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「誰がため」「アバター」「ジュリー&ジュリア」

昨年暮れに、朝から晩まで映画三昧と1日3本、合計7時間スクリーンを見つめてきた感想です。
3本のラインナップはまったく脈絡なしですが、重たい映画から軽い映画へと並べたつもり。

 

【追記】 TOHOシネマズで1月9日(土)~2月28日(日)でお年玉プレゼントキャンペーンがあります。
お年玉付き年賀はがきで、末尾番号が1か4のものを持っていくと、1000円で映画が見られるそうです。

 

Flammen_og_citronen誰がため
原題: Flammen og Citronen
公式サイト
デンマーク、チェコ、ドイツの共同制作。

ナチス占領下のデンマークで、反ナチスのレジスタンス運動に身を投じている通称フラメンのベント(トゥーレ・リンハーツ)と通称シトロンのヨーン(マッツ・ミケルセン)の任務は、ナチス協力者の暗殺。
若いベントが淡々と命令された暗殺をこなしていくのに対して、妻子のいるヨーンは人を殺すことにためらいを覚えながらも、ベントを現場に運び回収する運転手として家族を離れ、薬に頼りながら任務を遂行している...

いつも気になる俳優の1人であるマッツ・ミケルセン主演、ということで見に行きましたが、なんとも重く、辛い映画。でもとても見応えのある作品でした。

デンマークでも今まであまり語られることのなかった、実在のレジスタンス活動家の2人を主人公にしたお話です。

誰が味方で誰が裏切り者なのか最後まではっきりとせず、主人公たちもレジスタンスといってもやっていることが暗殺なので、ハリウッド映画にありがちな自分たちこそ正義だ、という感じは皆無。
主人公2人の葛藤や迷いがしっかりと描かれていて、反ナチスのレジスタンス活動と言えども、そこにある闇から目をそらさず、美化しすぎることなく冷徹に描かれている点が素晴らしいと思います。

ただ、題材が題材なので、冒頭からばたばたと人が殺されるのと、主人公たちに救いがないのがつらい映画ではあります。

デンマークでは国民の8人に1人が見たというほど大ヒットしたそうですが、このような映画が大ヒットするとは、デンマークの人たちは大人なんですね。
ヴィゴが以前、Good に関連するインタビューで、デンマークの親戚たちにナチス占領時代のドイツのことをさんざん聞かされていたので、ドイツに対してあまり良い印象を持っていなかったと話していましたが、まさにこの時代がいまだにその影を引きずっているのでしょう。

上映館が限られますが、順次全国を巡回するようなので、公式サイトで上映館&期間をチェックしてご覧になってください。

 

Avatar アバター
原題: AVATAR
公式サイト

当初は見に行くつもりは全然なかったのですが、意外に良かったという見た方の感想を読んで、それではせっかくだから見てみるかと3Dで観賞。
確かになかなか良かったです。

どこかだかで、ストーリーはダンス・ウィズ・ウルブズ、ポカホンタスと一緒で、風の谷のナウシカを加えればそのままアバターだ、というのを読みましたがまさにその通り。途中まで見れば結末がどうなるかは完全に予想がつきます。

それでも楽しめるし飽きさせないのは、惑星パンドラという異世界の造形が素晴らしく美しく、1つの世界観を完璧に作り上げているという点では確かにすごいと思いました。
3Dで見ることによって画面に奥行きがでるので、CGと実写が無理なく一体となっていて、あまり違和感を感じさせません。

ただやはり、悪役はあくまでも完璧に悪役であるとか、まさにこうなるだろうという予想通りの結末という点では、新鮮な驚きがあまりないのがちょっと残念ですね。

 

Juliejulia ジュリー&ジュリア
原題: Julie & Julia
公式サイト

主演のメリル・ストリープが、この冬の賞レースで主演女優賞にノミネートされている作品なので興味を持ちました。

1950年代のアメリカで、フランス料理を家庭向けに紹介して人気を博した料理研究家ジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)と、50年後、ジュリア・チャイルドの524レシピを365日で作り、それを毎日ブログに書こうと思いついたOLのジュリー・パウエル(エイミー・アダムス)。
この実在の2人の女性のチャレンジの日々の様子を並行して描いた映画。

ジュリア・チャイルドは、身長185cmと大柄に特徴的な甲高い声、何事にもめげない大らかな性格で、アメリカのTVの料理番組で大人気となった方だそうです。
ですから映画も明るくて大らかな雰囲気。

そして、メリル・ストリープの化けっぷりは大したもの。
「プラダを着た悪魔」や「ダウト」の恐ろしくハードな女性たちとまるで違う、ふんわりとしていながら何事にもめげないチャーミングな女性になりきっています。
ジュリアの夫役のスタンリー・トゥッチ(プラダを着た悪魔ではメリル・ストリープの片腕役でしたね)の方が本当は背が高いのだそうですが、どうやって撮影したのか、この映画では見事な蚤の夫婦ぶり。
エイミー・アダムスとメリル・ストリープが直接共演するシーンはありませんが、この2人は「ダウト」で共演してましたね。
それにしても、ジュリーとジュリアの旦那さんたちはなんて良い人なんでしょう。

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