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キャプテン・ヴィゴ EL SEMANALの記事より(その2)

アラトリステの原作者、アルトゥーロ・ペレス・レベルテがヴィゴについて書いた、EL SEMANAL の記事の後半の英訳が、さっそく viggo-works のニュースフォーラムに掲載されました。
今回は、Elessars Queen さんと、astarloa さんのお二人の英訳があります。
お二人の訳を参考に、元のスペイン語もところどころチェックして訳してみました。

キャプテン・ヴィゴ EL SEMANALの記事より(その1)

2、3日前、私は映画ではロクロアの戦場になるウクレスの平野にいた。1643年、恐れられていたスペイン連隊がフランス砲兵隊と騎兵隊によって打ち負かされた場所だった。映画の最後の一連のシーンが撮影されていた。なぜなら、以前のカルタヘナ連隊の古参兵たちの戦いからなっている最後のシーン、キャプテン・アラトリステの話の最後が、ロクロアだったからだ。私はカメラの後にいて、特別に許可された観客として、何百もの騎手たちが、繰り返し、繰り返し、忠実なるスペイン歩兵隊と前線にいるヴィゴに突撃するのを見守った。彼は帽子をかぶらず、剣を手に持ち、彼と彼の同僚の生命を防衛していた。「彼は本当に、彼がディエゴ・アラトリステだと信じているんだ。」アグスティン・ディアス・ヤネスはテイクの合間に私に言った。「俳優というのは、みんな奇妙な種族だよ。」と彼は付け加えた。「でも、これは特別なケースだね。彼は完全にそれを信じているよ。」彼は彼の役柄の中にすっかり埋没して、他の誰よりもスペイン人のように見える。絶望と嫌な雰囲気をただ見つめる。彼の撮影がない日でさえ、彼は衣装を着て手に剣を持って家を空け、考える。これが彼のやり方。畜生め。計り知れない。なんと素晴らしい。

後ほど、撮影の休憩の間に、私は特殊効果の血の染みをつけたヴィゴと握手した。私たちは少しの間おしゃべりをして、太陽から私たちを守ってくれるテントの下へ食べに行った。その間、私は彼の軍人の口髭、彼の傷跡、埃と血にまみれた彼の上着、生と死をはるかに超越した古参兵のようにしか見えない彼の明るく心を奪う目を観察した。彼はただの俳優ではない、と私は突然思った。彼は疲れた英雄の、完璧なイメージだった。彼の中にはこれらの、尊大な男たち、勇敢で、非情で、彼らの剣と血によって苦悶する帝国を生き延び、後には、愚鈍な王達と恩知らずで悲惨な母国に忘れられ、最後には野良犬のように、乞食、病人、不具となり、裁判で絞首刑になるか戦場で刺される - の全て要約が生きていた。そこのテントの下で、私の作り出したキャラクターを前にして、私たちはそれぞれケータリングのガスパチョ(訳注:冷たいトマトスープ)、タラとミネラルウォーターを持って座っていた。私は、この長く複雑な撮影の冒険の間、ヴィゴ・モーテンセンに対して感じた恩義に、決して報いることはできないと悟った。完全無欠な実態化に対しては、アラトリステの誠実な仲間のセバスチャン・コポンスが、敵の騎兵隊の最後の突撃の前に、若いイニーゴ・バルボアに言った言葉を贈ろう:「もしもお前が生き延びることができたら、私たちのことを伝えてくれ。」

作者のペレス・レベルテ自身が、ヴィゴのアラトリステを、自分が本の中で作りだしたキャラクターを完璧に実体化したもの、と認めて、すっかり魅了されていることを宣言している素敵な記事ですね。
原作者に惚れ込まれるなんて、役者冥利につきることでしょう。
ますます、映画を見るのが待ち遠しい!

しかし、ヴィゴはまたもや衣装を着たまま剣を持ってうろうろしてたようですね(笑)

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コメント

punktさん、素敵な訳をありがとうございます。
リベルテの、“畜生め。計り知れない。なんと素晴らしい”が、彼の心をよく表していていいですね。
原作者をここまで惚れ込ませるとは。。。われらがヴィゴです!
ほんとうに映画の公開が待ち遠しいです。
時間がないのですぐにはできないのですが、後ほど紹介させてくださいね。

投稿: えり子 | 2005.07.28 10:59

えり子さん
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
原作者が惚れ込んでしまう、っていうのはすごいことですよね。
アラトリステの原作は、まだこれから続編が出版されるそうですが、きっと作者の頭の中ではヴィゴのアラトリステが活躍しているんでしょうね。

投稿: punkt | 2005.07.28 22:12

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