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INTERVIEW Magazine 対談記事

viggo-worksのこちらで、INTERVIEW Magazine の最新号に掲載されいてる、ヴィゴとクローネンバーグ監督のユニークな対談記事を、patchesさんがタイプアップしてくださったものが紹介されています。

この INTERVIEW Magazine は、すでに紀伊國屋書店BookWebでも購入可能ですね。

この対談、とても面白いのですが、一部ネタバレの部分もあるので、ネタバレはなるべく避けて、面白そうなところだけかいつまんだ翻訳でご紹介します。

 

 

 

どうやら電話対談の形式のようなのですが、まずは軽いジャブの応酬から。

VM: 新たな普通じゃない会話の準備はできてる?

DC: 私たちに他の種類の会話をする能力なんてあったかね?(モーテンセン笑う) どこにいるんだい?

VM: バスルームだよ。西海岸、カリフォルニア。 あなたはトロントで、あなたの屋根裏の中?

DC: トロントで、いわゆるオフィスと呼ばれているところの中だよ。

VM: こんなに遅く電話してゴメン。でも実際は、あなたにとっては早いんだよね。

DC: 私にとっては完璧な時間だよ。

VM: 私も同じようなものなんだけど、遅くまで起きていて早く起きるという悪い習慣があってね。

DC: そでじゃあ、君は私よりよく働いているわけだ。

VM: そうだと思うよ。あなたはチェスの名人で、私はただのポーン(将棋の歩にあたるチェスの駒)だから。あなたが人を操るのが上手いという意味じゃなくて、時間を使うのが上手で、他の人にそれをどう使うのか指示するのが上手いという意味でね。

そして話題はタトゥーへ

DC: そういえば、君に私のタトゥーの写真を送るつもりなんだ。

VM: へえ、本物を入れたの?

DC: いや、そうじゃないんだ。娘のケイティが地元の雑誌の表紙の写真を撮ったんだが、私たちは私がタトゥーを身に纏ったらと思いついてね。もちろん、私が望んだタトゥーは、すべてのタトゥーの中でボスのもので、葉巻を吸っている頭蓋骨が王冠を戴いているやつだよ。

VM: それはロシアのタトゥーの本の中の1つの表紙にあるのだね。タトゥーがあると、みんなあなたを違ったふうに見たんじゃないかな、どう?

DC: 通りを歩いてきたある女性がいて、彼女は私を見て微笑んだんだが、下を見てタトゥーを見ると、突然、顔を背けたんだ。私たちが君に施したタトゥーを身につけて、君がロンドンのパブに行って、ロシア系移民たちを驚かせた時のことを考えさせられたよ。

VM: ああ、あれは奇妙だったよね。私はそれを取るまいと決めていたんだ。メイクアップ係の男性が毎日それをつけるのにずいぶん時間がかかっていたからね。ロシア系のコミュニティーにとって、おそらくそれは、刑務所のタトゥーだと見分けがつくんだ。我々のメイクアップチームは、大変な思いをしてその細部を正確にしたし、それプラス、あれは(元ロシアのエージェントだった)リトビネンコが毒を盛られた時だったから。

DC: そうだね、あれが起きたのは私たちの撮影がだいたい半分過ぎた時だった。

VM: そして、みんな、ロシア語を話したりロシア人に見える人物を誰でも警戒するようになったんだ。

DC: 私たちが撮影を開始した時は、ロンドンのロシア・マフィアはとても目立たない話題だったなんて奇妙だよね。ところがリトビネンコの毒殺のせいで、私たちが撮影を終える頃は、毎日新聞の1面のニュースだった。

VM: 覚えているかな、私たちが夕食に行ったとき、大きなパーティーをして、ウォッカをじゃんじゃんやっている二組のカップルがいただろう? そこで二度目が起きたんだよ。そこでは、恐怖はほんの少しだった。なぜなら彼らはちょっと強面タイプだったからね。少々酔っ払った一人の男が、勇気を奮って私に話しかけてきたんだ。彼がなんと言っているのか正確にはわからなかったんだけど、でもタトゥーについて聞いているのは解った。そこで、店の主人の助けを借りて、これは本物じゃないと説明したんだ。


そして話題はロシアの本や詩について及んだりした後、こんなやり取りが、

VM: 私たちの映画は本当はアメリカ映画じゃないよね。厳密に言うと、私が唯一のアメリカ要素だもの。

DC: 私は君をアメリカ人とは思わないよ。ヒストリー・オブ・バイオレンスの時に言ったように、君は実際、ロシア人だと言えるよ。君の頬骨からして明白だね。今後、君が他の種類の役をできるか疑わしいね。みんなこう言うんだ、「モーテンセンをアメリカ人役には配役できないよ。彼はすごく異国風だからね。」

VM: 私がこの仕事を始めた80年代の初めの頃、ちょっとそう言われたよ。

DC: 君をヒストリー・オブ・バイオレンスの中でアメリカ人に配役したのは、私にとってものすごく勇気あることだったと思ったな。


ヴィゴの次の仕事は、思いっきりアメリカンな西部劇なんですけど(笑)。
やっぱりこの二人のやり取りはすごく面白いです。

書き出してくださった patchesさん、ありがとうございました。

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コメント

 ありがとうございますっ。
>唯一のアメリカ要素
これ監督でなくてもちょっと・・違和感ある言葉ですね。
まぁ彼の一部は確かにアメリカでございますが。
 二人揃ってのインタは多いですが、「二人の対談」というのは初めてでしょうか。間に人が入らないと素がもっとでてきておもしろい。

 監督のタトゥー写真見てみたい(^^)

 

投稿: mizea | 2007.09.28 08:31

訳出ありがとうございます(お待ちしてました!(笑))
ほんとに息のあった漫才なんですねぇ(笑)
ヴィゴが監督に打ち解けているわけに納得です。
しかしバスルームって…冗談でしょうか(笑)

投稿: アンバー | 2007.09.28 22:14

記事のご紹介ありがとうございます。
英語の記事はネタバレが怖くてなかなか全部読めないので、
こうしてネタバレを避けて紹介していただけると嬉しいです。
この二人の会話は相変わらず面白いですね。

↓トロントのレポートも楽しませていただいています。
私もいつか(10年後ぐらい?)行けたら、絶対ヒッポ
ツアーバスに乗りたい!!

投稿: Aralis | 2007.09.28 22:24

mizeaさん
どう考えてもヴィゴはあまりアメリカっぽくないですものね。
このお二人さん、日頃からこういう調子でポンポンやりあってるんでしょうね。

アンバーさん
>しかしバスルームって…冗談でしょうか(笑)
あんまり電話かけるのにむいた場所とも思えないんですけどね。

Aralisさん
晴れて、ネタバレOKの身になりましたので、面白い記事があったら紹介したいのですが、面白いのに限ってネタバレだったりするのが残念なんです。

トロントのレポートも、本当に忘れてしまわないうちに残りを書かないと...

投稿: punkt | 2007.09.29 01:12

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