トロント映画祭レポート(第7日目)
この日は、とっても盛りだくさんな1日でした。
見た映画は、”Bill”、”Married Life”、”Déficit”の3本。
最後の DÉFICIT は、ガエル・ガルシア・ベルナル初監督作品です。
一部の写真はクリックで大きなものが表示されます。
トロント7日目(9月12日・水曜日)
朝、毎日チェックしている Globe and Mail の TIFF特集記事の冒頭、みなさまもすでにご存知の通り、ヴィゴがベストドレッサーとして紹介されていてびっくり(笑)。
裏を見ると、ジョージ・クルーニーがワーストドレッサーになっていてさらにびっくりです。
ブログのコメントで、12日の朝、Good Morning America にヴィゴが出演予定と、Ushiさんに教えていただいたので、Good Moring Americaをずっと見ていたのですが、ぜんぜんヴィゴが出てきそうにありません。
今日の映画の1本目は9時上映開始で、15分前には入場していなければならないので、会場の Scotiabank Theater まで歩く時間を考慮すると、遅くとも8時半にはホテルを出ないといけません。
しかたありません。すぐにビデオクリップがネットに掲載されるだろうということで、生で見ることはあきらめて出発です。(後で出てきたビデオクリップを見ると、ヴィゴが出演したのは8時40分過ぎだったようですね。)
本日の1本目はアーロン・エッカート主演の ”Bill”(IMDb、TIFF公式サイト)
一族の経営する銀行で、人事部門の責任者を務めるビル(アーロン・エッカート)は、責任者とは名ばかりのどうでもいい存在。単なる一族のお飾りでしかありません。
妻のジェスも、すっかりビルのことを軽く見ていて、TVキャスターとの妙に親密なお友達関係を問いただすと逆に怒り出す始末。そんなビルのストレス解消法といえば、チョコバーを食べること。
そのビルが、地元の私立学校のメンターシップ・プログラムに参加させられて、ある少年を担当することに。人生の先輩として少年を指導するはずが、逆にその少年に導かれて、人生に積極的に対応していくようになるさまを描いたコメディーです。
アーロン・エッカートがちょっと情けない主人公を、持ち前の憎めないキャラを生かして演じています。
すべてにおいて中途半端なビルが、鏡に映したたるんだ自分の姿を見てシェイプアップを決意するシーンでは、すっかりお腹が出たセミヌードを披露しているのですが、翌日の新聞で、「今年のTIFFは中年男性ヌードが流行。ヴィゴ・モーテンセン、マーティン・フリーマンに続いて、あやうくアーロン・エッカートのお尻を見せられそうになったが、思いとどまってくれて良かった。」といった趣旨の記事が出ていて、この3つをすべて見た私って...と思ってしまいました(笑)。
この Scotiabank Theater は、新聞広告によれば、14日から ”Eastern Promises”を上映する映画館のはずなのですが、映画館内の Coming Soon の広告にもありません。
TIFFの上映は朝9時からはじまっているのですが、14日のことを聞こうにも、映画館としてのチケット売り場が開くのは午後からと表示されていたので、夜、もう一度戻ってくる時に聞くことにしました。
2本目の上映時間まではずいぶん時間があったので、その間、本屋で雑誌をチェック。
新しく出たばかりの Entertainment Weekly にヴィゴの写真入記事を発見。
旧市庁舎(現在は裁判所の一部)を見物したり、イートンセンターをぶらぶらしたりして時間をつぶし、Ryerson Hallへ。
6時半の上映の、1時間ちょっと前に会場に着いたのですが、ホールの前にTVの中継車が!
レッドカーペットの準備もされています。
えぇ!? 今日はレッドカーペットだったの?
”Married Life”のレッドカーペットの可能性をすっかり見落としていた私はびっくり。
TIFFでは、どの作品も少なくとも2回の上映があって、ガラ会場の上映でなくても、1回目の上映が、Visa Screening Room か Ryerson の夕方か夜に設定されていて、来場予定ゲストのリストに監督や出演俳優の名前が載っていれば、レッドカーペットがあるようです。
また、他の会場でも、監督や出演俳優がTIFFに来ていれば、1回目の上映で舞台挨拶の可能性が高いのです。
すっかりのんびりと会場に来たので、チケットホルダーの行列はホール前の歩道から、角を曲がってずっと伸びています。
ようやく入場がはじまりましたが、まだレッドカーペットには動きが無いもよう。
真ん中より前の方に席を確保すると、すぐに入口までとって返します。
ホールの入場者で入口まで戻ってくる人は意外にすくないので、マイケル・ムーア監督の時と同じように、報道陣の後ろの柵越しにレッドカーペットが見えそうです。
周りの人たちと、レッドカーペットには誰が来るのかしら。ピアース・ブロズナンは来るかな? クリス・クーパーは? なんておしゃべりをして、前のカメラマンが大きいから前が見えないね、などと言っていると、まだ余裕のあるカメラマンも、ちょっと屈むそぶりをしてみせたり、茶目っ気たっぷりです。
そうこうしているうちに、監督、キャストが到着しはじめました。
まずは女性陣、レイチェル・マカダムスは大きな目をくるくるさせて、ファンに手を振ったりとってもチャーミング。
そして、クリス・クーパーが!
とっても渋いです。
報道陣のインタビューに答えるときも、ちょっと無愛想に見えるぐらい生真面目な感じ。
クリス・クーパーはかなり好きな俳優さんなので、予期せずに間近で見られてなんてラッキー。
でも、写真は思いっきり手ぶれしてました。
なので小さな写真でごまかしますね。
残念ながらピアースは現れそうにないので、席にもどりました。
舞台挨拶は、ピアースは他の仕事の関係で残念ながら今日は来られませんでした、とまず断りを入れた監督が、レイチェル・マカダムス、パトリシア・クラークソン、クリス・クーパーを紹介する形で行われました。
”Married Life”(IMDb、TIFF公式サイト)
舞台は第2次世界大戦後の40年代のアメリカ。
堅物で面白みに欠けるのハリー・アレン(クリス・クーパー)は、戦争で夫が行方不明になった若いブロンド美人のケイ(レイチェル・マカダムス)に首ったけです。ただ、彼にはずっと連れ添った妻のパット(パトリシア・クラークソン)がいるのです。妻のパットに離婚を切り出す勇気がないハリーは、とんでもない究極の解決策を考え始めます。
ハリーの親友のリッチ(ピアース・ブロズナン)は、ハリーに不釣合いな美しいケイを紹介されてびっくり。
リッチはハリーがいない隙に、ケイを食事や遊びに誘い始めます。
物語はリッチのナレーションで進んでいくのですが、実に洒落た、ブラックユーモアたっぷりのコメディー。とっても面白かったですよ。
デイヴィッド・ウェナム氏の出番はほんのわずかなのですが、実にインパクトのある役で、ちゃんとハンサムさんだし、すごく笑えます。
客席も爆笑ではないのですが、あちこちでクスクス笑いや、”Oh My God!”という小さな叫び声が上がったりして、みなさんとってもこの映画を楽しんでいました。
ピアースはちゃんとプレイボーイの王道を行ってるし、情けない事態に陥った時のクリス・クーパーの恨めしげな顔...みなさん、とっても芸達者なのでとっても良かったです。
この映画、ぜひ日本でも公開して欲しいです。もう1回観たいなぁ。
上映終了後、監督とキャストが再びステージに上がって、Q&Aが始まりました。
でも、残念ながら、私は次のガエル君初監督作品を観るために移動しなければなりません。
ほんの少しだけ聞いたところで、また、朝も行った Scotiabank Theater に移動です。
Scotiabank Theater の外にも、TV局の車が停まっています。ガエル君が来ることは間違いありません。
Scotiabank Theater では、まずチケットボックスに行って、14日の Eastern Promises の上映について聞きました。前売の購入が可能とのことだったので、一番早い、13:15の回のチケットを購入。
チケットホルダーの列に並び、ガエル君たちの到着を待たずに入場です。
こちらの会場は、特にレッドカーペットを設けてあるわけではないので、そのまま客席で待つことにしました。
上映前の舞台挨拶は、監督・主演のガエル・ガルシア・ベルナルのみ。
ここはシネコンで、舞台の照明設備がないので、舞台はほとんど暗闇の中。
プロのカメラマンが強力なストロボで撮影する瞬間だけ、はっきりとガエル君の顔が見えます。
写真も、運良くプロの写真とタイミングがあった時だけは写っているという状態です。
ガエル君の挨拶はスペイン語訛りのある英語で、ちょっぴり興奮気味に、でもとっても嬉しそうに話すのが印象的。すご~く、可愛いんです。
「皆さんには申し訳ないことに、この映画はスペイン語です。でも皆さんにとっての朗報は、映画が短いということです。」なんていうようなことを言ってました。
舞台挨拶後、ガエル君も客席に座って上映開始です。
ブルジョアで豊かな家の子であるクリストバル(ガエル・ガルシア・ベルナル)が、バーベキューパーティーをするために友人たちと、両親が留守にしている週末の家にやってきます。クリストバルはガールフレンドも招待していたのですが、アルゼンチンから来た美人のドロレスを紹介されると、彼女の気を引こうと一生懸命。道に迷ったガールフレンドからの電話にも適当な返事をして済ます始末です。
映画は1日の出来事を追っていくのですが、クリストバルと年の頃もほとんどいっしょの使用人の青年や、妹や妹が連れ込んだ友人たちとの軋轢を通して、恵まれた境遇でノンシャランとしているように見えるクリストバルの不安、焦燥、ナイーヴさなどが次第に浮き彫りになってくるという作品です。
この映画は、Vanguard という、先進的な作品を集めた部門での上映だったので、前衛的で判りにくい作品だったらどうしようかと思ったのですが、とても繊細で素直、初々しい作品で、予想以上にとても良かったです。
スペイン語の映画ですが、英語字幕がつくのでかえって判りやすかったかもしれません。
映画上映後、キャストも舞台に上がって、Q&Aです。
このQ&Aの時は、もうプロのカメラマンもいなかったので、舞台はほんとうに薄暗がりの中でした。
ここでも、ガエル君のスペイン語訛りの英語がちょっと舌足らずな感じに聞こえて、やっぱり、可愛いというのが感想。
Q&Aも最後まで聞いていたかったのですが、今晩はあの、David Letterman の番組にヴィゴがゲスト出演するはずなので、11時35分の番組開始までに戻らなければなりません。残念ですが、15分ほどQ&Aを聞いたところで中座。急いでホテルに戻ります。
ホテルにたどり着いた時、番組はすでに始まっていましたが、まだヴィゴは登場していません。さあ、いよいよヴィゴの登場です......真っ赤なスーツ!!!
今朝、TIFFのベストドレッサーにヴィゴが選ばれた記事を見ていたので、衝撃度はよりアップしたかもしれません。後でネットの画像を見ると、ややレンガ色がかった色のようにも見えますが、TVで見た時は目の覚めるような真っ赤に見えたんです。(左はTVから直接撮影した写真)
一人でさんざんヴィゴのファッションに突っ込みをいれながら番組を見ておりました。
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コメント
punktさん、こんにちは。
かわいいガエルくんの写真&映画の解説ありがとうございます。
予想以上によかったとのこと、安心しました(笑)
よろしかったら、ガエル君ファンサイトにも
こちらの記事をご紹介したいと思うのですが
よろしいでしょうか?皆さん、喜ばれると思うので。
写真の再投稿禁止の注意書きも入れます。
URLは、こちらです。
http://ggb.hp.infoseek.co.jp/
よろしくお願いします。
投稿: aya@bluechild | 2007.09.30 12:37
ayaさん
もちろん紹介してくださっていいですよ。
映画祭のレポートの最後には、トロントで入手した新聞に載っていたガエル君の写真もアップしようと思いますので、そちらもお楽しみに。
投稿: punkt | 2007.09.30 20:35
ありがとうございます。
早速、お知らせしてきます^^
新聞のガエル君も、楽しみにしていますね♪
投稿: aya@bluechild | 2007.09.30 21:42
いろいろ街歩きの様子や、会場周りの様子などを、その場にいた方の話で聞くのは楽しいですっ。 ありがとうございます。
赤スーツは生でしたか。うふふ。 布地や仕立てがいいのは画面からでもわかるんですけどね。
投稿: mizea | 2007.10.01 08:33
ayaさん
今月のMOVIE STARのトロント映画祭の記事に、ガエル君の記事が少しあります。残念ながら、写真はないようですが。
mizeaさん
ベストドレッサーを期待して、急いでホテルに戻ってきたのに(ぶつぶつ)
投稿: punkt | 2007.10.01 22:31
MOVIE STAR、うちにも、今日届いて、早速読みました。
他に2本も宣伝しなきゃいけなかったんですね。
写真、1枚ぐらい出してくれてもいいのに・・・
ガエルファンサイトの管理人さま、とっても喜んでいらっしゃいました。
ありがとうございます^^
投稿: aya@bluechild | 2007.10.02 19:55
ayaさん
本当にねぇ、ガエル君も日本で人気があるのだから、写真ぐらい載せればいいのに。
ちゃんとトロントの新聞にはガエル君の写真もありましたから、後でご紹介しますね。
投稿: punkt | 2007.10.02 23:13