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トロント映画祭レポート(第5日目)

今日からは完全な単独行動。
The Jane Austen Book Club と When Did You Last See Your Father? を観ました。

そして本日のレポートの後半は、トロント観光案内です。(笑)

 

トロント5日目(9月10日・月曜日)

今日は、Scotiabank Theaterで2本の映画を見る予定です。

 

Scotiabank_theater 朝9時に上映スタートなので、8時前にホテルを出発して、Scotiabank Theaterまでは徒歩で15分ほど。
今朝は天気も良く、とても爽やかな陽気です。

映 画祭を見に来るみなさんは大変熱心で、チケットを持っている人でも上映1時間前にはすでに行列ができています。チケットに書かれている入場を保障する時間 は、上映開始15分前までとなっているのですが、みなさん、少しでも良い席を確保しようと早く来て並ぶのが普通になっています。

本日の上映会場の Scotiabank Theater はいわゆるシネコンで行列も建物の中ですし、飲み物や食べ物を売る売店もあれば、トイレもあるので、行列するのも楽な方です。

 

今日見る1本目は、マリア・ベロさん主演の ”The Jane Austen Book Club”(IMDbTIFF公式サイト
昨晩、The Golden Age の後に、GALAプレミアが行なわれた作品です。

犬のブリーダーとして犬に愛情を注いで、男なんて必要ないわという感じのジョスリン(マリア・ベロ)、離婚経験6回のベルナデッテ(キャシー・ベイカー)、パリに一度も行ったことがないフランス語教師で、夫がありながらハンサムな学生が気になってしかたがない女性(エミリー・ブラント)、長年の結婚生活が破局を向かえ、夫に離婚を申し入れられているシルビア、恋人(女性)をとっかえひっかえしている彼女の娘、といった女性たちが、「高 慢と偏見」、「エマ」などのジェーン・オースチンの本を読んでは感想を述べ合うブッククラブを結成。女性ばかりのこのクラブに、ひょんなことからジェーン・オースチンなんて読んだことがなかったSFオタクの男性が参加することに。

この5人の女性たちの恋、結婚生活、日常生活のあれこれが、毎月おこなわれるブッククラブの集まりを通して語られていきます。
いまなお世界中で愛読されているジェーン・オースチンの本の世界を思わせる、やや抑制された感情のやり取りや、ちょっとクスッとさせるシーンのある、上品なロマンチックコメディー。
いわば、ジェーン・オースチンの世界を現代に移した作品なので、最後は全員が幸せになれるハッピーエンドなのは言うまでもありません。

マリア・ベロさんは、やはり姉御肌の”私は一人でも生きていけるのよ”タイプの女性。

辛口の映画がお好きな方にはちょっと批判されそうな作品ですが、ジェーン・オースチンの世界なのですからね。

解説を読むと、随所にジェーン・オースチンの本から借りてきたしゃれた台詞がちりばめられているらしいのですが、さすがに日本語訳でしかジェーン・オースチンを読んでいない私にはどれがそうだかわかりませんでした。

 

続けて、同じ Scotiabank Theater で ”When Did You Last See Your Father?
IMDbTIFF公式サイト)こちらは、コリン・ファース主演の作品です。

病気で重態の父親を見取りに、久しぶりに実家に帰ってきたブレイク(コリン・ファース)が、我儘で勝手だった父親との関係を、少年時代にまで遡って回想していくお話です。
少年時代から、いつも父親に振り回されていた彼は、決して父親のことを快くは思っていないのですが、父の死に直面して過去を回想し、過去の自分と父親の関係にあらためて向き合っていきます。

過去のシーンと現在のシーンが行きつ戻りつしながら、淡々とストーリーは進んでいきます。
大きな事件が起きるわけでなく、静かに過去に向き合うほろ苦い話は、ある程度以上の大人向けの作品という感じでしょうか。

 

さて、本日予定の映画2本を見てしまったので、昼食後、午後は観光にあてることに。

Hippo_bus まずは、トロントの観光情報をチェックして気になっていた、ヒッポツアーバスに乗ってみることにしました。
これは、水陸両用のバスを使って、トロントのダウンタウンの観光ドライブ後、オンタリオ湖にそのままドブンと入って湖の観光もしてしまうというものです。

毎時0分に出発で、コース1周90分で38ドルとかなり高めですが、乗り物好きの私は興味津々。
バスの乗り場は、Front St. をユニオン駅前から少し西に歩いたところにあって、黄色の地にカバさんの絵がついている看板などがあるのですぐにわかります。乗り場のすぐ後ろのチケットオフィスで3:00PM出発のチケットを購入。

バスは船に車輪がついているような奇妙な格好をしています。
ガイドさんが「右に見えるのが○○で高さが△△、左に見えるのが××です。」といった調子で英語で説明してくれますが、クリアな英語ですし、難しい話をするわけではないのでとても聞き取りやすいです。

バスはユニオン駅前、ロイヤル・ヨーク・ホテルや金融街のビル群から始まって、ダウンタウンを北上しながらイートンセンター、新旧の市庁舎、議事堂などを説明し、トロント大学や中華街などをめぐりながらまた南下し、オンタリオ湖畔までやってくると、行く手に湖につづくスロープが見えてきます。
いったん停止してバスが水に入る準備をすると、ガイドさんの音頭で乗客全員が「Go Hippo! Go!」という掛け声をかけて、バスはスロープをくだってそのまま水の中へザンブリコ。

このツアーの一番の目玉のところで、乗客も大歓声。
フロントグラスにはものすごい水しぶきがあがりますが、サイドの客席の窓は全開のままでもぜんぜん問題ありません。ボートに変身したバスは、そのまま水の中をゆっくりと進んで行きます。

車が水にはいったところは、オンタリオプレイスという人工島の上につくられた一種の遊園地のようなものがある部分で、車は防波堤の内側をくるっと回るだけなのですが、防波堤の切れ目から本当の湖の水平線が見えます。
水の中を一周したバスは、また先ほど水に入ったスロープをスムーズに登り、そのままバスとして地上走行に戻ります。

ウォーターフロントの、いわゆる億ションが立ち並ぶ地区を走り、ロジャーズ・センター(開閉ドーム式の野球場)や、町のシンボルのCNタワーの横を通ってスタート地点まで戻ってきます。

お値段はかなり高いと思いますが、町のポイントを手軽にさっと見られること、特に地下鉄の駅からはちょっと距離のあるような地区を車窓から見られて便利な点、水陸両用車に乗ったということで話の種としては面白かったと思います。

 

バスを降りてもまだ4時半。

お天気もまずまずなので、今度はCNタワーに上ってみることに。
建築物として世界一の高さを誇るCNタワー(553m)は、トロントのシンボル的な存在で、街歩きでも南の方角を確認する便利なランドマークです。

展望台は、下の展望台と、スカイポッドとよばれる上の展望台があって、スカイポッドはさらに追加料金が必要なのですが、薄曇りの天気ではそう遠くまでは見えそうにないので下の展望台だけ見ることに。

展望台から見たトロントの街は、高層ビルが多いにもかかわらず、緑がとても多いという印象を持ちました。
東京のようにごみごみ、ごちゃごちゃしてなくて、トロントのほうがすっきりした感じです。

ガラプレミアがおこなわれるロイ・トムソン・ホールもすぐ足元に見えます。

Cn_tower 展望フロアから階段で1フロア下に降りると、そこはグラス・フロアと呼ばれる階で、床の一部分が強化ガラスになっていて、真下がそのまま見えるようになっています。

壁の説明書きに、「安全係数は通常の数倍とってあって、カバが14頭乗っても大丈夫」と書いてあって、理屈では上に乗っても安全なのは解っていても、やはりちょっと足が竦みます。ガラスのヘリからこわごわと下界を見下ろすことに。
ちょっと慣れてきたので、恐る恐るガラスの上に乗ってみますが、やはり摺り足でそぉっと乗ってみました。
これはガラスの上に乗った証拠写真です。(笑)

建築物として世界一の高さと書きましたが、この2日後、新聞にCNタワーは、ドバイで建設中の超高層ビル、ドバイタワーに2m抜かれて、ついに世界2番目の高さになってしまった、というニュースが出ていました。(ドバイのビルは、完成したあかつきにはもっとずっと高くなるらしい。)

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コメント

クライヴだけでなくコリンのことまでお願いしたら、
欲ばり過ぎかとちょっと遠慮してましたが、
ご覧になったんですね。
コリンのもマリアさんのも原作がなかなかよかったので、
映画になったらぜひ見てみたいと思ってました。
評判はどうだったでしょうか、日本でも公開されるといいんですが。
トロント市内観光も楽しまれたようですね。CNタワーはトロント紹介の写真によくでてますよね。

投稿: プリムラ | 2007.09.22 01:34

プリムラさん
私もコリン・ファースは結構好きなので、見てきました。
今回は、コリンの映画はもう1本あったんですよね。
そちらは観ることはできませんでしたが。

評判のほどはよく判りません。私が見た時の観客の反応は、ごく普通といった感じでした。

投稿: punkt | 2007.09.22 22:55

ジェーン・オースチン、期待できそうですね。
気楽に見られそうで。
日本公開してくれるといいんですが。。。

投稿: 三冬 | 2007.09.25 08:42

三冬さん
ジェーン・オースチンは、なかなか良かったと思いますよ。
途中、登場人物の行動にじりじりさせられるところは、まさしくジェーン・オースチンの世界だと思います。(笑)
日本公開。どうかなぁ。

投稿: punkt | 2007.09.26 00:14

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