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EL PAISの記事の紹介(その2)

EL PAIS Semanal の8月6日付けのアラトリステの記事の続きを、viggo-works の paddyさんがまた英訳してくださいました。

やはりとても長いものなので、ヴィゴに関連するところだけ、抜粋してご紹介します。
前回紹介した部分は、(前半)としていましたが、paddyさんの英訳が後もう1回あるので、前回を(その1)、今回を(その2)とすることにしました。

基本的に、記事にはネタバレはありません。

ヴィゴ・モーテンセンはケベード、ベラスケスやさらに多くの人に熱心に注目した。彼は何度もプラド美術館を訪れた。「私は衣装がどんな感じなのか、髪型、口ひげ、武器、そして姿勢がどんな風なのか確かめたかったんだ。ベラスケスだけでなく、他の画家の作品の細部も見たよ。」と俳優は説明した。そして、彼が完全に役を演じるための準備の習慣を守って、モーテンセンは兵士アラトリステのあらゆることも知りたがった。「脚本を読んだ後、私はいつも書かれていないことを知りたいんだ。そこで、私は役柄の生まれた場所、そこがどこで、どのように育ち、彼の家族はどのような風で、彼が子供時代を過ごした場所がどのような地形で、彼の人生がどうであったか、ということからはじめた。」そして、これらのことが、アルトゥーロ・ペレス・レベルテがアラトリステの出身地にしたキャスティール地方に彼を向かわせた。「私は彼に電話して、その地を歩き回ろうと思っていると話した。私は、黄金の世紀のスペイン語に最も近いスペイン語を話していると言われている、バリャドリドとサラマンカを旅した。レオンに着いて、車を借りてあちこち回った。山岳地帯の、アストリアス地方との境に近いある村々で、私は何かを見つけた。何だかはわからない。私はバーに入った。それは西部劇の酒場のように見えた。私が入っていくと、私がよそ者だったので誰もが話すのを止めた。私は見かけは彼らに似ていたのにね。人々の半分はブロンドで青い目だったんだ。誰も私に話しかけなかったよ。コーヒーを頼んでしばらくそこにいた。外は雪が降っていて寒かったからね。私はそこを離れたが、その場所について、その村について、そこの人々について考え続けた。2度目にそこに戻ると、何も訊かずに彼らは前回と同じように私を扱った。今回は彼らは私と話をした。3度目に訪れた時には、私は友人になっていた。すでに私のことを信頼してくれたんだ。彼らの特徴、彼らの話し方、彼らが使う口調、そのぶっきらぼうな口調、そのとても飾り気のない人柄...私はアラトリステが育った場所にたどり着いたと思った。私はペレス・レベルテに電話して、私が見つけたアラトリステの生まれた場所はレオン(県)だと話した。『あり得るだろうか?』と彼に聞いた。『そうだね、そこの出身はあり得るね。』と彼は答えた。撮影の準備の間、私は数回その谷間に、レオンの北、山岳地帯のその場所へ帰った。そして毎回そこに戻るたびに、ますます私の選択は正しかったと実感した。」

このあたりは、Diario de León の記事や、ペレス・レベルテ自身ががヴィゴについて書いた記事に出てきた話ですね。
この後、ディアス・ヤネス監督が、いかに良いスタッフに恵まれたかという話や、アラトリステのために、過去のいろいろな名作を研究したという話が続きます。
そして、この映画のためにスペインの一流の俳優たちが集められたということから、ヴィゴの他のキャストに対する思いが述べられています。

「私の人生では、今まで何度も少しばかり孤立した感じで仕事をせざるを得なかった。アラトリステの場合は、これがまったく違っていた。グループの中で仕事をするのは素晴らしかった。残りの俳優たちが仕事をしていたいくつかの映画を借りてきて見たのだが、私は優秀なキャストたちの面前にいることに気がついた。彼らみんなと一緒に仕事をしようと思ったら、少なくとも10本の映画に出なければならなかっただろう。俳優は自信を持って、気持ちよく感じ、歓迎されていると感じる必要がある。すべてが働くことと支払われることに関係しているわけではない。アラトリステの役はスペイン人がやるべきだと誰かが言っていると感じたことは決してなかった。彼らは私により自信を持たせて、たくさん助けてくれたよ。」

ヴィゴがあまりに完璧主義だったり、細部にこだわったりするので、今までは場合によっては煙たがられることでもあったのでしょうか?

このヒーローの顔は、永遠にヴィゴ・モーテンセンになるだろう。挑戦的で情け深い。大きな青い目と誇り高い顔。モーテンセン本人が言うように、ヒロイズムは小さなことにある。「ヒーローは政治的な指導者や、スポーツマン、有名人である必要はなく、1人の兵士でもよい。英雄的な人物とは、彼にとって物事が悪くなっていく時に、良く行動し、他の人々が良いように処理する人のことだ。アラトリステと彼の同僚はスタミナがいっぱいあった。これは単なる冒険物語ではない。これは注意を払わなければならない、複雑な難しい物語なんだ。全ての役柄は複雑だ。これは、私がやること、見ることに興味をもつたぐいの映画なんだ。この映画が三銃士のような単なる冒険物語だと期待した人々は、誰でも驚くことになるだろう。冒険物ということを超えて、これは私たちに多くのことを考えさせるだろう。これは悲しく気難しい話だ。物語には栄光があり、多くの感情を目覚めさせ、私たちの心を動かす。私はとても誇りに思うよ。いわゆるスペインの市民は、どこの出身かに関係なく、あらゆる種類の困惑の感情なしに、これを誇りに思うことができると私は思う。」これがアラトリステだ。

ますます見たくなる作品ですね。
ぜひぜひ、日本でも公開してください!

EL PAISの記事の紹介(その3)

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コメント

たしかレベルテの旦那は隊長の故郷を設定していなくて、ヴィゴ氏が「じゃあレオンでどう?」で正式設定に採用されたんでしたね。

でもこの邦訳を見ると、レオンの街なのかカスティージャ・レオン州なのかよくわからんですな。

*スペインにはカスティージャが二つあります。カスティージャ・レオン州とカスティージャ・ラ・マンチャ州。

投稿: かとう | 2006.08.12 22:54

かとうさん
えぇっと、このレオンは、都市のレオンというより、カスティージャ・レオン州の中の、レオン県のことのようです。
元のスペイン語の文には、カスティージャ・レオンという言葉はまったくでてきてません。
あくまでもレオン。(これが都市のレオンなんだか、レオン県なんだか、紛らわしいのですが。)
そして、レオン県の中でもアストリアスとの境に近い、山ん中、というのがヴィゴが決めたアラトリステの故郷です。
訳文も、わかりやすいように直しておきましょうかね。

投稿: punkt | 2006.08.12 23:14

わかりづれえ(笑)
そんな細かい設定を提案していたとは。

投稿: かとう | 2006.08.13 00:32

かとうさん
ヴィゴ氏は細部に凝るタイプなんです(笑)

投稿: punkt | 2006.08.13 21:46

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