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The Road レビュー記事(3)

Los Angels Times に Patrick Goldstein が書いている The Big Picture というコラムで、9月10日、”The Road” が取り上げられています。
これが、ちょっと留飲が下がる内容だったので、かいつまんでご紹介します。

Put 'The Road' back on your Oscar contender ballot

 

”The Road” はオスカー候補者名簿に戻る

トッド・マッカーシーは私のお気に入りの批評家の一人だが、最近 Variety のレビューで、この映画を「なんのペースのセンスも劇的な転調もない」悲惨な不発と一笑に付したように ”The Road”を大失敗だと却下したことは、彼は明らかにちょっと間違った - まあ言ってみれば、全くばかげている。このレビューは疑いなく Weinstein Co. に大きな胸やけを与え、それ以来、感情的に胸を打つが恐ろしいジョン・ヒルコートが監督した映画は、この映画が今年の感謝祭に届いた時に、映画ファンを映画館へと促すことができる全般的な批評の支持を必要としている。

幸いなことに他の批評家たちの反響は、テルライドとヴェネチアの双方で熱烈な歓迎を受けてはるかにずっと熱狂的だった。トロント国際映画祭で土曜日(訳注:一般上映は日曜日)に初公開されるが、そこではさらに称賛を得るのではないかと私は思っている。私は今週この映画を見て、父と息子の荒涼とした世界崩壊後のアメリカを横断する危険な放浪の旅の、心を打つあるポートレイトを提供するコーマック・マッカーシーの小説の、記憶に長く残るようなほとんど聖書的なイメージを、いかにこの映画がうまく捉えているかということに驚嘆した。私たちには共通の人間性を少し垣間見ることが示されるが、生き残る道を探す、より基本の本能に帰着した人間としての死に物狂いの雰囲気がこの映画を支配している。

この後この記事では、原作の本が商業的に成功したにもかかわらず、これが果たして映画になるのかと思われていたこの作品を、ここまで仕上げた功績はプロデューサーのニック・ウェクスラーにあるとして、彼の努力の軌跡を紹介しています。

自由に作品を仕上げたいからスタジオ作品にはしないと判断したウェクスラーは、インディペンデント系のところを探します。また、「プロポジション」を気に入っていたので、ジョン・ヒルコートに話をもちかけ、原作者のコーマック・マッカーシーに敬意を払った作品だった「プロポジション」のコピーを、映画化のオファーを持ちかける際にコーマック・マッカーシーにも送ったのだそうです。これが映画化の契約に一役買ったようだとウェクスラーは言っています。

脚本のペンホールは監督のヒルコートの推薦。そして、2929 Productionsを通して映画制作の資金の約2000万ドル(約20億円)を調達します。

アメリカ国内の配給会社を見つけるのがもっとも問題だったようです。どうやらウェクスラーは過去に Weinsteins に煮え湯を飲まされたことがあるようなのですが、ボブ・ワインスタインがこの映画の配給に大変な熱意を見せたことから、配給を任せることにします。

マッカーシーの Variety での酷評は少し心臓の動悸を引き起こした - 「それについて私たちは悲観したよ。」 - だがウェクスラーはみんな先へ進んだと言う。「とてもたくさんの他の良いレビューが出てきて、私はこれは例外として見ることができると思った。ヴェネチアでもテルライドでも町でこの映画を観た人たちはみな、物語を語ることに対してとても感動的な反応をしていた。私たちはこの映画が感謝祭に届くころまでには、我々の帆にいくらかの本当の風が得られそうだと思った。」

ウェクスラーは正しいと思う。”The Road”をオスカー候補者名簿に戻す時だ。コーマック・マッカーシーの「血と暴力の国」のコーエン兄弟の脚色のように、これは今や、才能ある映画製作者が、輝かしい作家の仕事の中の最高の仕事の暗い壮大さをいかに捉えることができるかという、もう一つの見本だ。

この記事に限らず、最近はあちこちで、「Variety のマッカーシーは酷評したけれど...」、という論調で少々的をはずした批評の代表として引き合いに出されているので、「いい気味だ」と意地悪くも嬉しく思っています。bleah

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