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ヴィゴのインタビュー記事

yourmovies_060301オーストラリアのサイト yourMovies.com.au に掲載された、ヴィゴのインタビュー記事をご紹介します。(元記事にはもう少し大きな写真が掲載されています。)

インタビュー:ヴィゴ・モーテンセン

ホテルの部屋の隅で、控え目で物思いにふけり、とてもすっきりとしたヴィゴ・モーテンセンは、たぶんあなたが想像できる彼の最も有名な役柄のアラゴルン(ロード・オブ・ザ・リング)とは程遠い。自然な魅力と目立った知性を持って静かに話す。そのことから、デイヴィッド・クローネンバーグやピーター・ジャクソンのような監督達が、なぜ彼を自分達のセットに、と思ったかを理解することは簡単だ。

この、とても才能ある俳優で芸術家は、このいくぶん隠れたハリウッドの宝を確実に人目にさらすことになる彼の新作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」について、Mark Beirne と Sara Friedman と話す時間を取ってくれた。

Q)「ロード・オブ・ザ・リング」に専念したあなたの人生における何年かの後で、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のような小規模のプロダクションに移るのはどんな感じでしょうか?

A)いい感じだよ。責任を持っている人とともに、また、いい時であろうとそうでなかろうと、セットのある種類の雰囲気の元でしなければならないからね。もちろん、ただセットで良い時間を過ごしたからといって、映画が良くなるわけじゃないけど。この場合はどちらも正しいね。私にとっては、制作に何年もかかる巨大な映画でも、2~3ヶ月でできる映画でも、学生の映画でも違いはない。いつでも同じ仕事だし、3台のカメラと大勢のクルーがいようと、たった1台の手持ちカメラで1時間の撮影で全てを撮るのでも、やはり同じ仕事をするだけだ。もしも、デイヴィッド・クローネンバーグのように良くコミュニケーションする監督で、伝染性の話をする楽しい時を過ごせるのなら、人々は楽しく過ごそうとするだろうし、この人のために良い仕事をしたいと思うもんだよね。ただ1つの撮影班なのは良いと、言わなくちゃならない。「ロード・オブ・ザ・リング」では、時には7つの撮影班があって、それは時にはある種の巨大なサーカスみたいだった。本当に素晴らしい人たちと一緒に仕事をしたんだが、あれは、ただもう比類なく広がったプロダクションだった。だから、私は「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のように、直接参加できるアプローチの映画が好きなんだと思うよ。

ヴィゴはなんでも自分でやりたい、係わりたいほうですから、スターらしくふんぞり返って人に準備させて、演技するところだけ悠然と登場、なんていうことは絶対にできなさそうです。小道具まで自分で調達してきちゃう人ですからね。

Q)この映画のあなたの役柄は、とてもプライバシーを切望していますよね。映画スターとして、共感されますか?

A)この一見、普通の家庭的な男性に対して、正当防衛の行動で全国的なメディアの注目集めたために、町民たちが興味をもつようになったら、たぶん多かれ少なかれ私はそのシーンで同じように振舞うだろうと思うよ。私はちょっとだけ関係付けることができるね - 私の役が病院を出てくると町民たちがそこにいるシーン - それはちょっとだけ「ロード・オブ・ザ・リング」以降の人生みたいだと私は思うよ。でも、私がやった方法を変えるべきだったかどうかは解らない。たとえ観客として完全に平和主義で、暴力に対してとても型どおりの物の見方を持っていたとしても、肉体的、感情的両方の暴力に対した時、物語が語られる時には何らかの方法でそれに加担するようになる。暴力は、善人によって正当化されたように見えるので、それは加担させるように仕向け、ちょっとそれを声援し、それからある種の高揚した気分を味わい、映画の中で時が過ぎるにしたがって、もう少し、それに加担したというある種の落ち着かなさを感じる。それが興味深いんだ。

HoVが、見ている人を落ち着かない気持ちにさせる映画、というのは本当です。落ち着かない気持ちになる理由は、人それぞれだと思いますが、見終わって、「ああ、スッキリした」とは絶対にならない映画です。帰る道々、いろいろと考えている自分に気づくはず。

この後、ヴィゴの俳優以外の芸術活動に関する質問と答えがあるのですが、その内容は Sydney Morning Herald の記事とほとんど同じなので省略します。

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コメント

インタビューの翻訳を有難うございます。昨夜HoVを見ることが出来ましたので、このヴィゴの言っていることがなんとなくわかる気がします。私の第一印象は、「物足りなかった」(スミマセン)なのですが、普段メッセージが明瞭で解説十分な映画を見すぎているからかも知れません。わざと見せないところを観客に考えさせてしまう映画なのでしょうか。
それにしても、大変シンプルな短い映画にも関わらず、俳優陣の演技は素晴らしかったです!きっと初めに気付かなかったサインが演技の中にあるのではとも思います。punktさんのおっしゃるように、2度目はもっと奥深いものが見えてくると思い、また映画館に足を運ぼうと思います。

投稿: H | 2006.03.01 21:33

Hさん
物足りなかったですか?
お話そのものは非常に単純ですからね。
古典的といってもいいプロットですし。
でも、ぜひ2回目を見てください。
私は、昨日が2回目だったのですが、いろいろと発見がありました。
最初は、どうしても字幕を見てしまうので、細かい表情の変化などを見落としてしまうんですよね。
筋がわかって、セリフも字幕をいちいち見なくてもだいたいわかるようになると、今まで気づかなかったことが、きっと見えてきますよ。

投稿: punkt | 2006.03.01 22:18

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