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FLAUNT 100号のインタビュー記事より

Flaunt100 Kurt Iswarienko撮影の写真を使った記事が掲載されている、FLAUNT の100号。
viggo-worksのこちらに、Sachieさんが提供してくださったスキャン画像がアップされています。

この100号は、表紙が二重になっていて、黒い表紙のすぐ下がこのヴィゴの写真を使った表紙になっています。

記事を読むと、この撮影がおこなわれたのはロサンゼルスにある、ビンテージ物の客車と食堂車で、この食堂車はレストランとして使われているようです。

写真の撮影のあった日は暑くて、スリーピースを着込んだヴィゴは汗をかいていたそうです。
このスリーピースやシャツも、良く見ると何種類か着替えているんですね。
撮影のセッティングを変える合間に、そのつどヴィゴは Winstonのタバコsmoking を吸っていたなんて書かれています。

撮影の後、インタビュアーとダイニングカーで軽く食事をしながら話をしたようです。
このレストラン、プライムリブで有名で、記者もヴィゴにそう話したそうですが、記者はシュリンプ・カクテルと蒸したアーティーチョークを、ヴィゴはビーツとヒカマのサラダを注文。

2人はディナーの席で政治の話をしないという習慣を破って、Goodの話から政治の話をしています。

あまり目新しいことはないのですが、Q&Aの中から3つほどご紹介しておきます。

ジョン・ハルダーは存在が居心地の悪い登場人物だったのでしょうか?

この人物を見るのは居心地が悪い。私のところに来て、「あなたが演じていた人物は、私は本当に好きじゃありません。」と言う人たちがいた。そしてそれは、そうですか、私にはどうしようもありませんね、というようなものだ。これは好きになろうと努力するといったものではない。これは間違った選択をした一人の人物の肖像なのだ。その人物はより良い選択を知っているべきで、そしてより良い選択を知っている。だが、ある時点の後、本当は彼は何か違ったことをするべきだったにもかかわらず彼はやらなかった。

私はこの映画を見たわけではないので、あまり偉そうなことは言えないのですが、”Good”の評価が人によってひどく割れている原因のひとつが、この主人公を好きになれない、ということのようですね。ヒーローとは程遠い主人公の行動に対して、多くの人たちが苛立ちや居心地の悪さを感じるようです。

この国の人々は自分たち自身でさえ市民であるということの意味に関心を持っていると思いますか?

おそらく人々の頭に最も繰り返し叩き込まれてきたことは、「私は愛国者で、アメリカ人であるこを誇りに思う。」ということだろう。それなら私は人々に言いたい。「アメリカ人とは何か? 何をあなたはそんなに誇りに思うのか?」私に何なのか教えて欲しい。あなたは中国人、日本人、ロシア人、モンゴル人、あるいはオーストラリアの人類と何も違いはない。パスポート、国境、国旗、面白いけれどたわ言だ。そんなものはあなたを本当には特定しない。私たちは、ただ町の違った場所の間や、私たちの国の中の違った人種の間の壁だけでなく、世界の中の違う人々の間の壁も打ち壊そうとする方がずっと良い。フェンスや国境を築くことや、このような類のことは、最後には、本当に敗れる運命の取り組みのようだ。なぜなら自分自身孤立化することによって他の人々に対して壁を作っているのではない。本当は自分自身を閉じ込めているのだ。自分自身を入れるための檻を作っているのだ。

これはいかにもヴィゴらしいコメントですね。
そして、二つの塔が公開された時に起きた騒動についても触れています。

アメリカに住んでいることを楽しんでいますか?

私が暗に言っていることは、私がアメリカを好きでないという意味ではない。これを聞いたり、これに似たことを私が言ったものを読んだ多くの人たちが、こう言うだろう。「確かに。やつは売国奴だ。」私が2002年に「我々はイラクに侵攻するべきでない。」と言ったとき、私は外に出てそれについて話をしたくなかった。人々がロード・オブ・ザ・リングをひどい隠喩に使い続けたので、私はそうするように腹を立てさせられたのだ。尊敬すべきジャーナリストが、TIME誌のジャーナリストまで、クリストファー・リーがオサマ・ビン・ラディンと奇妙な類似性があると言って、乱暴にも指輪の仲間をアメリカの同盟軍になぞらえ、闇の勢力をイスラム系の敵になぞらえた。私はただ「なんていい加減なことを言うんだ。」と思った。あんなことを言うなんて、なんと狂気の沙汰か。

9・11直後のアメリカの反応は、本当に異様と言ってもいいぐらい変でしたものね。あの当時、ヴィゴは完全に非国民呼ばわりされていましたが、さすがに今は、良識ある人々は間違いに気がついたようで何よりです。

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Viggo Mortensen」カテゴリの記事

コメント

punktさん
「Good」の評価が割れている理由、なるほどですね。
教授に共感できないと居心地が悪く、自分の立場に置き換えて考えてみたら
そうならないんじゃないかと(多分)。
それにしても、ヴィゴの言動にはブレが無いですね。
9.11から6年あまり、アメリカ人気付くの遅いよって言いたいです。
翻訳ありがとうございました。

投稿: spring | 2009.02.04 00:59

FLAUNT、無事ゲットおめでとうございます。
私も紀〇國屋でポチッとした後、注文をキャンセルされたことが
ありますが、あれはショックが大きいですdespair

ヒカマって日本では見ない野菜ですね。
ヒカマとビーツのサラダってこんな↓感じ?
http://cookpad.com/recipe/399869

"Good"の主人公は確かにアメリカ人にはウケないでしょうね。
これから公開されたらヨーロッパではどう評価されるのか
ちょっと興味があります。

投稿: Aralis | 2009.02.04 22:16

springさん
現代の私たちは、ナチがどれほどひどいことをしたか知っているので、教授が流されていくのをなんとも歯痒く見ることになるのでしょうが、それはあくまでも後知恵なわけですからね。
9・11直後の頃、きちんと物事の本質を見通していたヴィゴはさすがだと思います。

Aralisさん
紀〇國屋でキャンセルされちゃったときはちょっとあわてましたけど、おかげさまでどうにか入手できました。
ああ、このヒカマとビーツのサラダのページ、私も見ましたよ。ヒカマってちょっと食べてみたいですね。

投稿: punkt | 2009.02.04 23:15

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