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「ラブリーボーン」、「Dr.パルナサスの鏡」

Lovely_bones 先週見た映画2本の感想を、忘れないうちに...

 

ラブリーボーン
原題: The Lovely Bones
公式サイト

ベストセラー小説の映画化。ピーター・ジャクソン監督作品です。
14歳で理不尽にも殺されたスージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)が、天国と現世の間の世界から、残された家族やボーイフレンドを見守る物語。

サスペンス・スリラーと家族愛の物語と幻想世界にちょっぴりホラーが入り混じった実に変わった味わいの映画です。

主演のシアーシャ・ローナンが本当に可愛い。
アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされた「つぐない」の繊細である意味残酷な少女の演技も素晴らしかったですが、このスージーが誰からも愛されるとても愛らしい少女なので、理不尽なその運命が何ともやり切れません。
この映画のプロモーションのために来日した彼女のインタビュー記事の画像を見ると、この映画の頃よりまた一段と大人びて、すごくきれいな女優さんになりそうですね。

隣人でスージーを殺した、ひどく気色悪い殺人犯役のスタンリー・トゥッチはこの役で今年のアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされましたが、最初、見たことがある顔のような気がしたものの、エンドロールの名前を見るまで、「ジュリー&ジュリア」の、あの理想的な旦那様だとは気が付きませんでした。
さすが役者ですね、えらい違いですよ。

特筆すべきは天国と現世の間の世界の幻想的な映像で、とても素晴らしく、特にボトルシップのシーンは印象的です。
ピーター・ジャクソン監督の「乙女の祈り」をちょっと思い出しましたが、あれをもっとずっと洗練させたら、相通じるものがあるような気がします。
微妙に居心地が悪い感じ、後味の悪さが残る感じも似ているのかもしれません。

ひたすらあちらの世界から家族を見守ることしかできないスージーが、最後に残した思いを遂げるのですが、それでも最後にひっかかりが残るんですよね。もっとも、いつまでも後を引くところが、この映画の力強さなのかも。

PJ監督はこの映画でもカメオ出演していたらしいのですが、私はうっかり見落としてしまいました。

 

Parnassus

Dr.パルナサスの鏡
原題: The Imaginarium of Doctor Parnassus
公式サイト

悪魔と取引をして、不死や若さを手に入れたパルナサス博士(クリストファー・プラマー)ですが、その代わり娘が16歳になったら悪魔(トム・ウェイツ)に差し出すことになっていて、その約束の期限は3日後。
そのことを娘ヴァレンティナ(リリー・コール)にも告げられずに1人苦悩していると、ひょんなことで記憶を失った青年トニーを拾い...

ヒース・レジャーの遺作。
2年前、この映画の撮影中にヒース・レジャーが急死して完成が危ぶまれた本作。
幸いなことにロンドンのシーンの撮影がほぼ終了し、残っていたのが鏡の中の世界だったことから、ヒースが演じていたトニー役を、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が、鏡(イマジナリウム)の中では容貌が変わるという設定にして引き継ぎ完成させたそうです。

ボロボロでいかにも妖しげな旅の一座の様子が似合うのは、やっぱり何と言ってもロンドンなのでしょうね。
ちょっと人間離れしたお人形のようなリリー・コールの顔立ちや、博士の片腕の小人のパーシーの存在が、すでに幻想世界に片足を突っ込んだような感じで良い味を出しています。

トム・ウェイツ扮する悪魔が妙にお人よしで、山高帽姿も決まってますね。(笑)

手作り感漂う幻想世界のチープな感じもいかがわしさ倍増ですが、このイメージのデザインはテリー・ギリアム監督自身が手掛けているのですね。
シネマトゥデイのこちらに、テリー・ギリアム監督自身の手による絵コンテがありますが、これが素晴らしい。

鏡の中とこちら側とで顔が変わるという設定も、苦肉の策だったとは思えないぐらい、このストーリーには良く合っているし、後を引き継いだ3人がちゃんと繋がるように演じているので、最初からそういう話だったと言われても知らなかったらわからないでしょう。

それにしても、才能あるヒースがあの若さで亡くなってしまったのは、本当に残念ですね。

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コメント

パルナサスの方は観ました ラブリ−ボ−ンは近々近観に行く予定ですsign01ヒ−スレジャーは若いのに本当に深い演技が出来る人で大好きでしたsign01悲しいですdespair

投稿: AKIKO | 2010.02.08 08:50

AKIKOさん
本当に、ヒースにはもっともっと年をとってからも活躍して欲しかったですね。
素晴らしい才能だったのに。

投稿: punkt | 2010.02.08 23:30

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