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ローマのヴィゴについて Omero.it の記事(その1)

070618viggo_56月18日に、ヴィゴがアラトリステのプロモーションのためにローマを訪れた時の、とても面白い記事を教えていただきました。

El Alma de Viggo で LadyArwenさんが紹介してくださった、Omero.it の記事(イタリア語)を、viggo-works のこちらで、Cindaleaさんが英語に翻訳して紹介してくださっています。

非常に内容のある記事だったので、Cindaleaさんにお願いして、日本語に翻訳して紹介する許可をいただきました。 とても長い記事ですので、何回かに分割してご紹介いたします。

出典の Omero.it は、Scuola di scrittura Omero という物書きのための学校のサイトのようです。また、この記事の著者である Lorenza Del Tosto は、今回のローマにおけるプロモーションで、ヴィゴの通訳を務めた人だそうです。

Thank you so much, LadyArwen and Cindalea!

 

 

ヴィゴ・モーテンセン

           by Lorenza Del Tosto

Esedra広場のそばの大きなホテルのホールには、6月の月曜日の朝、大きな期待があった。広報担当、メイクアップ係、ホテルの上級職員が、ガラスの回転ドアの向こうのとても混雑した通りとその周りを熱心に見渡していた。

彼らは、最新の映画を撮影中でブダペストからやってくる、多彩で、魅力的なヴィゴ・モーテンセン、カピタン・アラトリステにすぐに気がつくように、少なくとも歓迎しようとしていた。

彼は、「Il Destino di un Guerriero(ある兵士の運命)」(訳注:イタリア版の ALATRISTEのタイトル)(アグスティン・ディアス・ヤネス監督、アルトゥーロ・ペレス・レベルテの小説「カピタン・アラトリステの冒険」による)のプロモーションのため、わずか数時間ローマに滞在する予定だ。

この映画のイタリア公開に参加することが、彼にとってとても重要だったので、撮影の休みの日に、骨の折れる旅という重荷を引き受けたのだ。

時間が刻々と過ぎ、彼を待つために通りに出て左右を探す人もいた。

しかし、ヴィゴが漆喰装飾とベルベットと絹にあふれた大きなホールの真ん中に現れたとき、我々の中の誰も、そこに彼がいると気がつかなかった。ただ、ほんの少数のホテルの宿泊客が、奇妙な人物、ふらつきながら前に進む完全に疲れきった人に、驚いて気がついた。もしも誰かが助けに入らなければ、彼はその尋常でない荷物とともに、床に倒れていただろう。

だが、私たちのグループのメンバーが気がついて、彼を取り囲んだ。彼らは、まるで彼が別世界、別の時代から来たかのように、唖然とした静けさの中、ヴィゴをしばし見つめた。じっと見つめる目、色の淡い髪、ボウル状のカットに、風変わりな人目につく横わけの髪、大きな青と赤の縞のサッカーシャツが青白い肌と細身の体と対照的だ。

黒と赤のバッグを肩から下げて、別の手にはマテ茶の容器(苦く、カフェインに富んだアルゼンチンのお茶(訳注:マテ茶のカフェインは紅茶やコーヒーよりずっと少ないそうです。))とそのストローを持って、まるで聖杯とでもいうように、ちょっと掲げ持っている。

私は、メイクアップ係の男性が、「今すぐ、どうやって彼をちゃんとすればいいんだ?」とうめくのを聞いた。ホテルの女性が、彼は通りの真ん中で、運転手が車を寄せるのを待たずに車から降りた、と囁いた。

彼の微笑みはほとんど目をつぶりそうで、傾いて肩を揺らしながら私たちにキスとハグをしたが、彼の重みが長々と肩にかかったのを感じた。彼の目は閉じていて、すぐにも彼の軽いいびきが聞こえてきそうだった。昔々、旅人たちが暖炉のそばでお話を聞かせる準備ができると、その直後に寝てしまったように。

私たちは、やさしくそっと彼を揺り動かして、メイクアップをはじめるのが良いか、それとも一杯のコーヒーがいいかたずねた。彼はにっこりした。おねだりする子供のようにウィンクすると、「ちょっと寝かせてくれ、ほんのちょっと。」イタリア語でつぶやき、そして囁いた「一晩中仕事をして、空港に午前5時に着いたんだ。」

彼らは半時間寝ることを許して、それからマテ茶とコーヒーのためのお湯を彼に持っていくことにした。

それから、メイクアップをして、単独インタビューを1つ、次に共同インタビュー、まずウェブサイトの共同インタビューで、それから新聞と放送網の共同インタビューが最後の予定だ。

「寝る」という単語を聞くと、彼は感謝してうなずくと、それ以上なにも聞かなかった。ホテルのスタッフに付き添われてエレベーターの方に彼が歩き去る間、我々の視線はなすすべもなく彼の後を追った。

ヴィゴがローマ入りする直前は、夜間撮影だから大変だろうという話は聞いていましたが、これほどフラフラになってローマ入りしたとは...
ブダペストからローマの移動では、飛行時間も短いので、ほとんど寝ることができなかったのでしょうね。

ローマのヴィゴについて Omero.it の記事(その2)

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コメント

punkt様、こんにちは。いつも拝見させていただいています。
V-worksで記事を見ていたのですが、英語を読むのが億劫だったので、後回しにしてしまいました。
こんなに面白い(ヴィゴに失礼?笑)ことが書いてあったなんて!
許可を取って翻訳してくださって大感謝です。

>「今すぐ、どうやって彼をちゃんとすればいいんだ?」

ここで思わず爆笑してしまいました。

ヴィゴは、タイトなスケジュールの中でも、アラトリステのプロモーションを大事にしているんですね。この映画に限ったことではないでしょうけれど、ヴィゴらしいといえばヴィゴらしいですが、改めて、その姿勢に脱帽です。
本当にどうもありがとうございました。続きも楽しみにしています。

投稿: marie | 2007.07.07 13:43

punktさん いつも本当にありがとうございます。ヴィゴはお疲れモードでしたのね。撮影の合間のプロモーションだし。       punktさんがトロントでヴィゴとショーンさんに会えますように☆

投稿: つっちー | 2007.07.07 14:16

翻訳ありがとうございます。 果敢に英語にチャレンジして(いつもどおり玉砕 というか 今回は翻訳サイトも一応使ってみましたがやはり(;一_一)) 断片的にわかるところで、「これはかなりおもしろいのでしょう、全部わかれば」と思っていたので、許可をいただいての翻訳、感謝します。

 しかし、写真で「できあがり」を見ると、メイクアップ係の男性はグッジョブ!ですね。

投稿: mizea | 2007.07.07 14:58

punktさん
いつも翻訳ありがとうございます。
ローマのヴィゴ、やけに顔が白かったので、これで謎(?)が
解けました。
ほとんど寝ていなかったんですね。 相変らず無理する人です。
しかし、会見に現れたのはラブリーなハルダー教授でしたから
確かにメイクさんの腕かも…
続きも楽しみにしています~。

投稿: spring | 2007.07.07 17:57

marieさん
>「今すぐ、どうやって彼をちゃんとすればいいんだ?」
こう言っていたメイク係さんですが、この続きでは...
どうぞお楽しみに。

つっちーさん
眠くてぶっ倒れそうなヴィゴなんて、ちょっと見てみたい気もしますが(鬼!)
>トロントでヴィゴとショーンさんに会えますように☆
ありがとうございます。
本当にショーンも来てくれないかしら。

mizeaさん
ローマの写真だけ見ていたら、こんなだったなんて想像つかないですよね。
疲れ果てていた割りには、ヴィゴがまた若返った、と評判でしたから。

springさん
いくら強靭なヴィゴでも、あんまり無理しないで欲しいですよね。やっぱりもうそれなりの御年なんですから(爆)
続きも、ぼちぼち頑張ります。
先は長丁場だ。

投稿: punkt | 2007.07.07 23:02

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