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Eastern Promisesのオリジナルの脚本

RopeofSilicon.com のこちらに掲載された、Andre Rivas によるクローネンバーグ監督のインタビュー記事が、はじめて目にする面白い内容だったのでご紹介します。

ただし、思いっきりネタバレですので、まずは当たり障りのない部分から、ネタバレ部分を省くようにしてご紹介。

ニコライの世界にどんどん没頭していくと、そこには魅惑的なものがあるとヴィゴは言っていました。ニコライの物語が完全に解決していないことにちょっと失望している批評家たちがいることを知っています。彼(ヴィゴ)は、「完璧な不完全」と言い表していました。あなたはこれについてどう考えているのかと思って。

というインタビュアーの問いに対して、監督は「セミョンが○○されるシーンが見られなかったのが残念だった。」と言った人がいるが、そういう場面があることは想像できるので、自分がそれをする必要はない。時間の無駄だ。と答えていました。

確かに、EPは全編に渡って、想像ができるシーンはできるだけ削られています。
以前にご紹介した、Focus Features のサイトからダウンロードできる脚本の最終稿を読んでみましたが、実際の映画はこの最終稿から説明的なシーンやセリフで、想像で補えそうなものがバッサリとカットされているんです。

さて、一番興味深い部分、オリジナルの脚本のエンディングは、全然違っていたという話がでてきます。

ここから後は、強烈なネタバレですので、「続きを読む」のほうに書きますので、ネタバレOKの方のみどうぞ。

 

 

 

オリジナルの最後はどんな風だったんですか?

DC:ええと、ヴィゴの偽装は、映画の半ばで吹き飛んでしまう。彼らが彼を何者か知ってしまうので、もはやマフィアの一員ではなくなる。彼とアナは追われる。彼とアナは最後には一緒になる。赤ちゃんはシベリアにいる死んだ少女の祖母のところに送られる。

これだと、完全に違う映画になりそうなぐらい、オリジナルはまったく違う脚本だったんですね。脚本の改訂は、ずいぶんクローネンバーグ監督自身もタッチしたようです。

また、監督は、ニコライの動機について

私は、私たちはニコライがなぜそうしようとしたのか、決して知ることはないと思った。そして、彼は「セミヨンが自分の妻と子供を殺したから」といったような、よくあるハリウッドのバックストーリーを持っていない。

とも語っています。

オリジナルの脚本よりも、最終的な映画の方がずっと良いように私も思うので、監督の手腕に拍手! です。

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コメント

「EP続編の可能性」に続き、「EPオリジナル脚本」についても興味深い記事の訳出ありがとうございます。
「完璧な不完全」とはうまい言い方ですね。ラストのニコライの表情がますます楽しみです。

投稿: アンバー | 2007.12.28 00:19

アンバーさん
HoVでも、ラストのヴィゴの表情は印象的でしたが、EPのラストのニコライの表情も忘れがたいものがありますからね。
本日無事にアメリカ版のDVDが到着したので、これから鑑賞です。

投稿: punkt | 2007.12.28 22:28

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