なものだった。

Q: それがこれをもっと難しい役にしましたか?

ヴィゴ・モーテンセン: 私にとってこれはとてもそういったものだった。私は役柄を、私が見たように、彼の考えの中と過去に生きているように演じる。彼は失った世界、亡くなった女性を残念に思い、彼の息子が進む範囲で将来に不安を感じている。もしも少年のためにということがなかったなら、彼は今のように十分に保ち続けることはできなかっただろう。彼は長くは生きなかっただろう。

Q: それでは彼は幸運な男だったんですね、これでは少なくとも彼は生きる1つの理由があったわけですからね? ある人々にとっては彼の状況はもっとずっと...

ヴィゴ・モーテンセン: この本で見ることができることだが、彼らの子供たちを食べた人々がいた。この映画では実際にそれを見ることはないが、それでも確かにほのめかされている。大災害があって人々が世界から切り離されたり絶望的になった時はいつも、人々はおかしなことをする。この物語があなたに語っていると思うことの1つは、子供が良いことか悪いことをすることを教えられるだけでなく、人々のように私たちは、良いことをするのと同じように、同時にひどいことをする可能性があるということだ。そして最後には、これは個人の選択と個人の責任ということになる。

Q: でも世界の方向はより人々が悲観的な方向に向かっていますよね。そうは思いませんか?

ヴィゴ・モーテンセン: おそらく。いつか、この間よりももっと真実のように思われるだろう。すべての人は、私の役の盗人への反応:不信、報復 - のように、誰かをその人がそうでないのに完全に悪だと誤解する可能性がある。エレノア・ルーズベルトの引用で「私たちの良心がとても思いやりあるようになった時、私たちは不幸に対して報復するよりそれを防ごうと行動するでしょう。」というのがある。これがこの映画の中で男が道に迷った時に少年が彼に気付かせることの1つで、この映画で本当に美しいことの1つだ。最後には少年は道徳的指針になって、父親を彼が始めた時に引き戻すのだ。

最後には、父親は私たちが言及した2つの疑問、「生き延びることについてと、どのようにして?」に本当には答えられない。 あなたは決して本当には判ることはできない。だが、あなたはなぜ自分が生きていたいか、なぜあなたはこの恐ろしい世界でこの少年に生きていてほしいのかは判る。人々はこの物語で世界に何が起きたのかと尋ねるが、それはこの物語では本当は重要ではない。あなたはただ、すべてがはぎ取られた状況を見出し、人々の行動、感情と彼らの選択にスポットライトを当てることができるだけだ。

Q: あなたは「ザ・ロード」を宗教的あるいは宗教的ではない物語だと思いますか?

ヴィゴ・モーテンセン: あなたはこの本の中に、これらすべての宗教的なテーマを読むことができる - 少年を使者とか何とか、そしてほとんどあらゆる宗教的な伝統をこの中に読むことができる - でも、それが現世に関するもので、なされる選択があるという意味で、私はこれはほとんど宗教的でない物語だと思う。これはある人々を良くするとか悪くするとかではなく、選択 - 神があなたにするのを求めることではなく、これは「あなたが持っている時間であなたは何をしようとするのか? そしてなぜあなたは生き延びることを気にするのか?」ということなのだ。ひねくれるのは簡単だが、あなたは何か違ったことをすることを選択できる。最後に自分は生きていて友人がいて幸運だと思いながら出ていくことができるあらゆる物語や、その中を歩き回る世界は良いものでなければならないと私は思う。

Q: 映画の物語のあなたの解釈はこの本よりも前向きだと思いますか? まず第一にこれは絵的な面は少ないですが...

ヴィゴ・モーテンセン: それはおそらく媒体だよ。みんなはこの映画の中の妻の役が拡大されたことについて話すが、実際はそれほど多くはない。それは彼女を見るという事実と、彼女がどのように感じているかを見ることによっている。それはとても合理的なものだ:人々は私たちをレイプし、私たちを殺し、私たちを食べようとするだろう、だから実際のところ続けるのは意味がないという。彼はやり続けようとしているにもかかわらず、なぜなのかを言うことができない。この中で、この映画の中で彼女を対等に見る - 彼らは見解の相違を認め、お互いに尊重して子供に選択を与える。この本では、私はこれを読んで彼女には不賛成で、彼女は間違ったと思った。私は彼女は弱いと感じたが、ところがこの映画では私は理解した。私は同意はしないが理解した。自分自身を彼女の状況に置いてごらん。

Q: ジョン・ヒルコートのこの前の映画、「プロポジション 血の誓約」はコーマック・マッカーシーの本に似た感じがすると思いませんか?

ヴィゴ・モーテンセン: 彼は「ブラッド・メリディアン」に触発されたのだと思う。私はマッカーシーの本をすべて読んだけれど、これはまず最初に読んだのは脚本としてだった。

Q: 「ザ・ロード」は彼の最も楽天的な本だと思いますか?

ヴィゴ・モーテンセン: たぶんあなたは正しいだろう。これは不思議に心を打つんだ。これは見かけが良いわけではない。とても現実に基づいているわけでなく、多くの自己分析と苦悩を持ったある旅についてなのだ。「ブラッド・メリディアン」のようなほとんどの彼の本に比べると、これは物語としてクリーンなのだと私は思う。

Q: 「クリーン」とはどういう意味でしょうか?

ヴィゴ・モーテンセン: ここには変なひねりや仕掛けはない。これにはジャンルはなく、自意識がない。これはあなたを駆り立てる。あなたはどこに行こうとしているか知っているが、注目することをやめることができない。これは誰かが本当にあなたに到達する何かをしたように、これはとてもリアルなんだ。これはそんなに無事に終わることはできない! 実際、これはそうして、またそうしていない。これは彼と彼自身の息子との関係から発想を得た、とても正直な物語なのだ。

Q: マッカーシーは隠遁していますが、あなたはセットで彼に会ったそうですね?

ヴィゴ・モーテンセン: 私たちが撮影を始める前に彼と話をして、私たちは自分たちの息子と父親であることについて話をした。それはそれとして、私は彼とこの物語について話し過ぎることはなかった。なぜならこれは、私が父親であろうとなかろうと、私の内面に何を持っているかについてだと感じていたから。

Q: でも彼はこの物語を彼自身の息子との関係の力によって書いたのですよね、合っていますか?

ヴィゴ・モーテンセン: 彼の息子が本当に彼にとって重要なのは知っているし、海のそばの一連のシーンを私たちが撮影しているセットを彼が訪れた時、私たちの撮影を見るために彼は息子と一緒に来た。私たちがやっていることを見た時、彼はこう言ったんだ「これはまさに私が思い描いた通りだ。」彼の息子と一緒の原動力を見たのも素晴らしかったよ。それはこの本を私に思い出させた。彼らはお互いにとてもスリム化された話かたをしていて、それはこの話にとてもよく似ていた。明らかに彼らはとても親密だった。


twitter/punkt_ochibo

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