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”The Road” インタビュー記事より(6)

”The Road”に関するヴィゴのインタビュー記事から、つまみ食い的にご紹介する第6弾です。

今回ご紹介する記事は、ニューヨークのホテルのレストランで取材されたものとのことなので、最近のインタビューですね。

 

Newsarama.com
Viggo Mortensen Hits "The Road"

まず最初にご紹介する部分は、以前のインタビューでも出てきた、この映画の中で使われたある商品について、ヴィゴ自身が説得して使用許可をもらったということの、より詳しい話です。
ちょっとネタバレなので一部の単語の色を薄くしておきます。

このような世界における慰めは、長く忘れられたソフトドリンクのような、最も小さな、最も取るに足りない発見の中に見出される。だが、マッカーシーの本の中で、最も忘れられないシーンの1つ - この2人がコカ・コーラの缶を見つけた時 - が、会社の懸念のせいで危うくこの映画に入らないところだった、とモーテンセンは言った。

「私が楽しみにしていたあのシーンを撮影しようという日が近づいてきたら、彼らが『私たちはコークを使うことができそうにありません。私たちは、ブランドX のソーダか何かを使わなければならないでしょう。』と言うんだ。私はそれでは同じじゃないと言ったんだ。コークは世界中でそれほど象徴的なんだ。これはアメリカの、とある生活様式のシンボルなんだ。」

「だがコカ・コーラの会社にはある方針があった。...彼らの製品を、R指定の映画では決して見せることを許さなかったという。」

モーテンセンは、その製品の使用許可の担当しているコークの重役との接触を申し込むよう要請した。

「そして私は言ったんだ、おそらく上手くいかないだろうと思っていますが、あなたがこの本をご存じないのなら、とにかくあなたに申し上げなければなりません。...あなたはスーパーボールで広告するのも同然の可能性がある無料の何かを得ようとしているのですよ。」とモーテンセンは言った。「無料で。あなたに何も残っていない時、そこにこのコークの缶があって...これはその本にあるんです ...それに、あなたにご家族がいらっしゃるならと申し上げなければ - 彼は『ええ』と言った - そしてもしもあなたのご家族がこの本をご存じで、もしもこの映画をご覧になってコークの缶がその中になくて、あなたがコカ・コーラのために働いていてこの決定をしていたら、ご家族はなぜコークの缶がこの中にないのか聞かれるでしょうね。その点についてお考えください。」
「私たちは承認をもらったよ。」とモーテンセンは思い出し笑いをしながら言った。

またったくヴィゴの言う通りですよね。本でもすごく印象的で良いシーンなんですから。
そしてもう一箇所ご紹介するのは、ヴィゴが映画化したい作品の権利を持っていて、監督も脚本も自分でやりたいと考えているという部分から記事の一番最後までです。

彼はまた、初めて監督の椅子に足を踏み入れる用意があるかもしれない。本の名前を口にすることがそのプロジェクトに不運をもたらさない(そうでないことを祈る)と説得された後で、モーテンセンは1950年代の ”The Horsecatcher”と呼ばれる成長物語の本の権利を得たと明かした。

「これは美しい物語で、仲間の圧力に抵抗するとこと、思春期の若者として自分自身でいること、特に暴力に関連した、ある成長物語のようなものなんだ。」と彼は言った。「もしも誰か、私を(金銭的に)支援してくれる人を得ることができたら、これは少ない予算になるだろうし、これを監督してそのための脚本も書いて見たい。」

彼はまた、人々が思うかもしれないこととは反対に、より商業的なスタジオの作品をわざわざ避けているわけではないと言った。事実は逆だと彼は言う。

「彼ら(スタジオ)は私を避けているのかもしれない、なぜなら彼らは、私がスペインで舞台をやったり、アルゼンチンで小さな映画をやったり、あるいは”Good”や”The Road”でさえ、という風ずっとに見ているからね。でもそれは状況次第だ。」

「たとえ何であっても私は同じ準備をする。私は大きく巨大な映画をやることに反抗しているわけではないが、非常にしばしば、より大きな予算のものはより無難で、その中に俳優にとっての挑戦がより少ない。でもそれにも関らずそれらを作ることはできる。私は大予算映画で仕事したことがあって見つけた...私にとって興味深い層がそこにはあった。私はただ良い物語を捜しているのだ。予算が大きいか小さいかは問題ではない。」

0803291604ヴィゴが映画化権を手に入れたと言っている ”The Horsecatcher” は Fantastic Fiction のこちらのページの解説によると、Mari Sandoz による1957年出版の小説で、舞台は1830年代のインディアン、シャイアン族の世界で、主人公は戦士になることを期待されている若者エルク。ところがエルクはたとえ敵であっても殺すことはいやで、ムスタングを捕えて飼いならすことに喜びを見出す、といったお話だそうです。

原作の本は日本のアマゾンでも取扱があります。

もし映画化が実現したとしてもヴィゴ本人の出演はなさそうですが、ヴィゴの愛馬TJ君horse は出演できるかもしれませんね。

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コメント

 以前のインタビューで、「エージェントが、オファーを断る仕事で、気が狂いそうになっている」なんてことを言ってましたよね。 きっとその中には、シネコン3000スクリーンで上映されるような作品とか、高額な出演料の作品などもあったんでしょう。
 でも結局
>より大きな予算のものはより無難で、その中に俳優にとっての挑戦がより少ない。
 ということで断っちゃったんでしょうね~。


>私は大予算映画で仕事したことがあって見つけた...私にとって興味深い層がそこにはあった。私はただ良い物語を捜しているのだ。予算が大きいか小さいかは問題ではない

 という言葉は、たくさんのヴィゴインタビューを読んでいるファンには容易に信じられる言葉ですが、業界関係者には信じられないことかも。
 きっと「あの映画のあの役をヴィゴは断ったぞ」とかいう話は業界内で出回ってそうですし。

 ”The Horsecatcher”の、punktさんが貼ってらっしゃる表紙絵はいいですね。
 amazonで、さっき売上300代の順位でした。今は592位ですが、これはきっとすでにヴィゴファン買ってますね。punktさんもその一人でらっしゃる?
 

投稿: mizea | 2009.11.29 21:12

mizeaさん
きっと業界内では、ヴィゴは気難しい、とか言われているんでしょうね。
ひとたびヴィゴがやる気を持ったら、準備から撮影、プロモーションまで、徹底的に、献身的に頑張ってくれるんですけど。
”The Horsecatcher”は、どうしようかとちょと迷いましたけど、結局ポチッとしてしまいましたよ。happy01
確かに表紙の絵がとても魅力的ですね。

投稿: punkt | 2009.11.29 23:02

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