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トロント映画祭 Good プレミアレポート(Q&A)

viggo-worksにアップされた Good のプレミアレポートの中から、特に上映後のQ&Aの部分をご紹介いたします。

chrissiejaneさんの写真(クリックで大きくなります)
(写真の無断転載はしないでください)

Ontarioさんのレポート

そして、大変に詳しいのが
Topazさんのレポート

Topazさんのレポートから、Q&Aの一部を省略してご紹介いたします。

 

Q: なぜこの映画ではドイツ語訛りがないのか?

監督: ドイツ語は彼らにとって母国語であって第2言語ではない。だからたとえ翻訳であっても母国語に訛りをつけて話すべきではない。

VM: この時代を舞台にした多くの映画でしているように、ごたまぜの偽ドイツ語訛りよりも、より均質な話し方の方が、人々が気を散らされないだろうし、よりストーリーに集中できるのでずっと良いように思う。これはドイツ自体の物語ではなく、人々が判断をすることについての話なのだ。これはやり過ぎだ、となる前にどれだけ多くの妥協がなされてきたことか。

 

Q:(監督への質問)ハルダーの頭の中の音楽の目的について。(Topazさんの意見では、この質問をした方は、この映画の原作が戯曲で、この音楽は戯曲の一部であることをはっきりと知らないか、あるいは監督がなぜこの要素を映画に残してそれがどいういう意味があるのかを聞いたのかもしれない、とのこと。)

監督: 音楽は彼の潜在意識の先触れなのだ。それは、彼がこれらの選択をするとき、考え直すように伝える。

 

Q:(ヴィゴへの質問)SS(訳注:ナチス親衛隊)の制服を着たとき、どんな感じがしたか?

VM: 以前に一度、舞台でこのような制服を着たことがあるが、その変な感じは覚えていなかった。家に持って帰りたいとかそんなのではなかったけれど。でも今回、ハンガリア人の衣装デザイナーが見出されて、私たちの衣装をすべて用意し、私たちはそれを着てみた。私の最後の衣装を試着したとき、それはある種、居心地が悪かった。帽子がちゃんと合っていなくてちょっと小さかった。そして、イライラして、気短で、ある種不快に感じたことを覚えている。そして夜のシーンの撮影で、私はひどく気分が悪くなった。自分が道徳的に良いとかそんなことを言っているのではないが、それはアレルギー反応のようなもの、ある種の化学反応だった。

 

Q: この映画の暴力は、たいてい「角を曲がったところ」にあって、よくあるように生々しかったり直接見せたりしていなかった。なぜか?

(この質問にはジョディ・ウィッテカーが答えて)
JW: 暴力を直接見ないとそれはすごい衝撃にはならないので、それから無意識のうちに自分を引き離して、こんなことは自分にはできないと感じるようにはならない。そして最終的に、よりパワフルにすることができる。

 

Q:(ジョディ・ウィッテカーへの質問)あなたの役は、ヴィゴの役のどこに魅力を見出したのか?

JW:この役は情熱的で鼓舞するものを必要としていて、このジョン・ハルダーは、特に最初は、彼の信条のために立ち上がり、彼の講義の主題に熱心な奮起する男だった。
(彼女はここで、ヴィゴの方を身振りで示して、にっこりと微笑んで)
JW: それに、彼は美しいわ!。

(訳注:Ontarioさんによると、この瞬間、ヴィゴが真っ赤になって彼女にちょっとキスしていたそうです。)

 

Q:(ヴィゴへの質問)どのようにして役の準備をしたのか?

ヴィゴは、どのように自分のアクセントに取り組まなければならなかったか、素晴らしいイギリスの俳優たちとと一緒に仕事して、「みんなのためにこれをぶち壊しにしないようにしよう!」という気持ちになったということについて話したそうです。
また、彼と他のキャストはこの時代の本を何度も読み返したことに触れて、直接取材した報告である ”What We Know” という本が特にお薦めだと言及。
ドイツとポーランドの、彼が見つけることができたあらゆる強制収容所に行ったことも話したそうです。

彼は、自分も含めて人々がしばしば持っている、ドイツ人が話すのを聞いたときの、微妙な、そしてたいてい潜在意識下にある先入観について話をし、ドイツに行ったときに最初にどのように感じたか、コンサートに行ったとき、特にマーラーの音楽を聴きに行ったときのことについて話したそうです。(訳注:マーラーは、ハルダーがストレスを感じたときに逃避するために頭の中で鳴る音楽だそうです。)

VM: 図らずも、同じようにマーラーが好きになったよ。だから役の準備のためにこれを聞くのは難しいことではなかった。

(ドイツのコンサートでの体験について。)イタリアでは、たとえば午後8時のコンサートはだいたい8時10分ごろにスタートして、観客は情熱的だが、時間通りに始まることのような細かいことは気にしないだろう。ドイツでは、コンサートは午後8時に(さもなくば7時59分に!)始まるだろう。 最初、これはインテリの観客の典型で、イタリア人のように情熱的でないと思っていた。だが、コンサートの間の観客を観察していて、ここにいる観客たちも情熱的だということに気が付いた。彼らの表現の仕方が違っていただけだった。彼らはとても静かで、真剣で、集中している。でも彼らの反応は、純粋に芸術へのかかわりとして表される。

コンサートでの体験の後、ヴィゴはドイツ語が話されるのを聞いたときに違った風に感じるようになったとのこと。

 

20代の若い女優さんに素敵heart04、と言われて真っ赤になるなんて、おじさま初々しいですね。happy01

デンマーク系ラテン人(笑)のヴィゴからすると、今までドイツ人よりもイタリア人の方がより共感できる、と思っていたのでしょうか?
それとも、デンマークはドイツと隣どうしなので、隣国との間こそお互い仲が悪くて、偏見を持ちやすい、ということでもあるのでしょうか?

Topazさん、素晴らしいレポート、ありがとうございました。

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