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見えない男

viggo-works で毎週、Iolantheさんがヴィゴに関する引用をテーマに沿ってまとめて紹介してくださる ”Quotable Viggo” のコーナー。

先日の分は、いかにヴィゴが自分を消して役になり切るかというテーマでまとめた、なかなか面白いものでした。
Iolantheさんにいつでも翻訳して紹介しても良いですよ、と承認をいただいているので、また久しぶりにご紹介したいと思います。

まずは、Iolantheさんの前置から

2007年 The Independent紙のジェームズ・モットラムはヴィゴについて「透明人間(目に見えない男)」という記事を書きました。先週、その記事を読み返してみて、そこにはヴィゴが姿を消す驚くべき能力については何も書かれていないことに気がつかざるを得ませんでしたが、このタイトルが私に、この業界で最も目覚ましい俳優の中の1人がどうしてただ姿を消すことができるのかということについて考えさせました。内気な子供として彼はカメラの後ろに姿を消すことができました。俳優として出発すると、冷酷な編集の後、彼はさまざまな映画から消えました。長い間、彼は際立った個性の演技をしましたが、その間もずっと「無名」のままでした。「ロード・オブ・ザ・リング」のスポットライトが当たった後でさえ、彼は姿を消す演技をしようとしました。あまりにも完全に彼の役に没入していたので、ジョー・ジョンストンは彼が役柄に入り込んでいると見るだけでなく、「別の人物が別の役を演じているようだった」と言っています。彼が彼自身でいるときでさえ、彼の人々に対する人目をひかない静かな対応は、リポーターたちの何人かが完全に彼に気が付き損なうという結果になりました。でも、もしも彼が有名ではなくて通りを歩いたなら、「誰も振り返って見ないことは間違いない。」(Lecturas Magazine, August 2006) 、彼はそんなに目に見えないのでしょうか。いいえ...

それでは、続きで Quotable Viggoの本文です。

 

「私の最初の3本の映画で私はカットされたんだ、特にウディ・アレンの『カイロの紫のバラ』とジョナサン・デミの『スイング・シフト』でね。あれはちょっと気恥ずかしかったよね、仲間の友達を引き連れて映画館で『まあ、とにかく見てよ。』なんて言って、それでカットされていたのだから。だからあれやこれやのシーンに目をとめるより前に彼らに話をすることはやめたんだ。それに入っているかどうか、ぜんぜん解らないからね。」

ヴィゴ・モーテンセン
ハリウッドからのヴィゴ
By Poul Hoi
M/S (デンマークの雑誌)
2001年

 
 

モーテンセンはティーンエイジャーの頃から写真を撮り始めたと言う、彼は「それについては本当に真剣」ではなかったとはいえ。彼にとってカメラは、彼の周囲を支配する感覚を提供するだけでなく、威圧と刺激の双方を感じる世界から自分が見えないと感じる助けになるある種のベールを提供した。

ヴィゴ・モーテンセンのもう1つの側面
By Paul Young
2003年10月
Variety Life

 
 

「ヴィゴにとって、それは仕事をすることと彼の成功の尺度である高い水準に到達する経験だったと思うの。」とダイアン・レインは言う。「変身して見えなくなり、また変身して再び現れることができることは素晴らしいわ。彼はハリウッドの秘密兵器のようなものよ。ヴィゴにとって唯一問題なのは、もはやそれが秘密ではないということかもしれないわね。」

ダイアン・レイン
英雄帰る
By Tom Roston
Premiere 2003年

 
 

ヴィゴ・モーテンセンは見当たらない。そう、スクリーンの上の俳優は彼に似ていて、確かにその俳優が話す時の物静かな確信と、彼が闘う時の身体的な特徴は同じものを持っている。だが、俳優よりもむしろ魔術師のように、彼はイースタン・プロミスの世界に姿を消してしまっている。

ヴィゴ・モーテンセンを探して
By Susan Thea Posnock
Awards Daily: Oscar Watch
awardsdaily.com
2007年12月12日

 
 

「...昨日、撮影が終わって以来、初めてヴィゴと会ったのよ、そしてまったく別人のようだった。もうちょっとで彼と気がつかないところだったの。」

ナオミ・ワッツ
By Matt Mueller
Total Film
2007年10月

 
 

彼が登場したとき、ロンドンのある小さな通りに位置するロシア風浴場の前で黒いリムジンから降り立ったとき、私は彼だと分からなかった。この俳優はその役に取りつかれる完璧主義者なのだ。彼の役柄、恐ろしいマフィアの一員に没頭するため、彼は夏の休日をロシアで過ごした。彼はより細身になって戻り変身した。彼がそんなにも恐ろしかったので、彼の手のタトゥーに気がつくとすぐにバーのお客たちはみんな慌てて逃げ出した。

クローネンバーグとロシアのゴッドファーザー
By Serge Grunberg
Studio
2007年5月
(Celineさんの翻訳による)

 
 

私は彼の見分けがつかなかったことを認めなければならない。まだ終わっていない展覧会の真ん中に若いブロンドの男性が立っていて、私と握手をして何か挨拶のようなものをつぶやいた後、実際的な仕事があってホッとしているように私にグラス入りの水をとってくれた。彼をアラゴルンの役のように完璧にしている隠されたすべての偉大さとともに、彼はそれを私のところに持ってきた。

彼自身の写真に捕らえられる
By Trine Ross
2003年6月28日
Politiken
(Rebekkaさんによる英訳による)

 
 

...もしも直接彼に会う機会があったなら、彼がどんなに彼の役アラゴルンとは違うか分かって、彼を本当の俳優として称賛し始めるだろう。彼がありのままの「ヴィゴ」である時には彼に気がつかないであろうという程度まで、彼はその役柄の身体的な特徴に変身しさえする。

Native Voice Interview がヴィゴとともに
By Lise Balk King
Pine Ridge Reservation
South Dakota
2003年12月

 
 

「彼は主役のカリスマ性を持っているが、性格俳優の気質と才能も持っている。」と彼は熱心に言った。「だから彼は役の中に消えてしまう能力があってそれを恐れない。」

デイヴィッド・クローネンバーグ
創造性の歴史を育てる
By Curtis Woloschuk
Westender.com
2007年9月13日

 
 

ほぼ間違いなくこれまでに作られた映画三部作で最も重要なものに出ている、この千年紀における最も偉大な映画スターの1人に気が付き損なったことは信じがたい過失だ。だがモーテンセンの、スーパーヒーローである彼の分身アラゴルンから、控え目な彼自身への肉体的な変身は、彼の格別にスターらしからぬ性格と態度のように並外れている。

ヴィゴ・モーテンセン
By Desmond Sampson
New York City, NY
Pavement #62
2003年 夏-2004年

 
 

「彼は衣裳のまま帰宅した。ほら、彼は砂漠の中で馬たちと馬の世話係たちとキャンプしていていたんだ。私はロード・オブ・ザ・リングの映画を見たときにびっくりしたんだ、それはそのように見えただけでなく...つまり、それは明らかに違った役だったが、別の人物が別の役を演じているように見えたんだ。彼は完璧な変容を成し遂げていた。今は、私は彼をフランク・T・ホプキンスを演じているヴィゴ・モーテンセンとして知っている。彼が次の役を引き受けたら、それが何であれ、おそらく彼は私には見分けがつかない人物になるだろう。彼は別の変容を成し遂げるだろう。」

ジョー・ジョンストン
IGN gets the behind-the-action goods
Hidalgo
By Jeff Otto
IGN
2004年3月4日

 
 

「もしも私が有名でなくて通りを歩いていたら、誰も振り返って見ないことは間違いない。」

ヴィゴ・モーテンセン
私は永久に満足しない
by Amelia Enríquez
Lecturas Magazine
2006年8月30日
(Margaritaさんの翻訳による)


一部の引用は以前にご紹介した Quotable Viggo にも出てきたものですが、テーマにそって編集されているとまた違った側面に光があたって面白いですね。

 

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コメント

punktさん
カメレオンを通り越して、透明人間ですか…
確かに映画の中にいるのは、役になりきっているヴィゴではなくて役の人
そのものが居るのですよね。素顔だって、カメレオンみたいな人ですし(爆)
「TTT」での来日時は「ヒダルゴ」撮影中だったからフランク仕様だとしても、
「ROTK」プロモの板前カットと「ヒダルゴ」プロモの姿は別人だったな~と、
今日、NHKBSで「ヒダルゴ」の放送があったので、思い出しました。

投稿: spring | 2009.07.17 00:13

Iolantheさんのこのレポート、すごく興味深かったです。
皆さん、ヴィゴが役柄によって全く違う人物になりきると言っていますが、ひとつ共通点が!
それはどの役柄でもヴィゴが限りなくセクシーであるということ!
おそらくは私的な場でもセクシーなんじゃないかと思います~。
これだけは変えられない?

・・・とはいえ、あのサンロレンソジャケットやバックパッカーのごときよれよれTシャツの時はどうなんだろ?
私見としては、よれよれの方はセクシーさも漂うのではと思いますが、ジャケットは・・・ああ、サッカーボール柄のパジャマもありました・・・ね?

投稿: ぴよ | 2009.07.17 08:23

springさん
確かにROTKの時の板前と、ヒダルゴの時のキュートな姿との間は、そんなに間が空いていなかったのにぜんぜん違いましたよね。

ぴよさん
確かにいつでもセクシーですが、それでもプライベートだったり、まわりにわずらわされたくない時のヴィゴは、気配を消すのがとってもうまいみたいですよ。

投稿: punkt | 2009.07.18 00:33

 これこれ! いいですね!  ちょっとこういうのを探しているところだったので、ワークスさんの取りまとめとpunktさんの翻訳ありがたかったです。
 ありがとうございます。
 人柄と演技のスタイルの両方を感じることのできる記事ですね。

投稿: mizea | 2009.07.23 08:38

mizeaさん
Iolantheさんの編集がいつもとってもセンスが良くて素晴らしいんです。
ヴィゴらしさが良く出てますよね。

投稿: punkt | 2009.07.23 23:57

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