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「譜めくりの女」

Fumekuri譜めくりの女
原題: La Tourneuse de Pages

1日に銀座で観たフランス映画。
ある意味、下手なホラーより怖い心理劇です wobbly

ピアニストを目指す少女メラニーは、音楽学校の入試の実技試験で、審査員の一人の人気ピアニスト、アリアーヌがとった無神経な行動のせいで集中力をそがれてしまいボロボロに、ピアニストの夢を絶ってしまいます。

何年も経って、美しく成長したメラニーはアリアーヌと再会し、次第に彼女の信頼を得て譜めくりをまかせられるように。もちろん、メラニーのことなど覚えているはずのないアリアーヌに対して、メラニーの復讐が....

メラニー(デボラ・フランソワ)がまったく感情を表に出さず、彼女の思い、考えを説明するようなシーンも排除されているので、彼女が何を考えているのかが読めず、観客はすごく不安な状態に置かれます。

まさに能面のような表情に、アリアーヌをじっと窺う目つきが...shock

譜めくりという、完全に黒子役に徹しなければならないものの、実は演奏の出来にものすごくかかわる役に焦点をあてたのは、一流のビオラ奏者でもあるというドゥニ・デルクール監督・脚本ならではこそ。

アリアーヌからすれば、多少無神経だったとはいえ、実に些細なことが他の人を決定的に傷つけていたとは露知らず、最後までなぜこんな目に会うのか理解できないことでしょう。

音楽を演奏する人で、しかも譜めくりをお願いすることがあるような人は、この映画を見たら怖くて譜めくりをお願いできなくなるかも(笑)

なかなかお勧めの作品です。

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