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ヴィゴ・モーテンセン、魅力的な自由人(後編)

Elle_quebec200812

ELLE QUÉBEC のインタビュー記事のご紹介の後半です。

前編はこちら

viggo-works の Chrissiejaneさんが英語に訳してくださったものからの訳です。

 

”Appaloosa”は決闘と馬に乗った追跡のある、とてもよくできたウェスタンの古典になり得ると思いますが、これは男性の友情の映画でもある。そうですよね?

「まったくその通り。そしてそれが本当にこの映画の強みなんだ。策を用いずに男たちの間の友情と忠誠を明らかにするという考え方は心を打つ。二人の保安官、コールとヒッチの間にはある種の礼儀正しさがあって、それは男性特有のものだと私は思う。そして絶対の信頼だ。この映画には、この保安官の役を演じたのと同じように上手く映画を監督したエド・ハリスが、どうやって見せるかを正確に理解している大切なものがある。この二人の男たちは12年間いっしょに冒険してきたんだ。彼らはお互いに完全にオープンでありながら、それぞれ別個のアイデンティティを維持してきた。私にとって、これが友人というものだ。たとえ自分が聞きたくないようなことでも、真実を言ってくれるのに十分な勇気があるような人物。」

彼を誘惑した女性のタイプですが...
レネー・ゼルヴィガーによって演じられた策略家の女性が入り込むことによって、どうしてこの友情がバラバラになるのですか?

「正確にはどうしてかなんて言えないよ! でも、私はレネーの役が本当に気に入っていると言わなくちゃね。彼女は複雑な女性を表現したんだ。たぶん人を操るのが上手く、でも一人になってしまうことへの恐怖を認めることではとても心を動かされる。あんなふうに彼女自身を傷つきやすく、また正直に見せたんだ。」

こんな女性があなたを惹きつけますか?

「他の人に対しても自分自身に対しても正直な女性が好きだな。そして運がよければ私に対してもね!」(笑)

そのような女性に今までに会いましたか?

(長い沈黙)「正直な女性はめったにいないよね...」

なぜそう言うのですか?

(質問をはぐらかして質問を返して)「なぜそう思うの?」

え~、私の意見ですか? ある女性たちは、その本質よりもそのイメージにより縛り付けられていると言えるでしょう。

「確かに。でも、本当の自分をあえて表現しようとするよりも、彼らのイメージの罠にかかっているのは女性だけではないね。同じことが男性にもある。このような男性は、時々、彼らの男らしさという考え方や、社会や個人の生活で演じなければならないと信じている役割に捕らえられている。そしてもちろん、カップルになるリスクを負う準備をしなければならない。実際、ありのままの自分でいる勇気を持つことは、この世で最も難しいことだと思うよ。最も本質的で、かつまた最も崇高な。」

これが、あなたの息子のヘンリーに伝えようとしている価値観の一つですか?

「ああ、努力しているよ。彼に、質問をして空っぽだったり薄っぺらな返事を認めない勇気も伝えたいと望んでいるんだ。私と息子との間の関係はとても素晴らしい。私たちはとても親しいんだ。私たちは一緒に旅行し、一緒に映画を見に行き、できるときにはいつでも一緒に音楽を演奏する。彼は賢明で、私に人生についてとても多くのことを教えてくれた。(ヘンリーはトールキンの大ファンで、この冒険が何ヶ月も彼らを引き離すことになるにもかかわらず、ロード・オブ・ザ・リングのアラゴルンの役を受けるように彼を説得した。)例えば今晩、私たちは親友のようにニューヨークの小さなレストランに食事に行ったんだ。私はとっても彼を誇りに思っている。」

二人の間の強い絆は何によるのですか?

「私は彼の話に耳を傾けるが、彼を裁かない。だから彼は私に何でも話せることを知っているし、彼の信頼をこれまで裏切ったことは決してない。私たち二人の間でこれは好都合なんだよ。なぜなら彼はとてもがっちりしていて、私より3インチ(訳注:7.6cm)も背が高いんだ!」

馬を愛することについては何を話してくれますか?(この俳優はアメリカ野生馬保護運動のスポークスマンだ...) あなたが他では得ることができない何を馬たちはもたらしてくれるのですか?

「う~ん、良い質問だね。馬たちはあらゆることを感じるんだ。彼らに対する私たちの愛情、私たちの不安感、私たちの恐れ。彼らを知って彼らとの結びつきを作るには、ゆっくり時間をかける必要があって、そうでなければ失敗する。決して馬の目を真っ直ぐに見てはいけないことを知っているかい? それは馬を怯えさせるんだ! 馬はあなたを捕食者とみなして、自分の立場を頑として守り、乗ることは不可能になる。馬をずっと落ち着かせる方がずっと良い。私は Appaloosa の撮影中にとりわけ反抗的な一頭の生き物にてこずったんだ。そのシーンがすぐに始められる状態の時、馬の世話係に、信頼の絆を築くために私とその彼女(雌馬)だけにして欲しいと頼んだ。やり遂げるのは簡単ではなかったが、私の忍耐は報われたよ。その馬はずっと従順になったんだ。」

あなたの馬の耳にささやいたのですか?

「いいや、私はただその馬に注意を払っただけだよ。これは私の人生でも一緒だ。私が絵を描くとき、写真を撮るとき、あらゆるものをその中に含めようとするんだ。人生はこんなにも短いからね! できる限り多くのことの見本をとるのにじっくりやることを自分に思い出させるため、私はしょっちゅう自分自身に『速く行くためにゆっくり行くんだ。』と言っている。」

あなたはちょうど、父と息子が野蛮な状態になってしまった世界で生き延びようとする世界の破滅後の話の”The Road”の撮影を終えたところですね。あなたがこの役に取り組む過程において、あなた自身に息子がいるという事実は影響しましたか?

「もちろん! この役柄を密接に理解して演じるのにそれは助けになったよ。この小説の著者であるコーマック・マッカーシーと、電話で長い時間話す機会もあったんだ。私たちは自分たちの息子について話をした。父親としての私の役についてもね。そしてより私たちが話し合ってより理解したのは、この作品の中心の男の子(the boy)は、すべての父親に関係する普遍的な息子だということだ。」

この小説について、もっとも感動したのはどこですか?

「この息子が重要なこと、寛容、思いやり、を彼の父親に教えるという事実だ。子供があなたに話すことに自分自身をオープンにしたままでいる限り、いつでも自分の子供から学ぶことができる...」

あなたが何にもまして信じていることは何ですか?

「あらゆることを。私はすべてを信じているよ! でも、それが私の人生をこんなにもややこしくしているんだけれど。」(笑)

マッカーシーの小説の最後は率直で、私たち自身の世界観を思い起こさせます。あなたの場合、それは楽観的ですか、悲観的ですか?

「楽観的だね、間違いなく。私はいつも、物事は上手くいくだろう、人間性が衝突、戦争、私たちを支配する偽善に対して打ち勝つだろう、私たちがそれらすべてから離れられないはずがないと望みを持っている。間違いなく、混乱、変容があるだろう。あるものが終わる時、別の何かが始まる。そうだよね?」

この後、”The Road” と ”Good” の簡単なあら筋の紹介があります。(The Road の公開日が2009年1月となっていますが、まだ公開予定は未定のはずです。)

馬の目をまっすぐ覗き込んではいけないとは知りませんでした。
やはり馬 horse のあつかいにかけては、ヴィゴはかなりのスペシャリストですね。

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コメント

punktさん
深いインタビューですね、何時もありがとうございます。
腰痛、ヒダルゴ撮影の時にもなったって言ってましたよね、再発したのでしょうか?
でもあれから随分経ちますし…私はまた、バスファイトで投げられた時に
背中を打ったのが原因ではないかと、思っていますが。
クッションなど無い床に、裸で投げられるのは本当に痛そうでした。

>(長い沈黙)「正直な女性はめったにいないよね...」

い、一体過去に何があったのでしょう…?
ブレイクしてからというもの、普通に女性と付き合いにくくなったでしょうね。
だってヴィゴを前にすると、みんな目がlovelyになっちゃいますもの。

投稿: spring | 2008.12.27 00:33

いつも訳していただき、本当に感謝してます。
Viggoの言葉のまま、を感じてみたくて、英語にも挑戦してみていますが、私の英語力では、彼が伝えたい事が掴みきれないので、いつもpunktさんの訳にお世話になってます☆

さて。ELLE Japon 2月号では映画の特集がありました。
「心が震えた作品」として4人の映画に関するお仕事をされている方が5作品を選ぶ記事があり、
映画ライターの久保玲子さんと、
映画ジャーナリスト(パリ在住)佐藤久理子さん、
映画ジャーナリスト(NY在住)平井伊都子さんが
「イースタン・プロミス」を選んでいらっしゃいました。
4人のうち3人の方のベスト5入り。
すごく嬉しく感じたのでご報告まで。。。
記事をお届けしたいのですが、どうしたら送れるのか、アナログ人間なので、わかりませんでした
(><)


投稿: まーちゃん。 | 2008.12.27 18:05

springさん
裸足でいることの理由が腰痛だということですから、随分前から腰痛は一種の持病なんじゃないかと思います。
LOTRの撮影のときも裸足だったんですものね。
なんだか女性不信とも思える発言、ちょっと気になりますよね。

まーちゃん。さん
日本のほうのELLEもチェックですね。
さっそく見に行かなくては。
情報ありがとうございました。

投稿: punkt | 2008.12.28 02:24

ELLEの記事は私も見てました。270ページです。図書館でコピーかな?

 質問によっては、「正直な人間はめったにいないよね。」という答えになるのかも。
 いいインタビューの翻訳ありがとうございます。 大掃除はじめますー。

投稿: mizea | 2008.12.28 12:17

mizeaさん
具体的なページ情報、ありがとうございます。
これで、重たい雑誌を長時間持っていないで済みます(笑)

投稿: punkt | 2008.12.29 00:31

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