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トロント映画祭レポート(第9日目)

この日は、Eastern Promises の一般上映(限定公開)の初日です。
そして、私のトロント滞在の事実上の最終日。

 

 

トロント9日目(9月14日・金曜日)

今日の予定は、午後に Eastern Promises 上映の1回目を観ることが決まっているだけ。
後の時間は、トロントで見残したところを観光することにしました。

まず、今日は映画公開初日なので、最近さぼり気味だった新聞のチェックをするため、目に付いた新聞を全部購入。
本日公開ということで、レビュー記事がたくさん載っています。
どれもなかなか評価が高いのが嬉しい。

お昼までどうしようか考えたすえ、CNタワーの隣りの、ロジャース・センターに行って見ることにしました。
ロジャース・センターは、以前はスカイドームと呼ばれていた、世界最初の開閉式ドーム球場。
大リーグのトロント・ブルージェイズの本拠地で、他にアメフトの試合や、コンサートにも使われているのは、東京ドームなどと一緒ですね。

ロジャース・センターは、約1時間のガイドツアー(13.50ドル)があるとガイドブックに書いてあるのですが、スタート時間などは、その日のイベントによって変わるとのこと。事前に電話などで問い合わせるべきなのでしょうが、ホテルからは近いので、直接行って見ることに。

運良く、11時スタートのツアーがあったので、参加することにしました。この回のお客さんは総勢12名。
このガイドツアーは、英語のガイドがついて、球場を一周しながら、普段なかなか入ることができない、ラウンジ付きの特別席、ブルージェイズの殿堂の部屋、報道席や、外野のバックヤードに入ることができて、最後は外野グラウンドに立つこともできるというものです。

ガイドさんはかなり早口ですが、ものすごくはっきりと発音してくれるのでとてもわかりやすいです。びっくりしたのが、お客さんの方を向いていろいろな説明をしながら、後ろ向きに早いスピードで歩くこと。それもかなりの長距離を、ほとんど振り返らずに、どんどん後ろ向きに歩くんです。熟練の技ですね。

Rogers_centre 今では、開閉式のドーム球場もめずらしくありませんが、ここが他所と違っているのは、球場に接してホテルが建っていて、ホテルの客室やレストランから球場の中が見えること。というか、球場の壁の一部がホテルの窓なんです。

この写真の電光掲示板の周りの白い部分がホテルの客室の窓で、電光掲示板の下はレストランの部分だそうです。ホテルの宿泊料は、試合の種類や、イベントの種類によって値段が違うとのこと。

前の晩まで、ブルージェイズとヤンキースの試合をやっていたのですが(ayataさんたちは、ホテルが松井選手と一緒だったそうですね。)、やはり、ヤンキースやレッドソックスの試合のチケットが一番高いそうです。

1989年に球場が出来た際に、名前募集のコンテストがあって、SkyDome という名前で見事1等になった女性には、球場内のもっとも良い場所に、一生涯、どんな試合、イベント、コンサートでも使える指定シートがペアで贈られたそうです。2005年に球場の名前は Rogers Centre に変わってしまいましたが、この権利は今でも有効なのだそうです。

1時間のツアーが終了したのが12時過ぎ。
ロジャース・センターのすぐ横から真っ直ぐ北に行ける道路があるので、ここを真っ直ぐ北上。そのまま Scotiabank Theater の前に出ます。

 

Ep_nowplaying 映画館に到着したのは、上映開始50分前頃だと思うのですが、初回の上映なのですぐに中に入れました。
中に入って拍子抜け。映画祭では、Eastern Promises は大人気の作品で、1時間前には長い行列だったんですが、まだ数人しか席にいません。
今回は、画面が一番良く見える、ど真ん中の席を確保しました。

後から入ってきた中年女性が、やはりあまりに空いているので、「なんでこんなに空いているの? 映画祭は大変だったじゃない。」とつぶやいているのが聞こえて、ちょっと笑ってしまいました。

こんなガラガラで見るのだろうかとちょっと心配していたのですが、上映時間が近づいてくると、どんどん客席は埋まっていきます。延々と予告編をやっている間に、ほぼ満席近くまで客席は埋まったようでした。
男性のお客さんがやや多かったように思いますが、かなり年輩の方も結構来ていらっしゃいました。金曜日の昼間なので、暇な人というのも限られるとは思いますが。

 

いよいよ、Eastern Promises も3度目。
さすがに、話の細部まで把握できるようになって、シーンの予測もつくので、グロいシーンではちょっと視線の焦点をそらしたりしながらの鑑賞です。
3度目でも、まだ新しい発見があったりして、何度見ても楽しめる映画であるという点は、HoVと共通していると思います。

HoVもそうでしたが、映画の中ですべてを説明し尽くしていないので、見終わった後も、あれはどういう意味だったんだろうとか、この映画の後、彼はどうなったんだろうとか、彼はあの時、本当はどう感じていたんだろうとか、いつまでも頭に残っていろいろ考えさせられる映画なんです。

見た瞬間よりも、見終わった後、2度目、3度目を見た後、気がつくとあれこれ反芻しているんですよね。

映画としての完成度は、HoVの方が優れているように感じましたが、心に訴える点、心の琴線をくすぐるのは Eastern Promises の方が上だと思います。

色彩的には、HoVが比較的明るく乾いた感じ(最後のリッチの家だけは違いますが)なのに比べて、こちらは闇に黒く光る雨に濡れた舗道や、ロシアレストランの重厚な内装、黒尽くめの衣装やベルベットの赤に、炎に照らされてかすかに光るグラス、といった感じ。圧倒的に夜のイメージです。

ロシア民謡に代表されるような、やや感傷的な音楽と、ロシア語そのものやロシア語訛りという、耳に聞こえるエキゾチックな要素も、映画全体のイメージに深く関わっているのでしょう。

今回のお客さんの反応は、映画祭の時に比べるとずいぶんおとなしかったように感じました。
ひょっとして、すでにリピーターが多い?

 

映画終了後は、こんどはオンタリオ湖のウォーターフロントに行って見ることに。
また、さっきの道を南に戻って、ハーバーフロント地区へ。
観光用の遊覧船が何隻も停泊していて、とても開放的な感じで素敵なのですが、なんだか風がいやに強くなってきました。

トロントのダウンタウンの正面は、すぐ沖合いにトロント・アイランズという島が防波堤のようにあって、湖の水平線が見えません。トロント・アイランズは公園のようになっていて、フェリー(往復6ドル)で簡単に渡ることができます。夜景もきれいとガイドブックにもあったので、さっそくフェリーで島に渡ってみたのですが、さっきまでは晴天だったのが、なんだか急に雲行きが怪しくなってきました。

とりあえず、オンタリオ湖の水平線を見渡せる、沖合い側の端まで行って、この水平線の向こうはアメリカなのねぇ、と眺めた後、この天気の様子では夜景どころではないと、早々にフェリー乗り場まで戻ってきました。

帰りの船からダウンタウンの方角を見ていると、見る見るCNタワーや高層ビルが霞んできたかと思うと、たちまち大粒の雨が。
ハーバーフロントのフェリー乗り場に帰ってきた時には、やや雨は小降りになっていましたが、まだ時々、傘があってもびしょびしょになりそうな降り方をしていたので、ホテルに戻る道すがら、ところどころで雨宿りをしながら帰りました。

トロントでは傘は必需品ですね。

 

翌日は日本へ帰国する日。

トロントに来てから一番の冷え込みで、最低気温は10℃ぐらい。予報では最高気温も15℃にしかならないとのことで、ホテルをチェックアウトする頃も12℃ぐらいしか気温がありません。ところがウェザーチャンネルで確認した東京の予想最高気温は32℃。

結局、トロント空港についてから、着ていたカシミアのカーディガンをスーツケースに仕舞って調節しました。

 

日記スタイルのレポートはこれで終了ですが、この後、現地で入手した新聞のスキャンなどを別途掲載する予定です。

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コメント

punktさん、こんばんは。
レポートお疲れ様です。ありがとうございました。

ほんとにもう、映画三昧の日々でしたね(^^)
私の映画祭体験は二日半でしたが、映画がいっぱい、(ほとんど会えませんでしたが;)スターがいっぱい、素敵だなぁと思いました。
できればpunktさんのように、ゆっくり(?)滞在したかったです。

投稿: naoT | 2007.10.03 00:06

naoTさん
>ほんとにもう、映画三昧の日々でしたね(^^)
半年分ぐらいをまとめて見ちゃったような気がします。
往復の飛行機の中でも、映画を合計6本見ましたからね。

どっぷり映画祭に浸るのも楽しいですよ。
次はぜひ、チャレンジしてみてください。

投稿: punkt | 2007.10.03 23:26

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