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The Observer 4月19日の記事より

Observer090419イギリスの The Observer に4月19日付で、なかなか素敵なヴィゴのインタビュー記事が出ています。

写真はなぜか3月25日にメルボルンで撮影されたものを使っていますが、上記のリンク先で少し大きなものをご覧いただけます。

なかなか良いインタビューなんですが、今年の1月で21歳になったヘンリーのことを18歳と書いていたり、Passion of Darkly Noon の タイトルを Darkly Moon と書いていたり、ちょっとポカも多いのが気になります。

すごく長いインタビューなので、いつものごとくちょっと興味深いと思ったところだけ、抜粋してご紹介します。

 

悪魔への共感

   by Chrissy Iley

私がいつもヴィゴ・モーテンセンに魅了される点の一つは、彼の両義性の示し方である。彼の同時に非情で優しく見えることができるやり方。極端な危険と共感を含むことができる彼のやり方だ。

私たちがロンドンで会う前、シャルロッテ・ストリート・ホテルの外の通りで、私は彼を見かけた。彼は電話に屈みこんでいた。彼はアルゼンチンの彼のチーム、サンロレンソの紺と赤のサッカーシャツを着ていた。彼はそこで育ったのだ。「だからこれは私の英雄なんだ。私が無条件で支持するただ1つのグループもしくは物事なんだ。彼らが悪いことをするはずがない。」と彼はかすかに笑って居心地の良いイスがある図書室に座った。髪は長い。眼は鋭いながら優しい。楽しさにあふれ、哀愁に満ちている。

「サッカーのことで喧嘩とか、そういったことをする人たちは嫌いだ。でもこのチームのファンの情熱は共有しているよ。それは間違いない。」

あなたはすぐに彼が情熱を抱きながら同時に距離を置いていることに気がつくだろう。通常は相反する感情が、彼の中では幸せに共存しているのだ。

ヴィゴはさっそく、いつものマテ茶を飲み始めます。
記事の方は、ヴィゴのこれまでの生い立ちや経歴を紹介し、最新作、Good を紹介します。
インタビュアーが、Good の結論が出ないエンディングにいらだったと話すと、ヴィゴはそれを喜んで、これはこれまでによくあるナチの時代の映画とは違うという話をします。

「実際の人生は、ただ突然、それ自身が解決することはないよね。それに対処し続けなければならない。民主主義、結婚、友情。ただ彼女は私の親友だと言うことはできない。それは与えられるものではなく、プロセスなんだ。」

あなたはこのようなことに対処するのが上手ですか? あなたは関係に取り組んでいますか? 
「いつもではないね。衝突が起きたら、たとえ5分間でも離れた方がいい。なぜなら取り返しのつかないひどいことを言ってしまうかもしれないからね、だから遠ざかるのが一番いいんだ。」と彼は、半分ぐらいもっともらしく言った。もしも巻き込まれて遠ざからなかったら、私はものすごく破壊的になるだろうと彼に言った。「私もそうだ。」と彼は言った。「個人的なことを言うとき、本当にひどいことは言わない。もしも誰かがあなたを傷つけたら、本能的にその人を傷つけようとするだろうし、何かを非難することは彼らを本当に憤慨させることになるからね。」

眼には怒り、共感、苦痛が素早くひらめいた。彼は小さなストローを啜った。これはコーヒーと同じ効果があって、しかもいやな気分になることはないと私に話して、私に試してみたらと勧めた。それは苦かったが、暖かい感じが押し寄せた。私が口紅の跡を残したことを彼は気にしなかった。

ヴィゴに現在、ガールフレンドがいるのか、という質問には、たとえいたとしてもそれについて話はしない、ときっぱり拒絶。

モーテンセンはいつでもあらゆることをしようとし、すべての人を喜ばせようとうする人だ。「ロード・オブ・ザ・リングでニュージーランドで仕事をしていたとき、あそこではこう言われていた、『一度に一つの仕事、そして個々の仕事を成功させる。』 私は積極的にあらゆることをしようとする癖を減らそうと務めたよ。そんなにぶっ倒れそうになるほど働けないからね。」

習慣を変えるのは難しい。彼は私に、いつも5冊の本を同時に読んでいると話し、ジョン・ハルダーの役柄に入り込む方法の一部は、たくさんの音楽を演奏することだったと話した。彼は撮影している場所で、古い日本のピアノを見つけたのだ。

Good の撮影中、借りた古いピアノをホテルの部屋に持ち込んで、毎日弾いていたという話は何度も出てきていますが、それが日本製のピアノだったとは初耳です。
きっと、YAMAHA か KAWAI のピアノだったんでしょうね。

そしてちょっと面白い、子供の時のエピソードが出てきます。

「...私はいつも逃げ出していたんだ。たくさんやったよ。私が子供だった別の時、だいたい2歳半の頃、日曜日の朝にベッドから這い出して、通りを渡って他所の人の家に這い込んだんだ。私は台所ですべての鍋やフライパンで遊んでいて、彼らはすでに警察に電話していた私の両親に電話をしたんだ。彼らはこう言ったんじゃないかと思う、「お宅の行方不明者がここにいて、うちの台所の包丁で遊んでますよ。」

こんなにちっちゃい時から放浪癖があったんですね。お母様はさぞかし大変だったことでしょう。

ヴィゴが動物を好きで、オーシャン・オブ・ファイヤーの共演者、TJhorse を飼っている話や、以前は犬(ブリジット)を飼っていたけれど亡くなってしまった話が出てきて...

「私は猫も好きだよ。犬が好きな人で猫が嫌いな人もいるけれど、私はそんなふうじゃないね。」

他に何が彼を幸福にするのだろうか? 「いつでもアウトドアなら、それが砂漠でも海でも森でも。それがどんな天気であっても、天候を構成する要素が好きなんだ。どんな瞬間でも少しも無駄だと感じることはないね。たとえなんにもしていないとしても。とりわけ何もしていないときは。外の自然の中にいると、それはインスピレーションになることがある。もしもつらい時期を耐えているなら、ただ散歩に外に出ると、あるレベルですべてが大丈夫になる。なぜなら私はここにいるから。私の言っている意味が分かるかな?」

彼は本当にその答えを知りたいかのように言葉を切った。「考えすぎること、気を散らし過ぎること。責任。その瞬間にやらなければならないことではない。」

さらに息子との関係などの話が続きます。そして、ヴィゴと言えばチョコレート。

彼は微笑んで、さらにもっとお茶を飲んだ。「これは消化にとてもいいんだよ。私はチョコレートも好きなんだ。チョコレートはたくさん食べる。本当にダークで、本当に風味があるのが好きなんだ。」

私は彼に、彼と一緒にお茶を飲みチョコレートを食べて、一日中ここに座っていられたらとても幸せなのですが、乗らなければならない飛行機があると話した。彼は突然、私が読む物を持っていないことを気遣って、私に詩の本、Dorothy Porter の El Dorado を取ってくるために彼のホテルの部屋に急いで上がった。「あなたがこれを気に入るだろうと思って。彼女はオーストラリアの女性詩人なんだ。」彼はさらに、二つの大きな四角いチョコレートをプレゼントしてくれた。一つはピンク色の紙に包まれて「ベネズエラ」と手書きされ、もう一つはオレンジ色の紙に包まれて「インドネシア」と手書きされていた。

私にはこれが彼自身の手で包装したものなのか、手で包装するチョコレート店のものなのか確信が持てなかった。私は彼が世界中を、包装されたチョコレートの入ったスーツケースを持って旅していると想像した。

インタビューの最後では、The Road について、さらに、スペインでの舞台の予定がある Purgatorio の話も出ています。

 

*** 今回のこの記事で、ブログ掲載記事が2000件目になりました。 ***

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コメント

2000件目おめでとうございます!
いつも興味深い記事を訳してくださってありがとうございますv
楽しく読ませて頂いていますheart04
これからもヴィゴやショーンの情報
それからpunktさんの映画感想などいろいろ楽しませてくださいhappy01

投稿: espa | 2009.04.19 23:38

espaさん
いつもブログを読んでくださって、ありがとうございます。
そろそろ、ヴィゴもショーンも情報が枯渇してしまう恐れがありますが、できる限りいろいろな話をご紹介したいと思います。
これからもどうぞよろしく。

投稿: punkt | 2009.04.20 00:20

2000件目ですか! すごいです!!
おめでとうございますshine

なかなか面白いインタビュー、ご紹介ありがとうございました。
PPのIn Other Wordsで紹介されている記事や詩を見るにつけ
ヴィゴの読書量bookって半端じゃないんだろうなと常々思ってましたが
いつも5冊を同時に読むって・・・coldsweats01


投稿: Aralis | 2009.04.20 00:21

punktさん、2000件目おめでとうございますshineそして、ありがとうございますheart02これからも、よろしくお願いいたしますhappy01

投稿: nao | 2009.04.20 00:21

Aralisさん
いつもありがとうございます。
私も昔は、本を3冊同時に読んでいた時代がありましたが、さすがに5冊同時はやったことがありません。

naoさん
いつも読んでくださってありがとうございます。
これからもどうぞよろしく。

投稿: punkt | 2009.04.20 22:33

punktさん、2000件おめでとうございます!
punktさんはお仕事をしていらっしゃるのに、いつもマメに更新してくださって、本当にすごいなと思っています。
これからもいろいろな記事を楽しみにしています!

記事もなるほど素敵な内容でしたね!
両義的なヴィゴって言われると確かにそう。
多様な面を見せてくれるけれど一本筋が通っているというか、ブレない人ですよね、ヴィゴって。
チョコレートの包装のくだりも素敵でしたね。
色とりどりの紙で包装されたチョコレートを詰め込んだスーツケースを持って世界中を旅するヴィゴ・・・旅先で出会う人にチョコと優しさをプレゼントして回って・・・チョコを配るサンタみたいな、なんだかとてもファンタジックな情景を思い浮かべてしまいました!

投稿: ぴよ | 2009.04.21 18:13

ぴよさん
ありがとうございます。
コツコツ書いていたら、いつの間にか2000件にもなりました。
私にとって、このブログを書くのが最高の気分転換だったりしますからね。
>チョコを配るサンタみたいな、なんだかとてもファンタジックな情景を思い浮かべてしまいました!
そりゃあもう、なんといっても「チョコレートの妖精さん」なんですから。happy01

投稿: punkt | 2009.04.21 22:50

 2000件目の記事、おめでとうございます。そしてありがとうございます。
 こうやっていろんな翻訳記事などを読ませていただくのが、最高の元気の素です。
 今年に入って、ちょっと体調の悪いのがずっと続いていたのですが、先週位からピークがやってきて(きたきたって感じ)書き込みにこれなかったのですが、今日は休んでしまいましたので、こうやって書き込んだり読みに行ったりできます(^^)
 これで元気が出るでしょう(゚ー゚)

 これからもどうぞよろしくお願いします。
 

投稿: mizea | 2009.04.22 15:41

mizeaさん
いつも書き込みしてくださってありがとうございます。
春先って、体調が優れない方が実は多かったりしますよね。
ヴィゴもマイペースモードに突入だと思いますし、無理せず、ゆっくりと体調を整えてください。

投稿: punkt | 2009.04.22 23:43

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