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クローネンバーグ監督のインタビュー記事より

Macleans.ca Interview: David Cronenberg より

4月1日、クローネンバーグ監督は、フランス政府からレジオン・ド・ヌール勲章をトロントで授与されました。
この記事の冒頭では、クローネンバーグ監督らしい、ブラックなひねりの効いたスピーチが引用されています。

インタビューでは監督が約1週間前、トム・クルーズの自宅を訪問したことに触れています。
監督自身が最初からデンゼル・ワシントンとトム・クルーズに役を嵌めて書いた、「マタレーズ...」の新しい脚本の冒頭40ページをトムに見せたところ、トムは気に入ったようだとのこと。
現時点では、デンゼルもトムも、まだ正式に契約書にはサインをしていないそうです。
監督自身は、新しい経験、チャレンジを十分楽しんでいるみたいですね。
監督の話によると、トムの役はこれまでのありがちな役とはぜんぜん違ったものになっていて、観客は見たら唖然とするだろう、と言っています。

トムの自宅を訪問したということから、インタビュアーに「サイエントロジーの話など出たのか?」と聞かれて...

A: 一緒に仕事を俳優やクルーの誰についても、彼らの宗教や哲学的な信念について、私は何も知る必要はない。時々、このようなことを話し合う特別な関係を持つ俳優もいるがね。

Q: ヴィゴ・モーテンセンのようにですか?

A: そうだ。それでもやはり、ヴィゴが特定の宗教を信じているかどうかをあなたに話す必要性はないだろう。これは話題に取り上げようとするようなことではない。

さらに、イースタン・プロミス続編の話題については...

Q: あなたにとって初めての続編、イースタン・プロミスの続きを作ることについても話していらっしゃいますね。それが起きる見込みはどうでしょうか?

A: 見込みは良いと思うよ。なぜなら Focus がやりたがっていて、私がやりたくて、1作目のプロデューサーのポール・ウェブスターがやりたがっていて、脚本家のスティーヴン・ナイトがやりたくて、それにヴィゴも興味を持つだろう。[しかし、今日、The Guardian はモーテンセンが映画の仕事は終わったと宣言したと引用した!(訳注1)] 必要なのは興味深い脚本で、それが素晴らしくなるようなコンセプトが私にはある。

Q: 簡単に要約していただけますか?

A: いいや、誰かに盗まれるかもしれないからね! そして私の続編をこれは続編だと言わないで作るんだ。

ヴィゴがクローネンバーグを敬愛している理由の1つは、監督がどんどん新しいことに挑戦して、過去の成功体験に縛られないことだと以前にも言っていましたが、演出に挑戦したり、スタジオ方式の大作物の映画をやってみようとしたり、小説を書いてみたり、ファンが勝手にクローネンバーグらしさ、と思っている枠内にとどまっていようなどとはぜんぜん思っていないところがやはり凄い人だと思います。

 

Times_online20090402 訳注1: この記事中では The Guardian となっていますが、実際は昨日 Times Online に出た記事 ”Viggo Mortensen: first Good - and then goodbye?” のことです。またこの Times の記事は”Good”の公開に合わせて昨日掲載されましたが、記事を読むと、昨年の12月に日本からヨーロッパを駆け巡った際にイギリスでおこなわれたインタビューだろうと思われます。
ヴィゴがくたびれ果てていて、しばらく映画の仕事はしないつもりだと他でも言っていた時期ですね。

また、Times の記事は、タイトルがいかにもヴィゴが映画俳優を引退しそうな感じですが、中身は別に目新しいことは何もなく、現時点ではしばらく映画の仕事をしないと言っているだけです。
写真もなかなか素敵なのですが、わざと憂い顔のものを使っているような気もしますね。

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コメント

punktさん

詳しい翻訳ありがとうございます。 どこかの記事で「マタレーゼ」は1億5千万ドルの予算とか見て、クロネン監督チャレンジもいいけど、コケたら大変とか心配してしまいます(多分主演俳優二人のギャラで大部分占めるのでしょうけど)
成功して、スムーズに「EP2」に取り組めたらいいですが…早くて来年後半くらい?下手すると再来年に取り掛かる事になるかも?
ヴィゴファンの首は、ますます長~くなりそうですねdespair

投稿: spring | 2009.04.04 23:31

 以前、トム・クルーズがサイエントロジー絡みの奇行などで話題になっていた時、 めざましで軽部さんが、「映画のインタビューに行っても延々とサイエントロジーの話をしていて、困って、なんとか映画の部分だけを拾って編集してテレビで流した」というようなことを言っていて驚いたことがあります。

 軽部さんの話の内容でなく、こういうふうにスターの表に出ない困った行動をはっきり口に出すというのは、日本ではかなり珍しいことだと思うので。 これはほんとに困ったのだろうし、他のメディアも同様だったでしょうし、このクロネン監督にサイエントロジーの話題を振らたのでしょうねーと憶測。

 「私は何も知る必要はない」といっちゃう監督はかっこいいです。

springさんが書いてらっしゃいますが
>スムーズに「EP2」に取り組めたらいいですが…早くて来年後半くらい?下手すると再来年
 私も気になってます。 マタレーズ主演二人には他の映画の仕事もはいっていて契約もまだで、脚本はまだ途中。
 EPのほうは、脚本に今からとりかかるけど、主演俳優はほかの映画の予定はないし、契約に障害はない。
 こういう場合、どちらが先に撮影にはいれるのでしょうね? 

投稿: mizea | 2009.04.04 23:55

修正
>クロネン監督にサイエントロジーの話題を振らたのでしょうねーと憶測。
 
クロネン監督にサイエントロジーの話題を振ったこの記者も、困った経験があるのかしらと憶測。 ってことです。

投稿: mizea | 2009.04.04 23:58

punktさん、削除ありがとうございました。

クロ監督、大人だな・・・って思いました(笑)。

監督が新境地を拓きながら"らしさ"という個性を失わず
トムちんが口出ししなければ大傑作誕生するかと(爆)。
発言どうり監督ファンなら大丈夫でしょうがどぉ~も○臭い・・・。本当なら
彼のハリウッドにおける地位と権力もってすればとうの昔にクロ監督作品に
出演出来た筈ですから。

わたし的には一連の流れを見てるとオファーが来た当初はヴィゴ起用を考えていたのでは?と。ファンならずとも最適役に思えますよね。
ただ興味をそそる役柄じゃないと知ってるからどうやって
ひっぱり出そうかと思案してたらトムちんが目を付けて事は思わぬ展開に(爆)。
クロ監督だってひとの子、初のビッグバジェットの娯楽大作ヴィゴの存在は心強いしクオリティの保険にもなりそうなんて考えても不思議じゃないですよね。

ファンとしてデンゼルとヴィゴの火花散る重厚な演技対決観たかったですね。
トムちんは優れた役者だと思うけど何を演じてもトムちんにしか見えなくて。
童顔のせいか成熟した大人の男が放ついぶし銀の魅力、深みや味わいが感じられなくて。でもトムちんへの言及に、クロ監督イメージ払拭の勝算有りとみましたね。
こりゃ~期待しちゃいますね♪。
でも餅屋は餅屋ってこともあるので(爆)。

投稿: mika | 2009.04.05 09:17

springさん
映画制作は準備期間が時間がかかるし大変なんですよね。
クロ監督は職人的なプロなので、大作だからといって特に問題になるようなことはないだろうと思います。
なんといってもスタッフがクローネンバーグ組と呼べるほど、いつも一緒に仕事をしている人たちがたくさんいるようですからね。

mizeaさん
トムクルといえばサイエントロジーとみんなが思うぐらいですからね。
だからといって、そんなことでガタガタ言ったりしない監督はさすがです。
確か、監督にはEPより前に別の映画制作の話も一時期ありましたよね。EPのほうが早く準備が整ったからと先に制作されたはずですが、もう一本のあれはどうなっちゃったんだろう。
まったくこの世界の仕組みはよくわからないです。

mikaさん
クロ監督は、以前から男優の活かし方が上手いといわれていたようなので、トムクルが気になっていたのは本当かもしれません。
ただいかんせん、クロ監督はメジャーとは言い難く、ヴィゴだってHoVに出演しようとしたら、やめとけと止めた人たちがいたそうですからね。
この監督のインタビューでは「『トロピックサンダー...』を見れば、彼が全然違った役ができて、自身もそれを望んでいるのがわかるだろう。」と言ってますからね。トムクルもクロ監督の力を借りて、これまでの殻を破りたいのかもしれません。

投稿: punkt | 2009.04.05 22:48

punkt さん、でもでもぉ~絶対トムちん、HoVとEPの成功でクロ監督に注目したんですよ~。(←まだ言ってる:笑)
トムちんプロデューサー業もやるので内心ヴィゴのことも気になってそうですが(爆)。
確か夫婦共演作を撮った「アイズ・ワイド・シャット」のスタンリー・キューブリックを
唯一尊敬してたような記憶が。
この作品、後に監督自身が失敗作と認めましたけど。
当時監督ファンは汚○と嘆いてましたけど(汗)。
役者には内面から滲む奥の深さが感じられないと。技量だけでは説得力が・・・(笑)。
まっ、マタレーズはヴィゴには関係ないので心配しなくてもいいですよね(爆)。

デンゼル主演作は必ずヒットするので興行的成功は約束されますから
マネーメーキング監督になってヴィゴをどんどん起用して欲しいなんちゃって。

投稿: mika | 2009.04.07 16:23

mikaさん
まあ、トムクルが特にクロ監督に興味を持つようになったのは、HoVでウィリアム・ハートが、EPでヴィゴがオスカーにノミネートされたということが影響しなかったとは思いませんけど...bleah

投稿: punkt | 2009.04.08 00:21

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