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Viggo-Works 独占インタビュー

本日は、Viggo-Worksに素晴らしい記事が掲載されました。
Viggo-Worksが独自におこなったヴィゴのインタビュー記事です。

【追記2】 ブログのトラブルで消してしまった訳文を復活することができました。でこさん、おしえてくださってありがとうございました。

このインタビューは、ヴィゴのマネージャー Lynn Rawlins を通して、Viggo-Worksがメールであらかじめ送った8つの質問に対して、ヴィゴ自身がメールで回答したものだそうです。
計画自体は、昨年の12月からスタートして、ヴィゴから質問を受けても良いとの回答をもらったのが1月末日。2月に質問メールを送って、実際の回答が届いたのが、4月3日とのことです。

Viggo-Works のご好意により、ヴィゴファンサイトであれば転載してもかまわないとのことで、Viggo-Worksの管理人である Riv Resさんにも、日本語に翻訳して掲載することの承認をいただいていますので、全文を翻訳したものをご紹介いたします。

以下の日本語訳は、私個人の訳であって、原文のニュアンスを正確に伝えるものではないことをご了承ください。ぜひ、ヴィゴ自身の手による原文を、viggo-worksでご確認ください。

【追記】 いったん、Viggo-Works に掲載されたヴィゴからの回答ですが、今朝方、ヴィゴ自身が推敲して部分的に書き直したものが届き、Viggo-Works に掲載された文章も新しいものに差し替えられました。違いはわずかですが、言葉が付け加えられたところもあるので、日本語訳も見直して修正いたしました。それにしても、ヴィゴは本人がこのインタビューでも書いているとおり、言葉の細かな違いに相当こだわりがあるようです。
今回のヴィゴの文章は、全体的に主語の一人称がほとんど省略されていたり、大文字を使っていなかったり、かなり特徴的です。

もともと、日本語に訳すときは、日本語らしくするために一人称の「私」はほとんどとってしまうので、他とは違うこの文章の特徴が日本語ではまったくわかりません。ぜひ原文をチェックしてみてください。

 

なお、オリジナルのインタビューの著作権は、すべて viggo-wroks にあります。

 

Viggo-Works がヴィゴと語る

2007年4月3日  出典:Viggo-Works

<書くことと出版>

Viggo-Works: あなたの詩のスタイルは、非常に最小限で無駄のない詩句から、最近のあなたの本の中にある長く複雑な散文詩まで、相当変化に富んでいますね。構成や作品の発表形態を選択する上で、影響するのは何でしょうか?

Viggo: 木、夢、疑念、鳥、本、雨。最近は散文のスタイルで書くことがしっくりする。何年か前にやっていたように、ひとまとまりの文章だけでなく、詩を整理したり書き直したりする十分な時間がない。だが、それはこのごろは正しいと感じている。不要なものを取り除いて、整理されたもの。言葉の選択と構成について、まったく私は細かいところにうるさいのだが、生き生きした描写や散文の断片に本来備わっているリズムをより信頼している。それは詩の朗読に好ましいものを示すといったようなこととは関係ない。相変わらず、仕上がっていない多くの作品については自分自身に口うるさいままで、過去2年以上、どうやって完成して出版物にするか確信が持てないでいる。前進。集中する時間があるときには、喜んで書くことを通して自分の感覚をちょっと探ってみるし、他の人々の感覚を理解しようと試みている。散発的や行き当たりばったりに走り書きしたり、その結果生じた断片を書き直すのではなくて、より一貫した、毎日の自分に専念する時間を見つけて、より堅実に書きたい。

V-W: 自分自身の作品の本や展覧会のデザインをする時、どこからスタートするのですか? 何を含めて、何を除くという決定の指針となるのは何ですか?

Viggo: 絵を描いている時、私はただ描く。写真を撮るとき、私はただ写真を撮る。意図的に、写真のシリーズに関係させようとしている範囲で、構想にあったものにしようとすることはめったにない。それを撮ったときは、たとえば馬の上からの撮影 - 馬に乗っている人または馬の視点から -のように、それにふさわしい時があった。あるいは、特定の場所や特有の風景に長時間さらされる状態を作った。その選択が、いつも自分が連動しなければならない生の露出に強く作用するであろうことを知っている、特定のフィルムとカメラをしばしば選びがちである。デジタルで撮影することはほとんどないが、もっとそうすることに反対しているわけではない。私は消えていく粒子の様子、揺らめき、私たちを流れ過ぎていくものを近くで見つめることを教えてくれる偶然が好きだ。

 

<映画>

V-W: 多くのインタビューで、あなたの役柄をその誕生、起源まで遡って研究するとおっしゃっていますね。俳優として、あなたにはなぜそれが重要なのですか?

Viggo: 自分を落ち着かせられるからだ。仲間の俳優たち、クルーのメンバーたちの中に飛び込まさせ、日々もたらすものを理解することができるからだ。それは、大きな自信喪失なしに、役柄の中で、必要に応じた反応をする助けになる。

V-W: 映画の役柄の背景や歴史を構築するとき、自主的なのと、役柄の外見の管理をするのは、どの程度、あなたにとって重要ですか?

Viggo: 私はいつでも監督、撮影カメラマン、照明、衣装デザイナー、セットデザイン、小道具係などに対してオープンで、誰とでも意見の交換をするのを楽しむ。特に、準備の間と撮影開始時にはね。過度であったり押し付けがましかったりしない限りは、最高の映画制作者はいつでも俳優の寄与を歓迎すると気がついた。映画の製作は、理想的には、それが上手くいく時にはチームスポーツだね。

V-W: ロード・オブ・ザ・リングは別にして、映画プロジェクトに参加すると決めるときにゆっくり時間をかけることを好むと報じられています。あなたがおこなう意思決定プロセスの概要を説明していただけますか?

Viggo: おそらく無理だね。明らかに良く書かれた脚本が良いし、願わくばそういうものを手に入れたい。幸運でなければならないけどね。少しの不確実さと未知なものへの懸念は、それに何か学ぶ価値があるであろうということの良い指標になると私は学んできた。俳優は多くの人たちが考えているほど言いたいことが言えるわけではない。私たちは、良い役柄に遭遇する多くの幸運と、どんな撮影でも良い貢献ができることが必要だ。結局、最初にオファーされたときに受けるか辞退することしかできないんだ。

 

<写真>

V-W: イメージを撮ろうと決めるとき、構成や視点を考えていますか...あるいは『腰から抜くなり撃つ』といった類で、ただ目に付いたものを現像するのでしょうか?

Viggo: 両方だね。ときどき主題や取り組み方の点で明確な目標がある場合があるが、選択の余地もオープンにしておきたい。そして、周囲の状況 - 光、用具、天候、個性など - に合わせる。

V-W: 今日のデジタル一眼レフ技術の進歩にともなって、デジタルカメラを考えたことはありますか? なぜそうか、あるいはそうではないのでしょうか?

Viggo: 少し考えたことはある。おそらくもっと考えるだろう。

 

<改革主義>

V-W: ヴィゴ、あなたは早い時期から、一貫して、ブッシュ政権の方針や動機に対して激しく非難してきました。そして時には、民主党員に負けず劣らず活発に、ブッシュ/チェイニー独裁政権に反対して声高に異議を申し立ててきました。現在および来るべき2008年の大統領選挙で、アメリカの双方の有権者が直面しているもっとも大きな問題は何だと思いますか? どのような候補者が、次の大統領として、この国家の進路を最も良く変えることができると思いますか? あなたが支持するであろう候補者は今回の候補者の中(ますます増えつつある範囲を超えて)にいますか?

Viggo: 疑念を尋ねることと間違いを認めること、不適当なあるいは十分な情報を知らされなかった立場/発言に対する償いをするための心からの努力をすることすべてが、近づく2008年のアメリカ選挙の候補者として価値ある資質だ。しかし、アメリカは次第に世界の中心ではなくなっていきている。私たちは本当にこの地球を分かち合うことが現実に必要だ。環境を管理し、私たちの思考過程の最前線にある将来の世代の幸福を公平に考慮する。2008年のアメリカ選挙に向けた大統領候補者に関する限りは、まだ選定はしていない。

© Viggo-Works

 

忙しいなか、私たちファンのために時間を割いて回答を寄せてくれた、ヴィゴと、この素敵な企画のために奔走してくださたった、Viggo-Worksのみなさんに感謝いたします。

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コメント

はじめまして。Punktさんのブログ、よく拝見させていただいてますminamiと申します。
楽しみにしていたViggo-Worksさんの独占インタビュー、いち早く翻訳してくださって有難うございます。
Viggo-Worksはさすがに老舗のファンサイトだけあって、他のインタビューとは一線を画す、突っ込んだ内容のインタビューでしたね。
それに対して、真面目で誠実でありながらもちょっと観念的なところのある回答は、いかにもヴィゴらしいと思いました。
日本では「アラトリステ」の公開がまたもや遠のいてしまった感のある中、Viggo-Worksさんのこういった企画はとても嬉しかったのですが、なにしろ英語力がないのでこちらの翻訳はとても有難かったです。いつも有難うございます。

投稿: amibito | 2007.04.09 19:30

punktさん、早速の翻訳ありがとうございます。
きっと、英語が堪能なサイト様でアップしてくださると
期待してました。
「アラトリステ」プロモーションで、忙しい中
ファンの為に、答えてくださったヴィゴに、感謝ですね。
アート制作する時の、ヴィゴの考え方などがわかり
興味深い内容でした。

さて、もうご存知かもしれないですけど
ヴィゴが観戦したサンロレンソの試合のビデオクリップが
San Lorenzo USAにアップされていました。
http://www.sanlorenzousa.com/index.php?option=com_xevgfx&func=detail&id=47
2分35秒から、5秒間だけですが、旗をブンブン回すヴィゴが
映っています。

投稿: aya | 2007.04.09 21:20

minamiさん
こちらこそ、はじめまして。
真面目なヴィゴは、さっそく自分の文章で気に入らないところがあったらしく、インタビュー記事に細かな修正が入りました。
ヴィゴの文章は、難解な部分も多くて、いつも訳すのには苦労します。今回も、どこまで正確にヴィゴの言わんとしていることを伝えられたのか、怪しい部分もままありますが、ちょっとでもみなさんのお役に立てたらと思って頑張ってみました。

ayaさん
ヴィゴの文章は、ヴィゴ本人の修正が入りました。
訳文もあわせて修正したので、もう一度最新のものを読み直してくださいね。
ビデオクリップの件、お知らせありがとうございます。
さっそく見に行ってきますね。

投稿: punkt | 2007.04.09 21:33

えりこさんのところで教えていただいて飛んできました。
翻訳、大層難しかったのではないかと思うのですが、punktさんのおかげで日本語で読める幸せを噛みしめております。本当にありがとうございました。

ヴィゴの回答もさることながら、質問そのものがものすご~く考え抜かれたものであることに脱帽致しました。ううむワタシも見習わなくては……果てしなく無理のような気がする……。

投稿: ケイ | 2007.04.09 23:09

ケイさん
ヴィゴの文章を翻訳するのはいつも難しいので、今回もチャレンジしようかちょっと躊躇したのですが、頑張ってみました。
上手はインタビューって難しいですよね。
数が限られている質問なので、時間をかけて準備されたようですね。私も....う~ん、無理かもしれませんね。

投稿: punkt | 2007.04.10 22:15

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