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身を捨てて誰かを守る

Grantorino先週の土曜日に、また映画を2本見てきましたので感想を...

 

「グラン・トリノ」
公式サイト

クリント・イーストウッド主演・監督作品。
あちこちで、この作品がこの間のアカデミー賞にまったく絡まなかったのが解せない、という声を聞いていましたが、確かにとてもいい映画です。

おそろしく頑固・偏屈で、東洋系移民たちに偏見だらけの主人公、ウォルト・コワルスキー。
さすがにイーストウッドは迫力があるのですが、どこか憎めない頑固爺さん。
かなりシリアスな内容なのですが、随所にコミカルなシーンがあって、けっこう客席から笑い声があがっていました。

古き良きアメリカが崩壊していくなかで、偏見をもって見ていた東洋人たちに、伝統や礼儀を大切にするコミュニティーを発見していくシーンや、若いスーやタオと次第に心を通わせていき、実の息子や孫たちよりも大切に思い始める姿には心を打たれます。

誰にも愛されない頑固者が、最初は嫌っていたよそ者に次第に心を開いていき、最後には彼らのために自分の身を捨てても守ろうとする、というストーリーの骨組そのものは、古典的ともいえるありがちな話ですが、よく練られた脚本と、イーストウッドの魅力で、とても面白い作品になっていると思います。

私はベンジャミン・バトンよりも、こちらの方が作品賞ノミネートにふさわしいような気がします。
客席も満席で、男性客が多めでした。

 

Slumdog 「スラムドッグ$ミリオネア」
公式サイト

いわずとしれた、今年のアカデミー賞最多部門受賞作品。
アカデミー賞以前の主な映画賞を総なめでしたね。

ラブストーリーで、謎解きで、現代のおとぎ話。
イギリス風に洗練されたインド映画、というちょっと不思議な雰囲気の、でもとても魅力的な映画でした。

インドの宗教対立、まるでオリバー・ツイストのフェイギンようにスラムの孤児たちを食い物にする大人たち、貧しく悲惨なスラムが出てくるのですが、そこで懸命に生きている子どもたちがなんとも生き生きとしていて素晴らしいのです。
特に、一番小さい時を演じた子役たちがとってもいい。

主人公ジャマールも、これまで生き延びるためには、盗みもすれば、インチキ観光ガイドもする。
お兄ちゃんのサリームほど目端が利くわけではありませんが、それなりに逞しくなければ生きられない世界を生きていたわけですが、子供の時に出会ったラティカをずっと思い続ける純粋さも失わない。

サリームは泥沼のような世界で這い上がるためには弟を裏切ることもしますが、一番重要な時にはジャマールを助けるのですね。ジャマールも兄の裏切りに対して、「絶対に許さない」と言いながらも、最後に頼れるのは兄しかいない。

この映画、一番最後のエンドクレジットで、インド映画らしくみんなでノリノリのダンスシーンが繰り広げられるのがなかなかいいです。
音楽もとてもよくて、ジャイ・ホー が頭をついて離れません。

この映画のサントラを買ったものか、現在思案中。

こちらの映画も満席で、私がよく行くシネコンでは、今週からはもっと客席数の多いスクリーンに変更になるようです。

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コメント

新しく出来た映画館に行ったときレッドクリフとグラントリノとどっちを観ようか考えたのですが、結局、映像と音響がどんなものかチェックしたかったのでレッドクリフになりました。1000円で見れる割引券がまだあるので今度はグラントリノ見に行こう。
スラムドッグミリオネアのサントラはiPodに入ってます~。お勧めですよ。映画はまだ観てないのです。ついでにマハラジャ系(と、呼んでます)の音楽もいろいろ入ってます~。聴いてると元気が沸いてくるマハラジャ系音楽。

投稿: まつ | 2009.04.29 22:35

まつさん
グラン・トリノ、ぜひご覧になってください。
しっかりした作りのいい映画です。
スラムドッグの音楽はいいですよね。
やっぱりサントラを買っちゃおうかな。

投稿: punkt | 2009.04.29 23:26

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