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”The Road”のプロダクションノートより(1)

コメントでAralisさんから耳よりのニュースを教えていただきました。

現在発売中の「エル・ジャポン」2月号の "Oscar Buzz"特集で、"The Road"が取り上げられていて「2010年公開予定」と書かれていたそうです。日本公開が本当に決まったのなら嬉しいですね!

Arralisさん、情報ありがとうございます。

 

と言う訳で(って無理やりつなげますが)、”The Road”関連でまた記事をご紹介しましょう。

現在、アメリカの”The Road”公式サイトに Notes という項目でかなり長いプロダクションノートが掲載されていますが、10月の時点ではさらにもっと長いプロダクションノートが掲載されていました。

現在の Notes では削られてしまったところも結構あるのですが、以前のロングバージョンのプロダクションノートから、一部を抜粋してご紹介したいと思います。

今回ご紹介するのは、ヒルコート監督のこの映画への取り組み方についてのエピソードです。

(エグゼクティブ・プロデューサーの)シモンズが監督の仕事の進め方について感銘を受けたもう1つのことは、いかにヒルコートが準備し、まさにどうやってこの偉大な小説を偉大な映画に変換しようとしているのかということにいかに集中したかということだった。「ごく初期に、ジョンは方針説明書を書いた。私がこれまでにやったほかのどんな映画でもこのようなものはなかった。」と彼は言った。「それは、この映画で彼が何を期待しているか、彼がこの中で興味を持っているテーマ、どのようなジャンルであるべきか、彼がのこの映画に求めている全体像についての3、4ページのもので、たくさんの写真が添えられていた。」

「私たちはこれをこのプロジェクトに参加するすべての人に渡し、すぐさま私たちは同じ考えを持てたので、これは非常に素晴らしいことだった。私たちは彼が期待していたことを正確に理解した。私たちは彼がこの物語に何を見たのか理解したんだ。」と彼は言った。

「真に素晴らしい脚色をもたらすのは、映画制作者がその本の中に彼が夢中になってその視点から物語を語る何かを見出したかどうかだ。」とシモンズは付け加えた。「そして私たちはそれがジョンにとって何であったのかを理解した。」

ヒルコートの意見のいくつかはマニフェストのように読めるがそれは後知恵で、この監督は映画を研究する教授がするのと同じように、この映画をその主題に関して、さらには哲学的に分析していた。ここにそれを説明するヒルコートの方針説明書からの2つのパラグラフがある:

「この映画は多くのいろいろなレベルに影響を与えるだろう。それは、避けることのできない死すべき運命の現実と、子供を後に残すこと(さらに拡張して、完全に一人ぼっちで取り残されることへのあらゆる人の恐怖)への典型的な親としての最大の恐怖、罪の意識と胸が張り裂けるような思いの、魂のより神話的で比喩的な旅、寓話、ひとつの世代から別の世代に通り過ぎていくことについての大人のおとぎ話として見ることができる。別のレベルでは道徳性の物語であって、すべての人が直面する可能性がある差し迫った破滅と恐怖に対して、思いやり、信用、希望と信頼を広めるべきだという、私たちに対する緊急の警鐘である。また別の面では、恐怖と優しさに満ちた叙事詩的な暗い冒険物語の差し迫った直観的な迫真さがある。

私たちがみな、新時代の終末的な環境崩壊の恐ろしい見通しとともに、全地球的で暴力的な紛争の証人となる時に、The Road は全世界の悪夢の力とともに、人類共通の精神に入り込もうとする。それは私たちの最も深く最も暗い恐怖を呼び起こし、先見と清澄さを持って最も重要なものを記述する。」

ヒルコート監督が、最初に明確にこの映画の目指すものを打ち出して、関係者全員にそれを徹底したことが、みんなの意識を一つにまとめて良い作品を作ることにとても貢献しているようですね。

もう1つご紹介するのは、プロダクションノートではなくて、10月のロンドン映画祭の記者会見の記事からですが、脚本を書いたジョー・ペンホールへの質問とその回答から...

あなたは誰が父親を演じることになるか知っていましたか? あなたの考えの中にある人物がいましたか? これを書いている時に1人の俳優を念頭に置いていましたか?

ジョー: ええ。私はジョンがヴィゴを最初から求めていたと思います。本当に、本当に早い時期に。それは私の手間を省いてくれました。1人の俳優を念頭に置いて書くべきではないと言いますが、私はよくそうします。私はレイ・ウィンストン、ダニエル・クレイグと仕事をしてきて、今度はヴィゴです。その喜びは、私が夢見て彼らがしてくれたらと願った、ほとんどまさにその通りに彼らがいつもやってくれるということです。

と言う訳で、ヴィゴに脚本が渡されてこの役がオファーされるよりも前に、ヒルコート監督もヴィゴを第1番に考えて、ペンホールもヴィゴを念頭に置いて脚本を書いていたということだったんですね。

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コメント

「公開予定」・・・なんと嬉しい響きでしょう。
早く「予定」の部分が取れてくれますように!

プロダクションノートなどの訳もありがとうございます。
このところお礼を言いそびれることが多かったのですが、いつも本当に感謝して読ませていただいています。

びごさんに当てて書かれた脚本をびごさんが演じる、ということは、脚本家側からも俳優側からも、凄いことなんですよね。
この作品でヒルコート監督が意図したことが、正当に評価されることを心から願っています。

投稿: mate_tea | 2009.12.31 00:37

mate_teaさん
”The Road”、早く見たいですよね。
この役は、まさにヴィゴのための役だと考える人は多いようですから、本当にはまり役なんだろうと思います。

投稿: punkt | 2010.01.01 03:03

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