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アラトリステ原作本より(その3)

(その2)に引き続き、スペインのアラトリステのファンサイト Capitan-Alatriste の英語のフォーラムで、doctor-Qさんが英語に訳してくださった、原作1巻目・冒頭部分のご紹介の第3弾です。(日本語訳では、一部省略したところがあります。)

今回は、アラトリステ生涯の敵が紹介されます。

ルイス・デ・アルケサルと呼ばれる我国王の秘書官と、彼が雇った邪悪なイタリア人殺し屋、物言わぬ危険な剣士、グァルテリオ・マラテスタについて述べよう。彼は、よく背後から相手を殺した。たまたま前から殺したような時は、彼は自分の手腕を発揮できなかったと思ってがっかりしたものだ。この年は、私が無邪気にも、邪悪で悪魔が11歳か12歳のブロンドの少女に具現化したようなアンヘリカ・デ・アルケサルに、永遠の恋をした年でもあった。
ジャン・レノの参加が噂されていたのが、このマラテスタ役です。最終的に、マラテスタはイタリアの俳優 Enrico Lo Verso となったようですが、イタリア人の役ですからぴったりかもしれませんね。
私の名前はイニーゴ。キャプテン・アラトリステが、未払いの借金のため、国王に経費を払って3週間過ごした宮廷の古い牢獄から釈放された朝、最初に発した言葉は私の名前だった。
私が経費と言ったのは単なる一つの表現で、この牢獄ではこの頃の他の牢獄と同じように、唯一の贅沢として - それは食料も含むのだが - 誰でも自分の袋(財布)を持っていくことができたのだ。キャプテンはもう少しで金がなかったためにガレー船に送られるところだったが、幸運なことに友達がほとんどいないというわけではなかった。というわけで、友人達は、彼が監禁されている間、私に時々持って行かさせるようにしたトルコ風居酒屋の主人のカリダド・ラ・レブリハナのシチューと、友人のドン・フランシスコ・デ・ケベド、フアン・ビクーナや他の人々が送ったいくばくかの金で、代わる代わる彼を助けた。

そして、牢獄の中でアラトリステがどう対処したかが説明されます。
後で知ったことだが、彼が牢獄に入って最初にしたことは、真っ直ぐに同室の最も危険な悪党のところに行き、礼儀正しく挨拶をした後、看守にいくらかの金をつかませて持ち込んだ短い殺し用ナイフを彼の喉もとに突きつけることだった。
この真っ先に、いわゆる牢名主を牽制したことによって一目置かれたアラトリステは、身ぐるみはがれることもなく、安全な牢獄生活を送ります。さらに、差し入れのシチューやワインを気前良く分けてやることによって、コルドバ出身のこの牢名主もすっかり味方にしてしまうのです。
これが、ディエゴ・アラトリステの1つの長所だった - 彼は、たとえ地獄でも新しい友人を作ることができた。

今回の記事の参考にさせていただいた、doctor-Qさんの英訳は、こちらでご覧いただけます。やはり同じものが Viggo-Works の Forum にも転載されています。

 ⇒ アラトリステ原作本より(その4)

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コメント

punktさんcapitan-alatriste.comのご指摘有難うございました。私も何も考えずにレスしてました。お恥ずかしいです。
そしてアラトリステ原作本の訳の紹介を有難うございます。早速お邪魔させて頂きましたよ。
その1から3まで読ませて頂きました。どんどん引き込まれてワクワクしましたよ。早速のお願いですがこの訳を私のサイトのTopとアラトリステページで紹介させて下さいね。リンクもお願いして宜しいでしょうか。今頃固定リンクができる事に気が付きました。
このような素敵な訳は少しでも多くの方に読んでいただきたくて、お願いに参りました。

投稿: Miki | 2005.03.18 21:26

Mikiさん
リンクのお申し出ありがとうございます。
お役に立てるのなら嬉しいです。
なんちゃって訳になってないことを、祈るばかりです。

投稿: punkt | 2005.03.18 23:46

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