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上野の美術展めぐり

berlin1今日は、花見客で満員電車並みにごった返す上野にでかけ、二つの美術展を見てきました。


「ベルリンの至宝展」
 東京国立博物館 6月12日(日)まで
 朝日新聞のベルリンの至宝展のサイト
 TBSのベルリンの至宝展のサイト

ベルリンの博物館島と呼ばれる川の中州にある、5つの博物館から選ばれた収蔵品をまとめて展示する展覧会です。
ベルリンの博物館島は、2015年の完成に向けて、再建計画を実施中とのことですが、完成すれば、大英博物館、ルーブル美術館に匹敵すると言われるだけあって、今回の展覧会の出品作品も実に多岐に渡っています。
エジプト美術、古代西アジア美術、ギリシャ・ローマ美術から、中世ヨーロッパ彫刻、ヨーロッパの古典絵画、近代美術まで、ほとんど欲張りすぎと言ってもいい感じです。

写真は、ペルガモン博物館収蔵の、古代バビロンのイシュタル門行列通りのレリーフですが、博物館には、イシュタル門そのものが再現されているというのだから驚きです。全部出土品を持ってきちゃったわけですよね。
エジプトのレリーフの数々も、照明の当て方が工夫されていて、細部までくっきりと美しく見えたのが良かったと思います。
ヨーロッパ美術では、ラファエロの聖母子や、ボッティチェリのヴィーナスがポスターにも使われていて人気があると思いますが、私が気に入ったのは、ロマネスクの木彫の磔刑像でした。

もっと混んでいるかと思ったのに意外と空いていましたが、展覧会が始まったばかりだからなのでしょう。
新聞、TVの紹介が本格的に始まったら、混みそうですね。


latour「ジョルジュ・ド・ラトゥール展」
 国立西洋美術館 5月29日(日)まで
 読売新聞のラトゥール展のサイト

17世紀のフランスの画家、ジョルジュ・ド・ラトゥールの作品を集めた展覧会。
光と闇の対比が印象的で、一度見たら忘れられない画家です。
ロウソクの明かりに透ける手の表現や、体や物の陰に配置された光源(ロウソクやランプ)の光が、シルエットを浮かび上がらせるさまは、とてもリアルでありながら、静謐で神秘的な感じを与えます。
世界中で真作は40点あまりしか残っていないそうですが、今回はそのうちの約半分が一同に会したとのこと。
真作は失われてしまったものの、模作が残っている作品がかなりあり、たくさんの模作を参考のために展示しているのも、今回の展覧会の特徴です。
同じ元絵を模写した作品が2点並んでいたりして、比べてみるのも面白いですよ。

現存するラトゥールの作品が、世界のどこにあるのかをあらわした地図が展示されていたのですが、フランス(特にルーブル美術館)が多いのは当然として、アメリカに何枚もあるのですね。ヨーロッパの他の国々は、1枚か2枚ずつしか収蔵されていません。
日本は2003年度に国立西洋美術館が購入した「聖トマス」と、東京富士美術館収蔵の「煙草を吸う男」の2枚があるのですが、欧米以外のコレクションは日本だけのようです。
今回の展覧会の企画中に、新発見されたラトゥールの作品もあったそうなので、まだまだ、ヨーロッパのどこかに、密かに眠っている名作があるかもしれませんね。

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