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プラウダ紙のヴィゴのインタビュー記事

viggo-works で、ロシアのプラウダ紙に掲載されたヴィゴのインタビュー記事を、Mediodiaさんが英語に翻訳してくださったものが紹介されています。

冒頭の前置き部分で、映画の重要なネタバレがあったりするのですが、ヴィゴのロシア人観察の感想など、面白いところもあるので、ネタバレを避けて、興味深い部分だけご紹介します。

出典:Komsomolskaya Pravda 2007年10月9日
Mediodiaさんによる英訳

 
 

「私はロシアの囚人たちにロシア語を教わった」
                                                      By Stas Tyrkin

あなたは見事にロシア語をこの映画の中で話しますね。

そう聞いて嬉しいね、あなた方は最高の判定者だから。この役を引き受けた時、私が心配したのはただ1つ、ロシアの人たちが参加しないで撮ったロシアについての多くの映画でそうだったように、醜さを繰り返さないことだった。時にはロシア語すら完全に間違っているように聞こえたからね。ロシア人たちがアメリカ人たちを描写しようとした場合に、やはり変なように見えるとはいえ。

だから、私はロシア語の翻訳家と顔見知りになって、彼はロシア人がしゃべっているシーンをすべて私のために翻訳したんだ。そして、私の役柄のように本当にロシアの囚人だった人物たちに会った。彼らの助言はこうだった。「あなたは囚人のようではなく、医者か教授のように話している!」彼らはそう言って、正しくはどのようにやるのか指導してくれた。例えば、私がナオミ・ワッツに話す最初のフレーズは彼らのおかげだ。私はクローネンバーグ監督にこのような生きた”俗語”をこの映画で使うことを納得させた。
また、タトゥーについても入念に調べたよ。ご存知の通り、これは今や過去に消えつつある刑務所の伝統だ。若い囚人たちはタトゥーをまったく入れないか、ミッキー・マウスかなんかを入れる。刑務所でさえグローバル化があるんだ。私はニコライに犯罪者の基盤を忠実に守らせたかった。

そして、人々を見るため、出来る限り正確に再現する目的で言葉を聞くために、ロシアに行ったんだ。

お忍びで旅行したのですか?

そう。私はガイドを雇わなかった。余分なフィルタリングは必要ではなかったから。私はすべてを誰の助けもなく、自分自身で見たかった。ただ通りを歩いて、バスや地下鉄で行って、典型的なロシア人がどんな風に見えるか観察した。

あなたの印象はどんな感じですか?

一般化しようと思わないけど、私としては、あなた方は特別な種類のユーモアがあると思う。それは微笑みをもって表現されない。それは陰気な顔で(表現される)。そして私が推測するに、あなた方の人生に対する考え方は、いろいろなことがあるにせよ我々はまだ生きている、というように決然としているようだ。あたかも人々が互いに、「今日はたぶんひどいだろうと思う、でもすべては上手くいくようだ。だが明日、我々は災難を避けられない。もし避けられないなら、休日だ。」と言っているように。

これが私の印象で、東の方に向かうに連れてより強くなった。エカチェリンブルグに到達し、車を借りて村々や小さな町をドライブして回った。そこでは人々はかつて厳しい生活をしていたものだった。彼らはそのような生活を、10年間でも100年間でもなく、何千年も生きてきたのだ。1人のよそ者の私にとって、彼らの顔は「我々はまだ生きているし、それはほとんど可笑しいことだ。」と語っていた。そこにはとても強い人々がいた。彼らはまだ自殺に関係していない!アメリカ人やヨーロッパ人と比較して、あなた方は本当の「頑固者」だ。あなたたちは何物をも恐れない。あなた方はすべては悪い方向に向かっていることを、知っていたものだった。もしも何かが良くなりつつあったら、それは計り知れない喜びだ。

ロシアにいる間、誰かがあなたに気づきましたか?

ほとんど誰も。地方では、人々はいつも私が土地の人間でないことには気がついたが、外国人とは認識されなかった。ロード・オブ・ザ・リング後、普通は即座に気が付かれた。あるバーではそこにいて数分で気づかれた。でも、エカチェリンブルグでは違った! 1人の少年が私に向かって「アラゴルン」と叫んだとはいえ、それは唯一のまれなケースだった。人々はアメリカ人俳優が隣を歩いているのではないかとは思わないよ。


このあと、ニコライのファミリーネームの出典の話(ここはややネタバレ)と、ヴィゴの撮影用のタトゥーが、ロンドンで本物と思われてロシア系の人々が震え上がった話がありますが、これは繰り返しになるので省略します。

ロシア人にロシア語を褒められて、ヴィゴも嬉しかったことでしょう。
ロシア的ユーモアセンスの話も興味深いですね。確かに、ニコライにはそんな感じが反映されているようです。

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コメント

punktさま、いつも翻訳をありがとうございます。
ネタバレが怖くて記事を読めないでいるときに、読みやすい日本語でネタバレ部分を避けて翻訳していただくほど、ありがたいことはありません。日本のヴィゴファンは本当に幸せだと思います!

ロシア人のユーモアに関するところ
>それは微笑みをもって表現されない。それは陰気な顔で(表現される)
これ、ヴィゴが自分自身のことを言ってるんじゃないでしょうか、それにクローネンバーグ監督も。(笑)
彼らの強さに関しても、ヴィゴは自分のことを投影しているんじゃないかという気がします。ファンの錯覚かもしれませんが。
いつものことですが、ヴィゴの役作りが用意周到なことを知ることができてよかったです。

投稿: marie | 2007.10.14 12:43

marieさん
海外のレビュー記事やインタビュー記事は、けっこう無神経にネタバレしているものがあるのでうっかり読めないですよね。
他にもちょっと面白いインタビュー記事もあるのですが、面白い部分は完全にネタバレ部分なので紹介をあきらめたものがあります。

>これ、ヴィゴが自分自身のことを言ってるんじゃないでしょうか、それにクローネンバーグ監督も。(笑)
たしかに(笑)
少なくとも、ヴィゴと監督のユーモアセンスは、かなりひねったところがあるので、ロシア的ユーモアセンスは彼らにはぴったりくるところが多いのかもしれませんね。

投稿: punkt | 2007.10.14 15:31

 今回もありがとうございます。
>医者か教授のように
 というのは、想像がつきますね。なんとなく。ちゃんとした言葉遣いだったんでしょうね。
 余談ですが、時々ロシア大使館の人が日本語喋っているのを聞くと、正確なだけでなく「外交官」の立場としてふさわしい言葉遣いで、すごいです。

 EPの話題が出てきたころ、ロシアの刑務所の様子を紹介するドキュメンタリーを見たんですが、囚人たちがほとんど上半身裸で、大きめの「マーク」みたいな刺青もいくつか見えました。 ニコライほどは多くなかったですが、絵が判別できるほどアップにならなかったのですが、ミッキーもあったかもしれない(^^)

 「お忍び」という言葉は、この場合正しい言葉遣いかも知れないけれど、「似合わない」ですね。

投稿: mizea | 2007.10.14 20:52

mizeaさん
>「お忍び」という言葉は、この場合正しい言葉遣いかも知れないけれど、「似合わない」ですね。

ヴィゴは、プレミアだろうとなんだろうと、大名行列のような旅はしないですからね。
単に、いつもと一緒なだけなんでしょうけど。
ほとんど誰にも気づかれずに何日も過ごせたことをエンジョイしたようですけどね。

投稿: punkt | 2007.10.15 00:02

ぷんくとさん、ご無沙汰しております。お元気ですか?
遅くなりましたが..EP関連で、会社のロシア人女性にこっち(SF)でのロシア語放送で、EPの宣伝を兼ねた番組が放送されていたと聞きました。
番組は全てロシア語なので、米国人にはわからない番組だったと思います。
「2人の俳優が、この映画の為にロシア語を勉強していたって番組で言っていたわ。一人はフランス人だって言ってたわ。」と言うので、間違いなくEPだと話しました。残念ながら、彼女はまだ映画は見ていないそうですが、彼女の旦那さん(ロシア人)は好きそうな内容だから、彼が長期出張から帰ってきて、まだ上映していたら見にいくわって言っていました。(是非とも感想を聞きたい所なんですが)
日本で放送されていた「ハケンの品格」という番組を見ていた時も気づいたのですが、ロシア語で名前を丁寧に言う時に「その人の名前+その人のお父さんのファーストネーム(△△さんの娘の○○みたいな意味)」で呼ぶのですが、EPでアンナにお父さんの名前を聞いていたシーンでは、「あぁ、やっぱりこうやって聞くんだなぁ~」って納得してしまいました。
(既に出ていた情報かも..スミマセン)
それからタトゥーも、あの時代の囚人は体のタトゥーを見れば、その人の歴史が全部わかる様になっているって話していました。
いつも、会社のロシア人から情報を得ています。。。(^^)
うちの会社のロシア人が話している英語やロシア語から感じるに、やっぱりキリル(早く言うとキュールに聞こえます。ゆっくり言うとキ・リ・ルで最後のルは巻き舌っぽいです)のロシア語は弱い感じですね。
ネタバレしないで見て良かった~!って思いつつ..やっぱりアクセントがわかりづらいシーンも多かったです。
もう一回見直したいけど...「痛いシーン」が多くて、ちょっとためらってしまっています。。。

投稿: Ushi | 2007.10.18 09:46

Ushiさん
お久しぶりです。

>ロシア語で名前を丁寧に言う時に「その人の名前+その人のお父さんのファーストネーム(△△さんの娘の○○みたいな意味)」で呼ぶのですが...

父称で呼ぶんですよね。それが正式だというのは、Misaさんのところで読みました。

>もう一回見直したいけど...「痛いシーン」が多くて、ちょっとためらってしまっています。。。

カナダで3回見ましたけど、「痛いシーン」はどこだか解っているので、ちょっと視線をそらし気味にして見てOKでした。3回目にして聞き取れたところもたくさんありましたし、細かい伏線も見直すと気がつくところがあるので、ぜひもう1回見て下さい。

投稿: punkt | 2007.10.19 00:42

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