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イタリア版 Vanity Fair のインタビュー記事

Vanityfair_italy先日、viggo-worksのこちらでスキャン画像をアップしてくださっていた、Vanity Fair イタリア版 2009年1月号の記事を、同じくviggo-works の Ewaさんが英語に翻訳してくださいました。

そんなに目新しいわけではありませんが、ちょっと興味深い部分もあったので、一部抜粋でお届けします。

 

誰も完全ではない
            By Paola Jacobbi

彼は何分か遅れてあわただしく到着した。彼の右の肩には黒いカレッジバッグがかかっていた。彼は目に見えるブランド名のない仕立ての良いシャツを着ていた。いつも彼に会うと数秒で編集のイメージは消えてしまうのだが、今回も同じことが起きた。

ヴィゴ・モーテンセンはそんな風には振舞わないにもかかわらずスターである。彼は映画の世界の孤独な騎士だ。彼の最後に知られている、画家のジュリアン・シュナーベルの娘のローラ・シュナーベルとの関係が終わって以来、何年間も独身でいるからだけではない。彼はまた成功と失敗、一連のインタビュー、くだらない質問に満ちた記者会見、プロモーションツアー、たくさんの続編があるこのような大作(ロード・オブ・ザ・リング)によって作り出される素晴らしい人気のみならず、物議をかもす映画監督の映画(すなわちデイヴィッド・クローネンバーグのイースタン・プロミスでは、彼はみんなが「あぁ」とか「おぉ」と言う裸で登場した。)を切り抜けているからである。彼の経歴で何が起きたとしてもすべてを穏やかに切り抜け、同じ人物のままである - 理想主義者だが世間知らずではない - 彼はただ、自分のやりたいことをやる方法で完全主義者だったのだ。

この後、Appaloosaの紹介部分がありますが、その部分は省略します。

ローマのホテルでヴィゴ・モーテンセンが座ってまずやったことは、彼の靴、やはりロゴがついていない素敵なモカシンを脱ぐことだった。彼は黒っぽい靴下を履いていて、彼はできる限りいつも彼の靴を脱いでいるのだ。

なぜ?

「リラックスするからだよ。私には裸足の方がより良く話したり考えたりできるという確かな感じがあるんだ。」

おめでとうございます。最近50歳の誕生日(10月20日)を祝いましたね。なにか変化はありましたか?

「いや、特別な考えはないね。ただありがたいことに、人生は続く1年だよ。実のところ、近頃は少しばかり働き過ぎていた。映画は少し休みたい。私はちょうど The Road(コーマック・マッカーシーの小説)の撮影を終えて、何ヶ月も Appaloosa と Good のプロモーションのために旅行しているところなんだ。」

今度は Goodに関するやり取りがあるのですが、ネタバレになりそうな部分をちょっとだけ省略します。

あなたがこの役を演じているので、この映画の一人の「邪心のない」ナチという考え方が唯一納得がいくと思いますか? ヴィゴ・モーテンセンが民主主義者で、政治的に熱心で確かにナチズムに反対していると誰でも知っています。

「それについては考えたことがなかった。正直に言えば、彼が善か悪か、私にはわからない。たぶん、私がスクリーンの外で何をしているかを観客が知っているか知らないかという事実に関係なく、映画そのものが働くほうが良いだろうね。」

さて、私たちは知っています。あなたはアルゼンチン人の詩人、キューバの写真家、世界中の芸術家、経済、政治、環境について話す科学者たちの本を出版する出版社 Perceval Press を設立しています。本は読むには難しくて目で見るのにはとても美しい。計算書で利益を示すのは簡単にはできませんよね。

「実際、しょっちゅうだめだよ。私はたった今、働くのを少なくしたいと話したけれど、実を言えば、出版社が十分採算が取れないのにどうやってやり繰りするか分からないんだ。」

別の出版グループが支援とか、ある種の共同事業をあなたに提案することができる可能性があるのでは?

「実は、私たちを買うことを望んだところがあったんだ。私たちは専門セクションの一部分に、大きな出版社の目に映る花になることもできた。そして私たちの独立性を失っただろう。それは私ではない。」

あなたはどのようにして多くのことができるのですか? あなたは俳優で、発行人、詩人、音楽家、写真家、そして画家ですね。じっとしていられない人ですか?

「そう、認めるよ。これは込み入った事柄なんだ。いま、例えば、私は書くために丸々一週間休みたいのにもかかわらず、たくさん旅をしている。だから私は1日につき30分間空港で書いている。一方で、私は長い期間本当にじっとしていることは絶対にできないんだ。私にとって、それが本当に小さなものであっても動くことは変化を意味している。例を示そう:いいかい、もしもたった今、私がこのホテルの廊下へ出て戻ってきたら、私たちの会話の流れは変わるだろう。何を私たちが観察しても、窓の前の木とか、それは私たちを変えるだろう。」

いつも出来事の頂点で、あなたはいくらか内面の、感情の安定性を持っていますか?

「そうだね。うまく自分の中に作り出した心の均衡が存在する。片方の側では、私が生きているこの瞬間を感謝し、もう一方の側では私はいつでも別の場所に行く準備ができている。」

あなたは独身ですが不変の愛を持っていますね:あなたの一人息子ヘンリー。離婚後、実質的にあなた自身で彼を育てたのですよね。ヘンリーはどうしていますか?

彼は今20才で、2年前、彼はニューヨークに引っ越して、考古学と外国語を勉強して大学にいる。彼はとても努力しているよ。今はとても上手に日本語を話さえする。彼が離れた時、私は苦しんだよ。彼と多くの時間を一緒に過ごしたものだったからね。この前の夏、Perceval Press で少し助けが必要になったとき、彼は私たちのために少し働いた。彼はとても適性があることを証明した。自分の息子に自分の出版社の仕事を与えることについて、あなたがそこに少し縁者びいきがあると考えるならば、私はすぐにあなたは正しいと言うだろうね。」

正直なところ、誰も完全な人はいない、ヴィゴでさえと知るのはいいことではありませんか?

このインタビューではヘンリーは20歳となっていますが、確かヘンリーの誕生日は1月末だったと思うので間もなく21歳ですね。
別に日本向けでないこのインタビューでもヘンリーが日本語を上手に話すと言っていますが、いっそのことヘンリー君、日本に留学しませんかね?
そうすれば、パパがしょっちゅう日本に来てくれそうな気がしますが。wink

しかし、ヴィゴが映画の仕事をしないと、Perceval Press の経営が苦しくなるということは、やっぱりいつもヴィゴの持ち出しなんですね。大丈夫なのか、Perceval Press sad

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コメント

 考古学と外国語なんですね。 Erikoさんところで紹介されていた記事では、記事の中でつまり記者の書いたものによると「音楽」を学んでいるとなっていましたが、パパの言うことが正確なんでしょう。

 考古学で言語学って、文系ですが、両方一緒に選考できるものなんですね。
 実はヘンリー君、ひとりで来日は何度かしているのかもしれないですね。一人旅なパパの息子ですし、泊めてくれそうなところもありますし。

投稿: mizea | 2009.01.22 08:37

mizeaさん
最近どこだったか別のインタビューでも、考古学とヴィゴが言っているのを目にしましたから、そうなんだと思います。
ヴィゴだって学位は政治学とスペイン語(スペイン文学?)ですからね、アメリカでは2つぐらい違うものを取るのはよく聞きますよ。
>実はヘンリー君、ひとりで来日は何度かしているのかもしれないですね。
ああ、それはありそう。

投稿: punkt | 2009.01.22 23:16

 あ、そうでした。 ヴィゴさんもですが、時折アメリカの有名人紹介で二つ専攻って時々聞きますね。

>ヴィゴが映画の仕事をしないと、Perceval Press の経営が苦しくなるということは、やっぱりいつもヴィゴの持ち出しなんですね。大丈夫なのか、Perceval Press

 はじめからそういうつもりなのかな~。いや、それはわかりませんが、Perceval Press がヴィゴさんを働かなくちゃいけない状況に追い込むわけですね。 ファンとしては Perceval Press にこのまま苦しい経営でも・・とか思っちゃうのは・・いけませんね。きっと。

投稿: mizea | 2009.01.23 01:12

mizeaさん
Perceval Press のためでなくても、じっとしていられない、ぼぉっとしていられないヴィゴのことですから、また映画にだってちゃんと出てくれるでしょう。
クロ監督とだって一緒に仕事したいでしょうし。

投稿: punkt | 2009.01.24 14:42

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