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「17歳の肖像」、「オーケストラ!」

An_education土曜日に見に行った映画2本についての感想です。

17歳の肖像
原題: An Education
公式サイト

1961年のイギリス、ロンドン郊外。16歳のジェニー(キャリー・マリガン)は、両親や学校の先生たちがオックスフォード大学への進学を期待する優等生。フランスに憧れながらも神学だけを考える退屈な毎日。そんな彼女が17歳を目前に偶然に出会ったのは、倍以上も年上の男性デイヴィッド(ピーター・サースガード)。彼に連れられて垣間見た大人の世界は、ナイトクラブ、高級車、魅惑的な美術品、賭け事...デイヴィッドと恋に落ちた彼女は刺激的な世界にすっかり魅了されていく...

精一杯背伸びをしたい年頃の少女が大人になっていく様を、ほろ苦く描いた秀作。

主演のキャリー・マリガンが、制服姿の時はあくまでも清楚で可憐、賢そうに見えるのに、ドレスを着て髪をアップに結い、化粧をするとコケティッシュなレディーに変わっていくのが素晴らしく魅力的で、彼女がアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたのも納得。

1961年当時、女性が高等教育を受けても、まだ教師になるぐらいしかなく、賢いからこそ将来に夢を持てないジェニーの閉塞感や、美しいもの、自由なもの、刺激的なものに憧れ魅惑されていく彼女の気持ちが痛切に伝わってきます。

原題は「ある教育」というわけですが、デイヴィッドとの恋を通して、そして最後はその痛い顛末によって、この経験は彼女にとって、いろいろな意味で「大人」になる教育だったわけですね。

大人びたジェニーに比べて子供っぽく見える彼女のボーイフレンド、さらにはデイヴィッドすら、実は男どもは子供っぽいままなのかもしれません。

しかし、デイヴィッドはそもそもどういうつもりだったんでしょうね。

 

Le_concert

オーケストラ!
原題: Le Concert
公式サイト

ロシア、ボリショイ交響楽団で劇場清掃員をしているアンドレイ・フィリポフ(アレクセイ・グシュコブ)は、実はかつて名指揮者と言われた人物。しかしソ連のブレジネフ政権時代に指揮者の座を追われてから30年が経っていた。
ある日、たまたま掃除中にパリのシャトレ劇場ボリショイ交響楽団宛てに届いた出演依頼のFAXを目にしたことから、かつての仲間を集めて、ボリショイ交響楽団になり済ましてパリに行くことを思いつく。
アンドレイが指定した演目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、そしてソリストに指名したのは、若きスター・ヴァイオリニスト、アンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)。

 

えぇっ! そんなのあり得な~い(笑) というようなドタバタも織り交ぜながら、最後には音楽の素晴らしさにウルウル...というとても素敵なコメディーです。

フランス映画だそうですが、偽ボリショイ交響楽団のメンバーたちは、本当にロシアの俳優さんたちなので、顔つきといいロシア語といい、ああ、いかにも、という感じで独特の味わいがあってとってもいいです。
あの面構えはロシア人じゃないとね、というイヴァン・カブリーロフ役のヴァレリー・バリノフなんて最高です。

この映画で特筆すべきは、映画の宣伝文句にもなっていますが、最後の12分間のコンサートの部分。
そもそもチャイコフスキーの音楽が非常に素晴らしいということもありますが、この部分の演奏が本当に素晴らしいんです。
それまで漫画のようだったのが、一気に感動的に。

メラニー・ロランのヴァイオリニスト姿も実に板についていて感心しました。
楽器を演奏する姿を嘘っぽくないようにするのは、案外難しいですからね。

かなり誇張があるので、コンサート出だし部分のオーケストラの下手っぴぶりは、ちょっとやり過ぎだと思いましたが、音楽の力の素晴らしさを堪能できるし、楽しく清々しい良い作品なので、お奨めです。

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