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Diario de León 8月30日の記事の内容

だいぶ遅くなりましたが、以前にご紹介した、Diario de León 8月30日の記事について、viggo-wroks の paddyさんが英訳してくださったものを元に、ヴィゴに関するところを抜粋してご紹介します。

viggo-wroks に掲載された Diario de León 8月30日の紙面
paddyさんの英訳

paddyさんが英訳してくださったのは、すべて Miguel Ángel Nepomuceno 記者が書いた記事の部分です。

8月30日の記事 2ページ目より

まず、8月29日にマドリッドの Villamagna ホテルで行われた記者会見の様子を伝える記事です。

ペレス・レベルテは映画化にあって最も恐れていた「女々しいもの」になってしまうのでは、という懸念について、「アラトリステは "政治的に正しくない"(訳注:ポリティカリー・コレクトに反するという意味) ヒーローで、殺人者で金で働く傭兵。そして、映画では、荒々しさを失ってしまうのではないかと恐れていた。しかし、アグスティンとヴィゴはその懸念を払拭して、暗くて善悪渾然としたヒーローのままでいてくれた。暗く、ひどく悲劇的な外観。ヴィゴはこのキャラクタを人間として作り上げた。そしてさらにはスペイン人なんだ。」すると誰かが「そしてレオン人!」と付け加えた。みんなの笑いがおさまったあと、レベルテが「もちろん、彼はレオン人だ! ヴィゴがそう望むのだから、私は疑わないよ。」と付け加えた。

さらに、アラトリステがレオン出身という部分について

レベルテは、彼の最新の小説が12月に発行される予定ということを明らかにし、その小説では、この映画に登場するキャラクターたちのいろいろな側面につてい注目したと言った。そのなかで「もちろん、私はアラトリステがレオン出身だということをまったく疑っていないよ、ヴィゴがそうしたがってるんだからね。」と言った。

ヴィゴは拍手喝采して、コンスタンティノ・ロメロ(訳注:最も有名な吹替え声優の1人だそうです。)の声のテストをして、そして、唸り声はハビエル・バルデムから取ったと。全員大爆笑した後、レオンのアクセントについて、どこで学んだのかしつこく質問した人がいた。同じような皮肉な調子で、自分が山岳地帯にいったというのは、あるジャーナリストたちの思いつきなんだと答えた。「本当に起きたことはこうだったんだ。コンスタンティノ・ロメロのテストをおこなったんだが、17世紀の時代は彼に合わなかった。そこで、カルメロ・ゴメスとイマノル・アリアス(訳注:これも有名な俳優たちだそうです。)にオファーがいった。でも、彼らは合意に達しなくて、私は自分でやらざるを得なくなったんだ。」と彼は説明した。「本当のところ」とモーテンセンは続けた「撮影が終わったいま、秘密を明かすと、私は役柄について何にもしてないんだ。すべては吹替えと採用された別の20人の俳優たちがやったことなんだよ。」全員が爆笑した。

でました、ほら吹きヴィゴ!

また、3ページ目の記事では

昨日、ヴィゴは撮影中、とても気安くて家庭的な雰囲気だったと指摘し、ハビエル・カマラはヴィゴが、撮影中にすべての俳優に15冊の本をプレゼントした事実を目撃したと付け加えた。それらの本は、レベルテが彼の小説で語っている時代のスペインの歴史に関するものだった。

またヴィゴがレオンの"養子"(名誉市民)になることについて、ペレス・レベルテは、素晴らしいと思うだけでなく、「彼はずっと前からそれにふさわしかったよ。」と言っていたそうです。

また、「新しい文化」と題された部分では、記者会見とは別におこなわれたインタビューからだと思われる内容が書かれています。

物静かな態度で、俳優はマテ茶を手にジャーナリストたちを迎えた。彼はゆっくりと語り、裸足で、柔らかなアルゼンチン訛で、アラトリステの重要性や映画について話した。「これは、語られなかった、人々が認めたくないと思っていることについて語っているんだ。だが、真実は、ある身振りや眼差しに隠されて示されるんだ。」

オーシャン・オブ・ファイヤーのような映画のスターにとって、ディアス・ヤネスの映画は「別の時代、別の言葉、そして別の国」に入り込むチャンスを与えた。その国は彼が「特に美術館」を観光客として見ていた国であったが、今や彼いわく「幸運なことにその一部になった」。

このスーパープロダクションで、この俳優は「たぐいまれなキャスト。なぜならこの映画はスペインで最も優れた俳優たちを集めているから。」の真っ只中の主役の重責を担っている。だが、彼は「責任」を怖がらなかったと断言した。「責任は、私のためになったと思うんだ。恐怖に打ち勝つチャンスのようにね。これ(恐れ)は健全な感覚だよ。」

自然体で、前向きに物事に向かっていくところがヴィゴらしいんですよね。
paddyさん、ミゲル記者、ありがとうございました。

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コメント

こんにちわ。
またお邪魔致します。スペイン公開から5日経ち、すでに約
80万人近くの人が映画館に足を踏み入れたそうです。
実は、私の義弟がセビージャ撮影のエキストラのアルバイト
をしたのですが、その時のヴィゴの人柄が忘れられないそうです。
エキストラに、暑いだろうとお水を配ったり、イニゴの父親ロペ・バルボア役の俳優さんの持つロックグループのコンサートにいきなり現れ、
グループのCDを買ったり(多分カディスだと思います)と、とっても
気さくな人だったそうです。私もその話を聞いて、ヴィゴって
素敵な人なんだなぁ~と思いました。
Pnktさん、記事と関係ない事書いてすみません。。

投稿: マンボ | 2006.09.05 23:11

マンボさん
スペインのこの週末の興行成績について、アラトリステが大変よい数字をたたき出しているというニュースが続々とでてきていますね。
5日間で80万人ですか。すごいですね。
スペインの人口は日本の約3分の1だから、日本に換算したら、240万人!

まあ! 義理の弟さんがエキストラのアルバイトをされたのですか!
ヴィゴがエキストラにキャンディーを配ったりしていた話は、あちこちで聞きました。
決してスターぶらない、優しい人柄で、共演者もスタッフも、誰からも愛されて信頼される人のようですよ。
素敵な話をありがとうございました。

投稿: punkt | 2006.09.06 00:06

ポリティカル・コレクトネスなんてクソ食らえだとケベード爺なら吼えているとこでしょうね。私はあれ大嫌いです。

それにしてもレベルテの旦那、新作でアラトリステたちの話を書いたってことは・・・? まだ続けるつもりなのか?

投稿: かとう | 2006.09.06 16:35

かとうさん
変なことばですよね >ポリティカル・コレクトネス

新作は、続きというよりは、アラトリステのもうちょっと若い頃の話か、登場人物たちをそれぞれ紹介するこぼれ話的な短編集なのかなぁ、と勝手に想像しているんですが。

投稿: punkt | 2006.09.06 22:23

私も自分の論文では極力ニュートラルな表現を心がけていますが(さすがに彼/彼女なんてのはやらないけど)、そういうのは論文とか公的文書のようなパブリックな領域のものだけで良いんですよ。それに血眼になってやるべきもんでもない。ポリティカル・コレクトネスよりも寛容の精神のほうが1万倍大切です。

新作の方ですけども、既発表のエピソードはアラトリステの物語のごく一部、彼が30代後半の時期と還暦過ぎの時期の話しか無いですからね。書こうと思えばいくらでも書けるんじゃないですか。ボライソーとかホーンブロワーみたいに、最後はどうやって死ぬか決まっていても、それまでの人生のエピソードはどんどん作れる物語ですから。

投稿: かとう | 2006.09.06 22:48

 マンボさん、義理の弟さんのお話ありがとうございます。

 エキストラ募集の話は、海外からのニュースでリアルタイムで見ていたわけですが、まさかほんとに参加なさった方のお話を伺えるとは思いませんでした。 それに素敵な内容で。 ありがとうございます。
 

投稿: mizea | 2006.09.07 00:55

かとうさん
なるほど、原作はまだまだ小説を書く余地がたっぷりあるんですね。
映画の方も、スペインで公開1週間の興行成績の記録を叩き出したようですし、本を出せばきっと売れますものね、かとうさんのお仕事の予定がまた増えますね。

mizeaさん
良い話を教えていただくと、本当にうれしいですよね。

投稿: punkt | 2006.09.07 22:37

分かっているだけでも隊長は13歳でフランドルに出征して以降、20歳頃には地中海でずっと海賊をやっていましたし、海賊稼業から足を洗った理由も、それだけで本が1冊書けるような面白いネタですよ。個人的にはマラテスタ師匠を主人公にした外伝を希望したいとこですが。

投稿: かとう | 2006.09.07 22:46

かとうさん
ほほう、隊長は元海賊でもあったんですか。
最初、アラトリステの映画化の話が報じられた時、カピタン・アラトリステというタイトルから、海賊の話とか海軍の話とか思った人も多かったんですよ。
ちょうど、キャプテン・ジャック・スパロウが勇名を馳せていたので。
まんざら間違いでもなかったんだ(笑)。

>個人的にはマラテスタ師匠を主人公にした外伝を希望
それも面白そうですね。

投稿: punkt | 2006.09.09 15:14

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