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ヴィゴへの賛辞

viggo-works のニュースフォーラムで、「ヴィゴへの賛辞」と題して、カンヌ以来のA History of Violence のレビュー記事で、ヴィゴの演技を褒めている部分ばかりを集めた引用集を上げてくださっています。
全部で30近い数の引用があるのですが、その中の一部をご紹介します。
少々ネタバレとなる記事もありますので、ネタバレを完全に避けている方は気をつけてください。(たいしたネタバレではありませんが)

A History of Violence はゆっくりと緊張が高まる。全てのカードを最後の最後まで完全に隠すある人物、巧妙に演じられ、注意深く構築されたドラマで、疑いもなくクローネンバーグの最良の作品として映画史に長くその地位を占めるだろう。モーテンセン氏については、彼の全てのキャリアは、最終的に彼の世代の中で最も優れた俳優達の中にその地位を得るという、この時のために準備されてきたかのようである。
  Sasha Stone(Santa Monica Mirror, 2005/9/28)

何はともあれ、モーテンセンの演技にはくぎ付けにされる。あらゆる矛盾と内面の葛藤がゆっくりと這い進み、微妙に彼の顔を横切り眉をしかめる。彼は脆さと危険性をトム・ストールの役柄に持ち込み、それらは互いに見事に対比されて演じられる。
  Tom Long(Detroit News, 2005/9/24)

明らかに、これはヴィゴ・モーテンセンが今までに映画で成し遂げた最高の演技だ。この映画で彼に何が起ころうと、彼はまさに息をのませる - ヴィゴのここでの演技は、私に以前の、往年のハリソン・フォードを思い出させる。「刑事ジョン・ブック/目撃者」かあるいは「逃亡者」を思わせる。彼は、ただただ素晴らしい。彼はただあるシーンの動作を考えられる俳優というだけでなく、彼の目は生きていて、彼の動きとともにその顔に恐れと絶望を見ることができ、さらに彼がしなければならない事への確固たる態度も見て取れる。これはかなり完璧だ。
  Harry(Ain’t it Cool News, 2005/9/28)

...モーテンセンのクローネンバーグとの協同作業は驚きである - このような非凡なアイディアを受容できる俳優を何人も思い浮かべることはできないし、ましてやこのように鮮明に浮き彫りにできるとは。
  Kent Jones (Cinema Scope Magazine, Summer 2005)

A History of Violence の中心は力強く控え目なヴィゴ・モーテンセンの演技だ。彼はこの映画の冒頭でアメリカの家族の価値感の典型として上品に輝いているが、映画の進行にしたがって、彼の魂の奥深くに埋もれていた暴力が、ゆっくりと滲み出してくる。彼のトム・ストールは完全に別な2つのアイデンティティーを持っていて、その両方は抑制管理されており、その間を意思でさっと切り替えることができる。熟練した控え目な演技で、モーテンセンはストールの暴力の噴出を、確実に衝撃的なものにしている。
  Jon Salt(Channel4.com Cannes Diary, 2005/5/17)

A History of Violence は彼らの最良のものとともに、ヴィゴがこの映画を支えていることを証明している。彼の静かで強烈な2面性の演技:映画の早い段階のシーンでは私たちは彼に魅了される。後の方のシーンでは私たちに彼を恐れさせる。
  Harry(Ain’t it Cool News, 2005/9/21)

モーテンセンはトムの完璧な調子を見いだしている。この演技で我々は、彼の家族とコミュニティを大切にする、善良で素朴な男を見る。しかしまた、何か違ったもの - より暗く、より果断な性格 - の一端にも気づく。映画の最初の1時間で、私は何度もトムはジョーイなのかという考えを変えた。その多くは、モーテンセンがこの役を演じるやり方のせいである。
  James Berardinelli(Reelviews, September 2005)

最初、トムは一見、素朴な役柄だ。オープンで暖かい。そして徐々に、より暗く、より疑わしい人格を明らかにするように変わっていく。モーテンセンは驚異的な演技を見せる。役柄の影の部分はゆっくりと巧妙に現れ、時にはただ目を動かすだけだ。
  Pam Grady(Film Stew, 2005/9/23)

外見は当てにならない、実際のところ。その上、モーテンセンは巧みにこの偽装を、彼のカメレオンのような演技に注入する。彼の容貌それ自身は進化していくようだ。最初はもの柔らかで、だんだん強固になり、天使のような聖歌隊の少年から冷酷な目の殺し屋に進化(退行)し、また戻る。
  Rick Groen(The Globe and Mail, 2005/9/23)

この映画がこんなにも良い理由の1つは、モーテンセンが、私たちが彼は本当にそうだと信じたいと思うような、こんなにも謙虚で、正直で、勤勉な男として、目覚しい仕事をしているからである。この映画の暴力的なストールの人格は発展するが、彼は依然として最初に紹介された人物である。少なくとも、私は自分自身にそう言いつづけた。
モーテンセンのパワーは、直接、彼の目から来る。その目は彼がこの映画で口にするどんなセリフよりも多くのことを語り、彼の役柄の心理の驚くべき一端を垣間見せようとする。
  Christopher Childs(Twitchfilm.net, 2005/5/31)

この映画の素晴らしい強みの1つは演技だ。ヴィゴは多くのやるべきことをやっている。ほとんどいつも彼自身と闘っている役柄を演じ、それを物にしている。彼がジョーイに戻る時、髪形を変えるなどといった、つまらない仕掛けはない。それはすべて、肩の格好や、歩き方、彼の目の中に見えるものでなされて、しかもそれは恐ろしい。
  Anton Sirius(Ain’t it Cool News, 2005/9/15)

ヴィゴ・モーテンセンの演技は素晴らしい...彼は間違いなく卓越した俳優だ。彼は彼の世代のロバート・デ・ニーロで、マーロン・ブランドだ。才能ある男だ。
  Mark Kermode(BBC Radio Five Live, 2005/9/30)

ヴィゴの目の演技が、特に賞賛されているようですね。HoVは、非常に評判が良いようで、嬉しいです。ああ、それにしても、日本ではいったいいつになったら見られるんでしょうか?

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コメント

大評判!ですね。嬉しい。
楽しみ過ぎて、DVDの発売はいつ?なんて、先走ってます。
早く!早く!早く!見たいです~。

投稿: 乃下由稀 | 2005.10.03 22:40

乃下さん
日本で公開されるより前に、USかUKでDVDが出るかもしれませんね。
そうしたら、絶対に買ってしまうな!

投稿: punkt | 2005.10.04 00:10

あの、記事と関係ないことなんですけれど…
今、ヴィゴの「intelligence failure」が届いたので聴いているんですが、これって、これって…
大丈夫なんでしょうか?
もう、お聞きになりましたか?
全編ほぼ、フィーチャリング・ブッシュ!なんです。
アメリカを愛し、アメリカを憂え、という感じ。
(ああ!英語が聞き取れないのがもどかしい!)

投稿: 乃下由稀 | 2005.10.04 20:23

乃下さん
INTELLIGENCE FAILUREを入手されたんですね。
なるほど、そういう内容なんですか。
実は、このCDはまだ買ってないんです。
ヴィゴの写真は非常に好きなので、写真集が出たら即購入なんですが、音楽はちょっとね(苦笑)
様子見、といったところです。

今や、ブッシュを批判する声は、主流となりつつありますから、心配することはないと思いますよ。

投稿: punkt | 2005.10.04 23:43

CDについて…
音楽的には、今までに無いほどのまとまりで、耳に心地よいです。でも、それは私が英語を聞き取れない人だからかも。
聞こえているのは大部分がブッシュの声であり、彼の演説や何かの折に応えているコメントなのですよ(多分)。ブッシュ政権の他の人の声も使われています。許可を取ったのか心配なくらいに沢山。彼らの名前は、参加しているプレイヤーと同列にプリントされています。ちょっと驚き。
心配なのは、政権批判というスタンスではなくて、「声」を使う許可についてです。その点で訴えられないかなと。
心配性なもので、すみません。
うるさいですね。失礼しました。

投稿: 乃下由稀 | 2005.10.05 09:08

へぇ~、ブッシュと共演なんですか(笑)
ヴィゴ自身、出版社を経営しているぐらいですから、その辺の権利関係などはちゃんとしてるとは思いますよ。

投稿: punkt | 2005.10.05 22:07

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