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Les Inrockuptibles のインタビュー記事

Inrocks下でスキャン画像をご紹介した、Les Inrockuptibles のヴィゴとクローネンバーグ監督のインタビュー記事を、viggo-works のこちらで、kaijamin さんが Domさんの援助のもと、フランス語から英語に訳して紹介してくださっています。

なかなか面白い内容なので、ほんの一部をご紹介いたします。

一部、ちょっとだけ(すでにほとんどのみなさんがご存知のあのシーンについて)ネタバレですが、他にはネタバレはありませんので、英語翻訳版の記事もごらんになってください。

なお、原文のフランス語の記事は、les inrocks.com のサイトでもご覧いただけます。

 

まずは、二人の出会いについて、カンヌ映画祭が初対面だったというのは以前にも出ていましたが...

どのようにして二人は出会ったのですか? お互いの仕事はご存知でしたか?

VM: ああ、もしも知っていたら!

DC: 最初に会ったのは、何年か前、カンヌ映画祭で、ロード・オブ・ザ・リングを祝うためにロード・オブ・ザ・リングスタイルに装飾されたある城でだった。そこでヴィゴに会ったのだけど、肩まで髪を伸ばしていて、私にこう言ったんだ「あなたの映画が大好きです。」 でも彼はぜんぜん覚えていないんだよ! リヴ・タイラーも一緒だった。とても素晴らしかった。でも君はどちらかというと冷淡でよそよそしかった。ヴィゴが出ている映画を見て、彼はとても興味深い脇役だと思った。確かに、主演俳優じゃなかった!

 

ショーン・ペンのインディアン・ランナーは見ましたか?

DC: いいや、でもこの映画のヴィゴの評判が良いことは知っていたよ。私はヴィゴの悪い作品だけ見たんだ! 次に再びヴィゴに会ったのは、ヒストリー・オブ・バイオレンスの仕事を始めたとき、ロサンジェルスのフォーシーズンズの中のレストランでだった。ヴィゴは到着した時、機嫌が悪かったんだが、彼は何も覚えていないんだよ。彼はこの話の政治的な内容に疑念を持っていたんだと思う。彼はとても、この映画の政治的なメッセージの姿勢に関心を持っていた。私は、彼はあまりにポリティカル・コレクト(政治的に正しい)なため、暴力をテーマにする映画は決して撮らないのだと思ったよ。ヴィゴ、私は本当に君がこのプロジェクトに参加したいのかどうか、まったくはっきりとわからなかったんだ。君は私にとても冷たいシグナルを送っていたからね。

VM: はるばるカナダから旅してくる必要はなかったのに。

DC: その通りだ、とりわけ君に会うためだけにね。手短に言うと、たくさんの議論をしたにもかかわらず、私たちが別れたとき、私はまだ彼がこの映画をやろうとしているのか、そうでないのか判らなかった。そして、彼が私に電話してきてこの映画や彼の役について話をした。次の日も、そのまた次の日も、彼はまた電話してきた。ある時点で私は彼に言った。「ヴィゴ、君はこの映画をやるのかやらないのか?」 彼の答えは「ええ、もちろん!」 彼ははっきりと私にイエスかノーか、いつ決心したのかも絶対に言わなかったんだ。

さんざん役について話をして、態度が冷たいから断るのかと思ったら仕事を引き受けた、というのはLOTRの時にPJが言ってましたね。シャイなのと、北欧的な顔立ちで無表情に見えるということもあって、初対面のヴィゴはどうしても冷淡に見えるのかもしれませんね。

インタビューの最後は、やはり例のあのシーンについてです。

バスハウスでの大きなファイトシーンについて話をしましょう。有名な俳優が全裸で長い殴り合いのシーンをするのを見ることはあまりないですよね。

DC: ある晩、ヴィゴが酔っ払って、私はカメラを持ってきて撮影したんだ。これは彼にとってはいつもの晩のことなんだ。毎晩、彼はバスハウスに出かけてはチェチェン人と殴り合いをしていたんだ! 信じられないかい? それじゃあ、台本では、このシーンはとても簡潔に書かれていた。ニコライがバスハウスにいる。二人の男が彼を殺すためにナイフを持って到着する。だが、ニコライが彼らを殺す。この手順の詳細を決めたのは撮影しながらだった。例えばナイフについて決めたことがそうだ。カーペットを切断するために湾曲していて、安価で、どこででも手に入る。もしも悪党どもが通りで止められても、「ほら、私たちはカーペット敷き屋なんです。」と言える。私たちは、バスハウスを実在の1つに基づいて、模造のセットとして建てた。そして、振り付け師とスタントマンたちが、ヴィゴと他の二人の俳優たちと一緒に仕事をした。すべては、だんだん1つになっていったんだ。この一続きのシーンの準備はとても長かったが、撮影はたった2日かかっただけだ。

VM: そこには2つの部屋があって、たくさんの(撮影)アングルがあった。これは、振り付けや幾何学的な点では、とても大掛かりなシーンだ。だが、撮影は早かった。違う監督だったらもっと長くかかったのではないかと思う。裸の撮影については悩みはなかった。なぜなら、このシーンはこのストーリーには基本で欠かせないものだったからね。まず最初に動きを分断していないロングショットを撮影した。そして2日目に、もっと断片的な短いシーンを撮影して、細部を磨き上げたんだ。

DC: ヴィゴはこのシーンの後、あざだらけになったよ。でも、彼はこれを気に入っていた!

相変わらず、この二人がそろうとインタビューは絶好調ですね。

他にも、撮影中の現場の環境について、監督がスターリンの演説の録音を繰り返しエンドレスでかけたんだなどとヴィゴが言ったり、自分は監督には従順な奴隷なんだと言ったり、どんな顔をしてホラ話をしていたのかぜひ見てみたいような部分もあります。

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コメント

いつも翻訳と紹介をありがとうございます。
この二人が揃うと絶好調すぎて、何を信じていいのか迷いますね!

たしかに以前、最初に会ったときがカンヌで、ヴィゴはかなり酔っ払っていて覚えていないというのは、読んだ気がしますが、

>VM ああ、もしも知っていたら!
>DC 私にこう言ったんだ「あなたの映画が大好きです。」

これって、ヴィゴがクローネンバーグ監督作品を見てもいないのに調子に乗って、大好きだといったんでしょうか。それともヴィゴが覚えていないことをいいことに、監督がホラを吹いているのでしょうか(笑)

>毎晩、彼はバスハウスに出かけてはチェチェン人と殴り合いをしていたんだ!

もうほんとに(笑)

投稿: marie | 2007.11.13 01:40

marieさん
>最初に会ったときがカンヌで、ヴィゴはかなり酔っ払っていて覚えていないというのは、読んだ気がしますが、

ああ、なるほど、酔っ払ってて覚えてなかったんですね(笑)。

ヴィゴはかなりいろいろな映画を見ているようなので、クローネンバーグの作品を見てないということはないと思うんですけど。

この二人の話は、眉につばつけて聞かないと、平気で大法螺を吹きますからね。

投稿: punkt | 2007.11.14 22:24

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