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○○を●●する人

The_visitor今日は、映画館をハシゴして2本鑑賞。
図らずも、日本語のタイトルも原題もよく似た2本になりました。

 

扉をたたく人
原題: The Visitor
公式サイト

一見謹厳実直そうに、でも惰性のような人生を送っている、コネティカットの経済学の大学教授ウォルター。
渋々出席することになった学会のため、久しぶりにニューヨークの自宅アパートに行ってみると、不法滞在の移民の若いカップルが。仲介人にだまされていたこのカップルにちょっと同情したウォルターと、シリア人のジャンベ奏者の若者タレクと、セネガル人の彼女ゼイナブ、さらにタレクの母親のモーナが次第に心を通わせていくさまを、9.11後のアメリカの問題とからめて描いたほろ苦い作品です。

主演のリチャード・ジェンキンスは初の主演作品で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
私がリチャード・ジェンキンスを知ったのは、ショーン・ビーンが目当てでみた「スタンドアップ」が初めて。
あのお父さんも実に味のあるいい演技でしたが、このウォルターも素晴らしいです。
心を閉ざしていた教授が、アフリカンビートの太鼓のリズムに魅せられていくさまがなんとも微笑ましく、また、やりきれない事態に巻き込まれたタレクたちのために奔走する姿に胸をしめつけられます。

このウォルター教授を見ていると、これまで心を閉ざし気味だったとはいえ、ほとんど偏見もなく本当にオープンマインドな点には感心させられます。ある種無邪気なウォルター教授が人種や民族の壁をやすやすと乗り越えている感じなのに対して、これまでいろいろとひどい目にあったこともあるであろうセネガル人のゼイナブの方が野生動物のように警戒心をなかなか解かないというのも興味深いですね。

ヴィゴがこの The Visitor のリチャード・ジェンキンスの演技を高く評価していて、昨年12月に Perceval Press のトップページの In Other Words でも最高の作品&演技ということで、ヴィゴのお勧めになっていました。(viggo-worksのこちらにその時の文章のコピーがあります。)
今も、Perceval Press の We Recommend のページをスクロールすると、一番下のほうにこの映画があります。

公開劇場はかなり限られますが、とても良い作品なのでチャンスがあればぜひご覧になってください。

 

The_reader 愛を読むひと
原題: The Reader
公式サイト

1958年のドイツ。年上の女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ちた15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は、いつしかハンナの求めに応じて毎日本を朗読するように。
ハンナは突然姿を消してから8年後、法学部の大学生になっていたマイケルは、ナチの戦争犯罪人を裁く法廷を傍聴していて、被告人になったハンナと再会することに...

原作はベルンハルト・シュリンクの「朗読者」

この作品でケイト・ウィンスレットはアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
たしかにケイトも悪くありませんが、私が一番心を惹かれたのは少年から青年期のマイケルを演じたデヴィッド・クロスです。
ドイツ出身で間もなく19歳。ナイーブでみずみずしく、若者らしい美しい肉体と繊細な表情で実に魅力的な青年です。

15歳の少年と36歳の女性の恋だなんて、ほとんど犯罪みたいな関係ですが、映画全体をとおして、何か遠くからものを見るような、透き通るような一種突き放した感じがあります。

ナチスの時代の戦争犯罪がとりあげられますが、あくまでも映画の芯はマイケルとハンナの愛の物語というところなのでしょう。
でも、このタイトル(邦題)はちょっと安っぽいような感じがするんですけどね。

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