« 難しい選択 | トップページ | 「チャタレイ夫人の恋人」プロモ写真 »

Dominical 2006年8月27日号の記事

Dominical20060827viggo-works のこちらで、以前にも写真だけご紹介したことがある、スペインの雑誌 Dominical 2006年8月27日号の記事を、NacidaLibreさんが英訳してくださったものが紹介されています。

viggo-worksの上記のリンク先の写真をクリックすると、とても大きな写真をご覧いただけますよ。

全部だととても長いので、面白そうなところだけをちょっとかいつまんでご紹介したいと思います。

なぜ、わざわざスペインの映画に出演することにしたのか、だとか、アラトリステと現代の共通性についての、何度も繰り返されている話題の後、

ペレス・レベルテのキャラクターと、ロード・オブ・ザ・リングの神話的なヒーローであるアラゴルンとの相違点と類似点はなんでしょう?

どっちも剣を持ってるね(笑)。でもロード・オブ・ザ・リングは非常に北方文化の影響を受けているんだ。アラゴルンは架空のお話の住人でもあるけれどね。アラトリステは南ヨーロッパの地中海文化により関係していて、多くの部分が歴史的な事実によっている。どちらのキャラクターも友人を守り、高潔で、危険を冒す...どちらも私みたいにおしゃべりじゃないね(大笑)。アラトリステはいつも正しい行動をするわけではない。彼は狡猾で法を破るし、女性に対して嘘をついて飲んだくれる。怒りや嫉妬のせいで誤って人殺しもする。でも彼は、いつも正しい行いをするアラゴルンよりずっとリアルだ。アラトリステの方が、よりリアルで暗い話だね。それに比べて、ロード・オブ・ザ・リングはおとぎ話のようだ。

あなたにとって、だれがヒーローですか?

スポーツマン、芸術家、政治家、医者、労働者、引き換えの何かを期待せずに何かを与えてくれる能力があって、自分自身が勝利者ではない時に難局に対処する人なら誰でも。

ヴィゴが、最近になっていわゆるヒーローになったことに関連して、

あなたの良心に照らして、悪役をやることは問題ではないのですか?

ああ、何回かはね。ショーン・ペンの映画のようにね。でも、悪人に直面する時はいつでも、彼が悪くなった理由を探すんだ(完全に悪い人なんて誰もいないからね。)。その理由を見つけることができたら、私はその役をやるんだ。2、3回、根拠のない暴力を見せる役を断ったよ。悪役はほとんどいつもとても良く書かれているんだけどね。悪役はより深みのあるキャラクターでより興味深いんだ。アラゴルンのようにとても善人であるような役はつまらないんだ。

あなたの外見とその目が、あなたのキャリアに大いに貢献したと思いますか? 暖かくも、また厳しく氷のようにもなることができるあなたの目の力強さが、早くから注目されたと思うんですが?

そうだね、もちろんそれは私の財産の1つだよ。大抵の場合、私は勤勉な、徹底した俳優だったと思うんだ。でも何年もの間、良い役はなかった。何度も、私はオファーされた役を何でもやり...幸運を待たなければならなかった。それは、名声とお金を私にもたらした、ある役に遭遇する形で5年前にめぐってきた。すべては突然で、私は多くの仕事をしたし、それは良かった。でも何年もの間、私はただ生計を立てているだけだったんだ。

悪役の面白さについては、ショーンも同じようなことを言ってますよね。それにしても、ヴィゴはやっぱり長い下積み時代に苦労しているようですね。
若い頃にハリウッドの俳優で崇拝していたのは誰かと聞かれて、メリル・ストリープ、マーロン・ブランド、モンゴメリー・クリフトの名前をあげた後、今でもイングマール・ベルイマンの「秋のソナタ」のリヴ・ウルマンを見るのはうっとりだ、なんて言っています。

あなたはよく訓練された俳優ですが、ただ監督の言うことに従う俳優なのか、あるいは監督からの注釈が常に必要な質問の多い俳優のどちらでしょうか?

2番目の方だね。昼でも夜でもいつでも。私は監督を悩ませているよ。彼の仕事はとても大変なんだと理解しているんだよ、不安なすべての俳優たちに答えて。疲れ果てさせる、撮影のあんなにも多くの事前の準備の後で、どうやって彼らがそれに辛抱できるかわからないよ! 彼らは本当に私たちの英雄さ!

それは言い換えると、あなたは監督をするつもりはないという...

やってみたいと思うよ。それについては考えているんだ。でもそれには、残りのすべてを一方に押し進めなくちゃならないし、私自身、それをする用意や準備ができているかどうかわからないんだ。

ヴィゴみたいに完璧主義で、なんでも自分でやらないと気がすまないタイプは、監督業は難しいかもしれないなぁ、とちょっと思うんですが。

子供のころ、都市部でなく田舎の大自然の中で育ったことについて、世界の見方を形作るのに影響があったか、という質問に対しては

とっても、とってもね。母なる自然が最初の学校なんだ。彼女を観察すれば賢くなれる。循環、生と死について学ぶんだ。そして日が昇ってから沈むまで(そして自らの手を汚して)一生懸命働くこと、気象条件と戦う(共に戦うことも)学ぶんだ。デンマークと南アメリカに住み、あとでアメリカに帰ったことは、私に多くの文化があることを、どれもとても尊敬に値し、人生の見方がいろいろあることを学ばせた。一方で、何度もの移動は私を(多くのところを故郷と感じるとはいえ)根無しにしてしまったし、親友がほとんどいなかったんだ。子供時代の友達がね。正直言って、これは残念なんだ。

コスモポリタンでありながら、確固たる所属意識を持てるような環境は、難しいんでしょうかねぇ。この点は、ヴィゴとショーンは対照的ですよね。

最後に、コメディーのような軽い役のオファーはあまりないのでしょうか、という質問に対しては

私はまだコメディーのオファーを受けたことが無いんだ、なぜだかわからないけど。でも時々、自分の役にちょっぴり皮肉な感じを滑り込ませているよ。アラトリステにも注意して...最も劇的な作品でも、喜劇的な状況をいつも見つけるんだ。悲劇と喜劇の間はたった1歩だっていつも言ってるんだ。そうだね、気の利いたセリフのある、楽しくて軽い感じの古典的なコメディーは好きだね。

ヴィゴのコメディーは見てみたいですよね。
けっこういけると思うんですけど。

|

« 難しい選択 | トップページ | 「チャタレイ夫人の恋人」プロモ写真 »

Viggo Mortensen」カテゴリの記事

アラトリステ」カテゴリの記事

コメント

punktさん、あけましておめでとうございます。
新年から、興味深い記事の翻訳、ありがとうございます。
ヴィゴのコメディー、私も観てみたいです。
「GOOD」ってまだ本決まりじゃなかったんでしたっけ?
これはコメディーでしたよね。巻き込まれ型の主人公ってヴィゴにピッタリだと思うのですが。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(お世話になりっぱなしで心苦しいのですが・・・)

投稿: HIDUKI | 2007.01.04 12:52

HIDUKIさん
明けましておめでとうございます。

そうか、「GOOD」がありましたね。
原作の舞台はブラックコメディーだそうですが、映画はどんな脚本になるのでしょうか?
「GOOD」は、コメディーといっても、古典的なコメディーとはずいぶん違ったものになるような気がするんですが、どうなんでしょうね。

今年も、よろしくお願いいたします。

投稿: punkt | 2007.01.04 23:01

 また翻訳をありがとうございます。 ほんとに下積みの時は苦労されたのだと思いますが、その語学力だけでも転職は容易でしたでしょうにその道は選ばれなかったわけで、役者という仕事がよほどお好きでしたんでしょう。 私たちファンにとってもヴィゴさんが役者を辞めなかったのは幸運でした。  苦労というのは精神的な面のこともかなりあるかもしれません。

 昔の映画好きなので、「気の利いたセリフのある、楽しくて軽い感じの古典的なコメディー」という感じが、とってもわかります。
 「GOOD」は日本の舞台も、その公式サイトも見ていないのですが、舞台劇のコメディーってひねりがあるというか、ものすごーく笑えるのにとても重い内容だったりすることもあるのかなと思います。
 昨年見た翻訳劇(高い評価を受けているものです)で、そういうものがあったものですから、いわゆる「コメディー」でイメージする内容とはちがうのかしらとも思ったりしました。 が、これもまた無事製作されるかどうなるかわからない映画ですね。 

投稿: mizea | 2007.01.05 00:31

mizeaさん
長いこと、役をあれこれ選ぶ余裕はなかったみたいですものね。
「GOOD」はいかにもヴィゴが好みそうな内容だと思うので、ぜひ映画制作が実現して欲しいですね。

投稿: punkt | 2007.01.05 23:54

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

英語が堪能なサイトさまで、きっと翻訳してくださると
期待しておりました。ありがとうございます^^
ブログに追記させていただきます。
それから、事後承諾になって申し訳ないですが
ブログにリンク張らせていただいてます。

「GOOD」の雲行きが怪しくなってきたようですが
ヴィゴのコメディを観てみたいので、何とか実現してほしいですね。

投稿: aya@bluechild | 2007.01.06 15:42

ayaさん
明けましておめでとうございます。

ご紹介とリンク、ありがとうございます。
ぜんぜん英語に堪能じゃないので、Misaさんなんかとは違って、ほとんどいつもつまみ食いみたいな訳でお茶を濁しております。

”GOOD”も資金調達の問題で、撮影が遅れるか中止、というウワサが流れていますね。
大規模なハリウッドのスタジオ制作の映画以外は、常にこの資金調達の問題がついてまわりますね。
本当に、何とか実現して欲しいものです。

今年もどうぞよろしく。

投稿: punkt | 2007.01.06 19:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 難しい選択 | トップページ | 「チャタレイ夫人の恋人」プロモ写真 »